『押しかけギャルの中村さん』、第59話を読みました。
『押しかけギャルの中村さん』
おお、頼りになる中村さんだ。
秋山に頼まれて、セリナと街に繰り出すカリンです。東京に出てきたことをきっかけに、念願のギャルデビューをはたしたセリナ。まずは教科書どおり、というので雑誌を頼りにブランド調べてアイテム揃えていこうとするのですが、まあ簡単に手が出せるような価格じゃない。そこでカリンの出番。古着から輸入雑貨、手作りアクセ、いろいろ売ってるお店を紹介するんですね。
お店で楽しい時間を過ごし、すっかり意気投合したふたりですよ。そしてここからカリンの見せどころ。自分のことを偽物のギャルだって卑下するセリナにいうのです。本物も偽物もない、ギャルのキラキラは根底にある根拠のない自信に発するのだ!
いやもう、カリンさん、かっこいい。セリナ、見事に引き込まれちゃって、ああ、まさしく憧れの人を見る目ですよ。となればもう思っちゃいますよね。セリナのカリンお姉さまに向ける思慕の情。ふたりの新しい世界は、まさにここから始まるのだ!
なのに、次のページに進んだら、バレンタインのチョコをてっちゃん、秋山にあげようかなですって、セリナさん!? なぜなの!? こっちはカリンにあげるんだという心づもりで読んでいたんだよ!?
ともあれ、これで窮地に追い込まれるのが中村さん。秋山に感じるほのかな恋心を自覚しつつあるセリナを前に動揺を隠せない! どうした、カリン! 根拠のない自信はどうした!
いやもうほんと、急に華やかさを増す秋山の周辺に、やきもち焼きつつなかなか素直になれない中村は、今後いかにアドバンテージをとっていくのだろう。いや、これ、両片思いなんですがね。どちらかが最初の一歩を踏み出せば、それですべてがかたづきますのにね! なのに相手の心やわからない。ゆえにおずおずとしか踏み込めない。そんな不器用さん。お似合いですのになあ! むずかしいもんですよ。
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