『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、春の情景であります。桜の花咲く中にたたずんで、こちらを見やるゆのが愛らしい表紙です。遠くから、望遠で抜いた、そんな感じの描写。ぐっと縮められたパースペクティブ、手前の桜、奥の桜も被写界深度の外に淡く溶けて、大変に美しい。これは、イラストの周囲に額のようなもの描かれてるところからして、写真のイメージなのでしょうか。ちょっとレトロな意匠も添えられて、品よく仕上がったイラストです。
『すわっぷ⇔すわっぷ』。新たな知見が得られましたね。キスで中身が入れ替わる春子と夏子。じゃあこのふたりが他の誰かとキスしたらどうなるのだろう。思わずうっかり、アクシデントで、あゆとキスしてしまった夏子 in 春子。これは、さらに入れ替わりが起こるのか!? 一瞬あせる夏子だけれど、あ、大丈夫だった。入れ替わってない。というか、あゆさん、好きな春子からキスされたという事実に舞い上がっちゃって、駆け出していっちゃって、あらまあ、どうしましょう。今回の話自体はシンプルに、マラソン大会の練習が嫌でしかたがない春子が、怪我でもしたら出なくてすむのになんて思ってたら捻挫しちゃって、夏子の体で! それでなんだかドタバタしちゃうんだけど、授業中に入れ替わりから戻ろうとキスを試みる、あそこがまさしく見せ場でしたね。ええ、知らない人からしたら、大変な状況です。
『アニマエール!』。皆でユニフォームを買いにいきますよ。しかし、そこでひづめの絵が猛威を奮う……。チアのユニフォーム。一口に選ぶといっても、まったくのオリジナルのを作るフルオーダーから、パターンオーダー、あとは既製品かな? 多様な選択肢があるというんですね。今回は、フルオーダーには時間が足りないからとパターンオーダーすることになるんですが、その過程でサンプルのユニフォーム、いろんなタイプのものが描かれまして、ええ、これ、タイプの違いで雰囲気も変わって、見るだけでも面白かったです。このユニフォーム選びで、やたら太るだ伸びるだ、たてラインで視覚効果だ、紺色で引き締め色だ、虎徹がなにを気にしてるのかがありあり見てとれて、面白いんだけど、気の毒かも。でもって、この子も怒るのね! 今回は、ひづめとはなわの昔の馴染み、以前のチアのチームメイトが登場して、おお、結構煽ってくる子たちだな! 双子、根古屋鈴子と珠子のふたり。ふたり息のあったチアを見せるけど、他のメンバーとはまるであわせる気がないのか! 困った子らだな! ひづめのこと、ライバル視してたのかな? あるいは目の上のたんこぶ? 抜けてくれてラッキーみたいなこといわれちゃって、ねえ、ひづめなんか気にしちゃって、そんな彼女を持ち前の明るさではげますこはねが頼もしかったです。
『mono』。ほんと面白いな。『ゆるキャン△』の舞台探訪といった趣ではあるんですが、微妙に残念展開見せつけてくれるところがおかしくって、今回は通行禁止だ心霊スポットだと微妙な話題にはじまって、カフェは営業時間外、ライブカメラも真っ暗。これは残念紀行なのか? そう思わせたところで、諏訪湖の夜景をドーン! おお、これはいかすな。全天球カメラでの撮影とか、暗くてシャッター速度が遅いから? 皆が息つめてるところとか、この漫画ならではのおかしみもバッチリでした。そしてこれから杖突峠へと向かうのですが、降りるインターきたら教えてねー、って、これ駄目だ、こいつら絶対寝るぞ、おい、と思ったら案の定だよ! いやもう、これ、おかしかった。松本市。長野県までいっちゃったよ! どうすんの!
『スイート♥ショコラティエ』、ゲストです。もうすぐバレンタイン。なのでチョコレート作りを手伝ってほしいというみるく。しかしこの子はとんでもない料理音痴。手伝うなんてとんでもない。諦めろというのはあおい先輩。このみるくという子。料理というか、菓子作り苦手という、その苦手の度合い。わりと尋常じゃないのに、本人その酷さを意識してないな。テンパリングを知らないのはいいとして、作り方が雑、大雑把、丁寧さのかけらもなくて、いやいや、これ、あかんで。もらった方が災難だ。あおいのためのチョコレート作りだったんですね。憧れの先輩? いつもお世話になってるから? いや、どうもそれだけではないような気がする。そんなふたりの様子です。
『ユーレイと友達になる方法』、ゲストです。ツクモちゃん萌えの漫画なのか。友人のコダマから相談があると呼び出されたツクモ。頼られてる、いいところ見せなくちゃ! はりきってるわけですが、その相談の内容がよりによって幽霊。そうか、ツクモ、怖いの苦手なのか。兄貴にホラー映画観せられたり、小学校の林間学校では肝試しでおもらししてしまったりと、ほんと、わりかし踏んだり蹴ったりな状況。古い体育館校舎で幽霊と遭遇してからも、あばあばしてしまって、ほんと、もうちょっと手加減してさしあげて! というか、コダマ、ツクモに相談とかいってますけど、ほぼ話を聞かない感じの子で、頼られたがりのツクモをうまいこと引っぱりこむだけ引っぱりこんで、後は自分ひとりででもぐいぐいいっちゃうっていうね。ほんと、コダマ、ひとりでいけそうなのに、それでもツクモと一緒がいいんだろうなあ。体育館校舎で幽霊に遭遇しても、コダマ、まるで平気で、ちぇすとぉ! 掛け声とともにスカートめくって見せるんだけど、意味がわからないよ、コダマさん! 今のところうまくコミュニケーションできてる感じはないんだけど、これ、レイカンの特訓でなんとかなるのかな。まったく根拠のないコダマのハイテンションにぐいぐい引っぱられる、そんな感触はなかなか悪くなかったです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第4号(2018年4月号)
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