2025年2月23日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年4月号、一昨日の続きです。

『スローループ』

小春、突然の独り立ち宣言が波紋を起こします。パパなんて真っ白になっちゃって、いったいなにごと? 家を出ちゃうの? と思ったら、釣りの話でありました。

ひとりでやってみたい。ひよりに頼るばかりでなく、自分自身の力を試してみたい。そんな感じみたいですね。場所は箱根の駅前。家族の了解もとりつけて、ひよりの注意もちゃんと聞いて、そしてひとり箱根に向かった小春なのです。

準備は万端? ちょっと不安。これまでどれだけひよりに頼ってきたかが、あらためて実感させられて、いやあでもこれが第一歩よ。誰でもはじめてってことはある。わからないなか、探り探りやってくってことがある。だからこれが小春のはじまりなんだよ。

これまでの経験を頼りに、いろいろ考え、状況見ながらとにかくチャレンジです。ひよりにアドバイスされてきたことを思い出しながら、釣りあがっていく小春。しかし小春を追う不審な人影がーっ!?

って、ひより、ついてきちゃったんだ。小春のことが心配ってこともあったんだろうけど、新しい釣り場への興味もおさえられなかったんだろうなあ!

小春のことを考えながらも、自分ならこう釣るとまずは実践。そして見事に釣り上げてみせるひよりなんですが、ちょっとはしゃぎすぎちゃった!? 小春にバレちゃってるじゃないですか!

さすがにちょっとおかんむりな小春さん! す、すごい圧だよ、小春さん!? いやもう、思ったようにはいかなかった小春だけど、ふたり一緒に温泉につかって、今回の反省会? ひより、すごくいい顔してますけど、小春さん、ちょっとすねてますよ。ほんと、この感じ。なんだかおかしいんですね。

『球詠』

先取されていた新越谷。ついに逆転して、さあこれからどうなるか。まだ1点ならなんとかなると、前進守備で勝ちの目を拾いにくる連合です。しかしこれが裏目に出て、次から次へと加点を許してしまうというのです。ああ、これ、つらい展開だ。新越谷の夏を思えば、ここで彼女らに勝てないではお話にならない。とはいえ、連合の彼女らの心情に迫る、そんな描写がためにまた彼女らのことも応援したくなってしまってるじゃありませんか。

ほんと、ここからの新越谷打線爆発を見せつけられて、連合の彼女らの心痛、焦り、落胆、ネガティブな感情をともに味わうがようでした。

ここで試合を投げ出したりしない、せめて一矢報いたいと奮起するのがね、泣かせるのですよ。胸中に渦巻く感情に翻弄されつつ、この夏の終わりを予感し、そこまで本気でなかったはずの野球への未練が強く強く迫ってくる。あのゲッツーの渾身! もうね、たまらないものがあった。たとえ今は負けるとしても、この子たちの今が、これからが、きらり輝くものであればいい。そう願わせるものあったのでした。

そして試合の終わり。勝つものがあれば負けるものがある。それは勝負ごとの当たり前ですが、この漫画はその当たり前を描いて、勝ち進むがわにも、敗退するがわにも、同じように感情を向けさせてくれる。勝って続く試合へと気持ちを向かわせる新越谷の面々。負けて、けれど次を考えはじめる連合の皆。ああ、悔いなく戦えましたか? さらなる未来へと思いを馳せるその気持ちに、彼女らの来年が実り多いものであれと、そうした思いのしたのです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

小木祭りが終わります。ということは夏休みも終わり。紗菜もロゼもなんかあっさりとしていますが、麻衣にとっては一大事。学校がはじまっちゃう! これまでみたいにふたりと一緒に暮らせなくなっちゃうんですね。

そんな麻衣が大宣言。学校がはじまっても毎週くるってさ! って、学校に友達はいないのかい!? ともあれ、麻衣には秘策があるのです。それは自動車免許。もう教習は終わらせている。残すは学科だけ。合格すれば、晴れて車に乗れるというのです。

ここからのロゼとの会話、めちゃくちゃおもしろかった。なぜ紗菜は免許持ってないのか。それは高いから! 免許の取得にかかる。車も高い。到底手が出ないうえ、自分が運転したら絶対事故ると涙目。麻衣がね、さすがに佐渡で事故なんてといいかけていいよどむ。そうか、紗菜先輩、そんなに危ういのですか。私とどっこいどっこいかもしれませんね!

そしてここからの送別会。七輪を出してきてサザエの壺焼きを楽しみます。と、それがですねご近所さんが集まってきて、サザエだけだったのが、イカの一夜干し、野菜にウインナーなんて風に増えていくの。ああ、これが佐渡の近所づきあいなのですね。

送別会を終えて、おなかもいっぱい。すっかり落ち着いて、とそのときにロゼから渡されるチャーム。魔力酔を防止するための腕輪だというのですね。これからのふたりとの生活がずっと続くんだと、そうしたロゼの気持ちの感じられるいいシーンだったと思います。さらにこれをロゼにもと、皆でおそろいにしようという紗菜の発案がまたよかったんです。

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