2022年4月6日水曜日

『まんがタウン』2022年5月号

 『まんがタウン』2022年5月号、昨日の続きです。

『あの世で猫になる』

タマによる環境改善作戦。大量に雑霊の発生したのが原因か、体調が悪化している朝倉さん。なんとか彼女を守りたいと、ネズミの助けも借りてアパートの雑霊を祓っていく。タマの奮闘とその結果。これ、かたちを保てているタマと、その姿さえあやふやな雑霊の霊格の差が強さの違いとして現れているのかも知れませんね。

でも朝倉さんの不調の原因、霊が原因ではないようで、ということはただの風邪? かと思ったら、実家からもらってきてしまった猫の毛が原因かあ。アレルギーで息も苦しい、咳に鼻水、涙まで出て、これ大変だなあ。それゆえに、猫と思われているタマの存在が重要になってくるわけですが、いかに朝倉が猫を欲しているか、当のタマがそれを理解しきれていないのが実にもったいない。ええ、その涙のわけはアレルギーではないんですよ!

しかしタマと悪霊入りのネズミ。この両者、なんだかんだいいコンビになってきていますよね。でもこのネズミの中身の悪霊、どれほどだったのでしょうね。で、それを手玉にとっている大島。こいつの力量、どれほどのものなんでしょうね。ちょっと人智を超えていそうです。

『食欲しか勝たん!』

ついつい食に意識が持っていかれるこころん。名古屋公演ではみそかつに親しみ、そしてここ大阪公演では!? なんと、たこ焼きですか! いや、たこ焼きってそこまで大阪特有な食べ物なの? わりと全国にない? 近場というか身近すぎてそのあたりよくわからないのですが、他地域からすれば大阪らしいと感じさせる食べ物、少なくともこころんにとってはそうなんですね。

でも、びっくりしました。まさかのこころん、たこ焼き食べそこね!? イマジナリーたこ焼きに心捕われてうっとりしていたら、なんとまあもう帰路の新幹線車内だというんですから、ああ、しくじりましたね。あの、たこ焼きの舟を捧げ持っているはずの両の手が、やるせなく虚空に差し出されるばかりになっているのが物悲しい。ああ、こころん、まさかの失敗でした。

そこからの、あらゆるものがたこ焼きのイメージに繋がってしまうところ、これいつものこころんといえばそうなのですが、ただ今回が違うのは、このイメージの先に実際のたこ焼きを手にするルートが存在しないということ! 思えども叶わぬ思いの悲しさよ。そう思っていたら、マネージャーさん、冷凍たこ焼きを買っておいてくれた! その事実を知らされた時のこころんがヤバい。いや、それ、アイドルとか以前に、うら若いお嬢さんがする表情じゃないっすよ。

で、このたこ焼き礼賛翌日の意味深セリフ。ああもう、えらいことゆうてしまってます。でも本人は、なんらそうした意図もなにもないんだろうなあ。

『兎なりのウサギさん』

学校でハッパの受け渡しをしている青枝。そ、それは悪いハッパなのかい!? と思ったら、ビワの葉。なるほど、ウサギのみたらしへのおみやげですね。ウサギの好物。そんなになの? と思ったら、青枝の友人、佐々木が試食。いやいや、人が食べてもおいしいもんじゃあないよ! で、ビワの葉を持ってきてくれた加藤、この子がすごいマメなの。ビワの葉茶を作って持ってきてくれている。さらには翌日、入浴用ビワの葉まで! ほんと、マメ。君、見た目は男子高校生だが、その実態はおばちゃんだな。いやもう、一発で加藤くんのこと気にいってしまいました。

さて、ビワの葉を与えられたみたらし。好物なのに、基本久しぶりだと忘れてしまってるんだ! 警戒して匂いかいで、気づいた瞬間にテンションがMAX! この極端さ。すごいな、ウサギ。でもって、ここからみたらしの悪行が明らかにされて、なんとまあ、イスをかじるのか。これ、困るなあ。ウサギはげっ歯類だから、放っとくと門歯がどんどん伸びる。だから固いものをかじる必要があるんでしょうが、家具やらなんやらをかじられるのは困るなあ。しかも、紅葉がしかることをちゃんと理解している。悪いことだとわかった上で、何度も何度もチャレンジしてくる。

そうか、ウサギってこういう側面もあるんだ。もっとこう、なんも考えずボーッと生きている、そんな印象でした。意外や狡猾、意外やチャレンジャーなんですね。ウサギ観がちょっと変わりました。

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