2022年4月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年6月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

なんじゃこりゃ! ちあきがいつになく可愛いぞ! めちゃくちゃ可愛いぞ! というか、部屋着ちあき、本当に可愛いよね。しかもかなり打たれ弱いちあき。あの三角座りして泣いちゃうところとか、おおおー、ちあきー、なんという可愛さか。

と、なんでちあきが泣いちゃうかですよ。くるみが貰った宝くじ、なんと100万円になっちゃった! それでなにに使おうか、これはくるみの金だからくるみが自由に決めればいい。この段階だとちあき、めちゃくちゃかっこいいんですよ。凛々しい。ちょっとマッドを気取ってみたりもしてね、けれどこれ、まだちあきに余裕があった時だった!

今回、くるみのことをよく知らない、こごめがそんなこといっててね、確かにくるみの来歴とかいまいちわかってない。ということは、それがちょっとだけでも明らかにされたりするのかな!? とか期待していたらですよ、いやあびっくりびっくり、明らかになったのは、ちあきがいかにくるみにらぶちゅっちゅであるかってことだったりして、この時点でもうちあきの余裕はゼロ、いやマイナスですよ。

意外や独り立ちを考えていたくるみ。この子、こんな幼子みたいな風貌して、結構なしっかりものだったんだなあ、とか思ってたら、いやいや、そんなにしっかりした話じゃなかった! 結局100万円当選も勘違い、うたかたと消えてしまうわけですが、しかしこれではっきりしたのがくるみと離れたくないちあきの心情。この子のウェットな部分、愛惜の深さだったのが面白く、また愛らしかったです。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

おおお、さらなる生き残りがいたじゃありませんか。これまで、この世界に残ったのはアヤただひとり! みたいな雰囲気漂わせていたわけですけれど、ここに新たに登場してきたのが、自転車少女! ゾンビの徘徊する街を自転車にて疾走する。いや、横手から飛び出してきたゾンビと接触して吹っ飛んじゃってるわけですけど! でもよかった、無事でした。

この子、カヨ、生き残りの少女12歳。バールを手にこの難局を生き抜いてきた模様。しかもその言動を見るに、どことなくのんびりしたアヤとは違い、かなりのシリアス帯びたサバイバルしてきているようなんですね。ゾンビにバールで一撃食らわせたかと思ったら、頭をつぶすか首を切り落とさないと、なんていっちゃって、そうしたらアヤもリルーも青くなって震えちゃって、同じ世界を生き抜いてきた子たちとは思えない温度差でした。

さて、カヨが焦っている理由。一緒に暮らしていた父が戻ってこない。それで心配になって、父が調達に向かったというホームセンターに突入しようというのですが、この話を聞かされたアヤ、協力すると申し出て、ああ、ここでしっかり気持ちを引き締めているアヤの頼もしさですよ。そうでした。この子も大切な父と別れている。あの父との別れのくだり思い起こせば、カヨの身の上、今の状況をひとごとなんて思えないのかも知れませんね。

それと、アヤの不思議? レサナが気持ちいいの、アヤだけなの!? ほんと、思いもしない情報までもたらされてしまいました。

『こみっくがーるず』

新連載に向け、父の取材に余念のないかおすです。仕事に向き合う父を凝視する、そんなかおすの胸のうちはというと、お父さんを美少女化、お父さんを美少女化。

めちゃくちゃおかしい。お父さんがそれをわかってないのがね、ほんとおかしい。いや、だって父としては、娘が俺の仕事ぶりを夢中で見ている、父として、仕事人として尊敬を集めている、って思うでしょうよ! でもかおすの目には、ついに父が美少女の姿をとって、このギャップよ! いやほんと、娘の心父知らずですね。

編沢のアドバイスを受けて父により踏み込んでいくかおすもまたよかった。母が語る父の若き日のこと。どじっ子パパさん! でもね、この思い出話、母が昔から父のこと憎からず思っていたんだなって、その関係性も見えてくるのがとてもよく、さらにそれがかおすの発想に一味添えていく。ええ、とてもいい循環が生じていますよね。

編沢だけでなく翼もアドバイスくれていますよ。で、ちょっと加減がわからなくなってきているかおす。でも、それで親子三人、川の字? で寝たりするところ、ああ、この家族の仲のよさよ。漫画の取材を抜きにしても、かおすが、この一家が、互いのことを好きで、大切にしているんだって伝わってくる。ええ、素敵なエピソードでした。

かおす先生の漫画家としての発想。その根源がわかってきたようにも思えましてね、ああ、この子、キャラクターに対する好きという気持ちが、そのまま漫画の発想に直結していくんだ。好きという気持ちが強ければ強いほど、そのキャラクターをこの子が身近と感じればそれだけ、ずっとぐっと自由に奔放に、彼らの活躍を生き生きと魅力的に広げ深めていくことができるんだ!

それだけに、この家族同士の仲のよさ、互いを慈しむ思いの深さ、それはかおすの力になるのだと思われて、ええ、かおすさん、頑張るのですよ。ええ、お父さんのかわいさを、広く世に知らしめるのですよ。この子のこれからの頑張り、そして活躍を予感して、わくわくとした気持ちがおさまらないのです。

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