『まんがタイムきらら』2025年3月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。バレンタインデー表紙ですよ! かわいい格好をしたユウと遥乃。遥乃はビターなチョコレート? ユウは甘いイチゴがあしらわれていて、このそれぞれの魅力押し出すコーディネート。もうすごい威力です。そしてふたりの手にするクッキーには、それぞれmatataki、うみかの名前が記されて、ああ、星の一角をそれぞれひとくち食べているのですね。この意味深な描写がまた素敵。ええ、恋するふたり? すさまじいまでの美少女感にやられっぱなしです。
今月は新規ゲストが1本です。
『はかない女神は働かない』
なぜか道路にたたずむハシビロコウを救い命を落とした御手洗あきら。トラックは避けえたものの、バナナの皮ですべって転び死ぬという、大変レアな死にかたをしてしまったのだけど、これが転生条件だったというのですから人生はわからない。あ、いや、あきらの人生は終わってるのだけど。ともあれ、激レア条件をクリアしたおかげで、相当なチート能力を付与されての転生。あっという間に魔王を降し、あとはのんびり悠々自適な引退勇者生活か? と思ったら、女神のもとに再召喚。
なんと、女神の伝達ミス。転生者あきらは、世界を救うたびに次の世界に転送され、100近くある異世界を救ってまわらなければならない定めにあるというのです。
あきらの対応もろもろ面倒くさがった女神に次の世界に転送されるも、RTA? わずか一時間で魔王をぶっとばして戻ってきたあきら。もう腹をくくって、すべての世界を救いまくって、しからばその後にぐーたら女神を更生させる。
ああ、なんだろうこの謎の目標! そしてこの目標の果たされるそのとき、あきらはいかなる成果を得ようというのでしょうか。クリア報酬とかあるのかな。
『星屑テレパス』
予備機にて撮影した打ち上げ空撮動画。見事成功していたのですね。何度も何度も見返して、そのときの感動を反芻しているロケット研究同好会。ああ、ついにここまできたのだと、和気あいあいと同好会の皆で喜びわかちあう様子もすばらしい。そして、これまでの経験が彼女たちを成長させて、その変化を、そしてこれからの未来をしみじみと思う姿もまた美しい。
そんな彼女たちの内面の変化に加え、大きな変化がまた描かれた今回でした。笑原先生が持ってきてくれた大きなお知らせ。ひとつめは、文化祭で展示を見てくれた中学生、空束愛からの小包。海果たちの打ち上げ映像をたよりに、ロケット打ち上げ現場を訪れた愛が、あの時の打ち上げでなくしてしまったカメラを見つけて送ってくれた。
ああ、このカメラが捕えた景色とはいかなるものだろう。そして愛からのメッセージ。受験に合格したら、ロケット研究同好会に入るといってくれたのですね。
そして変化はもうひとつ。ロケット研究同好会は春から生まれ変わります!
その名もロケット研究部。部に昇格した彼女らが迎えるは、新入生の空束愛。ああ、新しい一年がはじまります。またいろいろな出会いや経験することごとが彼女たちを待っているのでしょうね。
『しあわせ鳥見んぐ』
そうか。芋煮会。山形でも大切なイベントで、スーパーでは薪が売られ、鍋の無料貸し出しサービスなんてのも。大きなイベント、重大なイベント、譲れないイベント。その譲れないというポイントに、これでもかと着目した、そんなエピソード。ええ、翼が反乱を企てます!
芋煮って、河川敷でやるのが絶対なんですか? たとえば屋内で作って食べるとかは許されないのですか? 河川敷に繰り出して、場所取りしてくれていた岬と合流。その場所は高架下。って、そこ一等地なの! なるほどなあ。雨風もそうだけど、日差しを避けるのも重要なのですね。秋にやるものだから、日差しはあったほうがいいものだと思い込んでいました。
野菜を刻み、鍋に入れ、着火そして水も投入。煮えたら肉と味つけをというのですが、ここで論争なのですよ。すずにひなは牛肉に醤油。山形内陸のスタンダードでいくと決めているのですが、そこに翼が一石を投じる。海側庄内地方は豚肉に味噌。これ以外は認めない。
どちらも一歩も譲らず、すずひなは翼の芋煮を豚汁じゃんと挑発! いつにない緊張感が漲って、一触即発。モズの習性、高鳴きにたとえられる三人のぶつかり。はたしてこの決着やいかに!? 決めるのは岬!? というところで、岬、もうひとつ鍋を取り出してくるのですね。
かくして両方作ることになりました! はたして認めぬはずの芋煮を食べて三人はなにを思うのか。その様子は次回! ああ、諍いは続くのか、あるいは違いを受け入れ認めあうことになるのでしょうか。こうご期待でありますね!
- 『まんがタイムきらら』第23巻第3号(2025年3月号)
2 件のコメント:
芋煮会は、基本的に屋外でやるものです。
内陸人と庄内人による、「醤油味VS味噌味」の論争は昔から続いていますが、個人的には牛肉&醬油味推しです。
ちなみに山形大学のイベントでは、「庄内・村山芋煮食べくらべ」といって、両方を提供する催しがあります。
文化多様性が叫ばれる昨今らしい、解決法だと思いました。
岬嬢も言うように、いがみ合ってないで「両方作ればいいんじゃね?」
芋煮会は基本屋外でやるものなのですね。
醤油味、味噌味論争は知っていましたが、県の違いというより内陸と庄内という地域によるものということ、今回はじめて認識できたように思います。
山形大学の両方食べくらべイベントも楽しそうですね。
味噌味の芋煮は豚汁であるていど想像できますが、牛肉醤油味がどういうのか、一度試してみたくなっていますよ。
コメントを投稿