2025年2月13日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年3月号

 『まんがタイムきらら』2025年3月号、昨日の続きです。

『ばくちぬぎ!』

ここの部員、本当にろくなことしない! 夜の学校に侵入してすごろくをやりましょう! 学校全体を使ったすごろくなんて、おもしろそう! とは思うものの、なんせ賭博部ですから脱衣がついてくる。しかも無許可だというんですから、なにかあったら事件になるやつだ!

今回の企画は、美天の歓迎が目的です。賭博部を体験してもらおうというんですけど、それがいきなりの脱法企画。 美天が、美天が悪い子になってしまう!

でも、美天がいてくれてよかったですよ。ミクルがまさかの全身タイツを着させられるという大ピンチに、体のラインを隠してくれる追加衣装を作ってくれた。もしこれがなかったら、顔は美少女、体は少年。危険な魅力が賭博部に降臨してしまうところでした!

いやでもこの魅力に触れたのが美天だけというの、もったいないなあ。というのは置いておいて頼りになる美天という味方を得られたミクルと幻。妹からも兄のことを頼まれて、美天、ミクルいやさ奇跡とのフラグ、立ちまくりなのではないでしょうか!

『Stage by stage!』

蒼空林が見初めた相手、白鶴一。ホイという名の作曲家志望の女の子は、香港からきた留学生。ギターを手に歌う、その演奏が林の心を打った。

それからの展開はとんとん拍子。一緒に住むことになって、そして林の目標、任された物件を収益化するため、ライブハウスを作ることを手伝うことになるのですが、そこでのホイの役割が面白い。

マルチプレイヤー!? 特定のバンドに所属するのではなく、メンバーの足りないバンドにヘルプとして参加する。ギター、ボーカル、キーボード、なんでもござれという芸達者な彼女が、その度ごとに違うメンバー、ステージで、その時々の輝きをまとうというのでしょうか。決まりごとに縛られたくない。そんなホイは、時に裏方、時にフロントで、ステージを彩っていくのでしょう。その活躍をや見てみたい! そう思わせるものがあったのですね。

しかしこの漫画、ちょっとした異文化交流。ホイが育った中国本土では、部活動や社団活動というものがなかった。そんな彼女が香港で出会ったバンドライブは鮮烈で、彼女の人生を変えてしまったというのですね。こうした日本に住む私たちとはちょっと違うバックグラウンドを持つホイの人となり。それはきっと魅力的に映るのではないかなあ。なんて思っています。

My Private D☆V

『へるしーへありーすけありー』のO仮名だモです。

D☆Vポイントは、「全然タイプが違う人たちが仲良くしているところ!」。ああ、これ、すごくいいですね。『へるしーへありーすけありー』がそうじゃないですか。美大という一種特殊な環境で、個性的な連中が、それぞれの性質を隠しもせず、渾沌に似た状況に学生生活を送っている。主人公の七草は生命を削るがごとし不健康で、そんな彼女の血をおいしくいただくべく、七草の健康を改善しようとつとめるヨモギ。

ほんと、癖のある人たちが、それを特にとがめられるでもなく、なんか、わーっとやってる様が楽しい!

というわけで、イラストにヨモギと七草が登場して、揃って立ってる、その時の表情、様子からがまあがらりと違って対照的なんですけど、さらに加わる多彩な表情がまたいいんです。笑って、怒って、魂抜けて、こうした気持ちの発露が読み手を引き込む。

ええ、ひとりの人間(妖怪もいるけど)が見せる多彩さがあって、そうした多彩さを持った異なる個性が集まってさらに広がる多彩さ。

その多彩を受け入れて、のびのびと手足広げさせてくれる。そうした場のなんと魅力的なことか。自分もまたそうした場にありたいと思わせてくれるんですよ。

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