『まんがタイムきららMAX』2022年6月号、一昨日の続きです。
『瑠東さんには敵いません!』
瑠東さん、珍しく、いやこれまでもちょくちょくあったような気もしますが、他の誰かと親しくしている和村を見てやきもち焼いちゃうんですね。いつもならなにかしら絡んでくるのに、今日に限ってはずっと静かで、逆に和村が心配して声をかける始末。いやほんと、それで屋上で話をしたら、速攻一言目で瑠東さん、不安解消じゃありませんか。
でも、今回の高永先輩の介入が、ふたりの関係に大きな影響及ぼしましたね。ずっと和村と一緒に登校したかったという瑠東。ぽっと出の先輩に先を越されたのがよっぽど悔しかったのか、今回ばかりはわだかまる気持ちを抑えるのも難しいようで、駄々っ子感がすごい! いやまあそれで、和村の頭なでなでからの密接感が生じたのですから結果オーライではありますね。
ただこのふたりに関しては、なかなかそれ以上に深まる雰囲気にはならないんですね。ちょっとずつでも互いに相手のこと意識してる、自分が相手の特別でありたいと思う気持ちをあらわにするようにはなってて、でもなかなか素直になれないところはこの子たちらしい。というか、この傾向は和村に顕著ですよね。
これ、開き直るときっとまた関係が変わる。そうだよ和村、開き直ったらイニシアティブは君のものだよ。でもそうはできないのが和村なんだろうなあ。一歩前進。それでいてまだまだもどかしい関係。もうしばらくはこの温度感で続きそうです。
『のむラリアット!』
完結しましたよ。ヴェスパー戦に勝利した翼。再戦、リベンジの意思を見せるヴェスパーの後ろ姿がかっこいいじゃありませんか。これ、今後も翼の前に立ち塞がっては熱い戦いを見せてくれることになるんだろうな、そんな予感をさせる描写。ええ、願わくばそうした戦いの行方、ふたりのライバルとしての切磋琢磨しあいながら成長していく、そうした姿も見たかった。なんて思わせてくれる、余韻のあるシーンでありました。
梟池は念願のベスト4に入って、ちょっと浮かれムードでありますが、準決勝をいかに戦うか、楽観があったり意気込み見せる者もいたりして、このそれぞれの違いに梟池らしさというのが出ていたと思います。というか、このままならまた青井先輩は負けるのでは……!?
成長の実感を噛み締める先輩たちに、またさらなる成長を祈念し気分を一新、本気でプロレスに打ち込むべく決意を固める星など、これからを感じさせる描写が続いただけに、ここで終わるのが本当に惜しいと思える最終回でした。
- 『まんがタイムきららMAX』第19巻第6号(2022年6月号)
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