2018年2月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号、発売されました。表紙は、贈り物? ああ、ホワイトデーのおかえしですね。『恋愛ラボ』マキは、英語の問題集もらったんだ。キャンディが添えられてるのがいいですよね。『課長と私のおかず道』保志はせんべいとかもらっちゃって、いやあ、最初中元歳暮のたぐいかと思いましたよ。そして『この恋は合法ですか?』。真からもらったクッキー持って嬉しそうにしてるはる、なんだかいい感じですよね。

『ローカル女子の遠吠え』。家康を取り合う面々……。生地岡崎、青年期の浜松、晩年の駿河。それぞれにあった城が、またそれぞれに桜まつりを開催して、そしてこの会社ではそれぞれの土地を背景にした者たちが勝ち負けを競い合うわけですよ。桜の本数にはじまり、天守閣のあるなしなどなど、ほんと、ほとばしる郷土愛。これ、自分も熱の入りようよくわからないんですが、うまく争いを回避する雲春、彼の立ち位置ふるまいがそうした郷土愛薄い組を代表してくれてますよね。しかしまさか、その中立と思われた雲春の発言が、駿府城を危機に追いやったりね、このデリケートさがおかしくて、でも当事者たちは必死なのかもなあ。必死といえば秋津さん。まさかの今川義元。いきなりどうなさった! 後半で唐突にはじまる委員長喫茶卒業編、これもおかしかった。これ、絵だとみんな大丈夫そうだけど、実際にやったら結構キツいのかもなあ、そんな風に思いながらも、天真爛漫な潤滑油、とてもいいと思いました。

『穂積くんは猫に勝てない』。見事に勝ててませんね! 会社近くの猫カフェにいきたいとゴネる倉木と一緒に、穂積、猫カフェへ。おお、頑張ってる! いろんな意味で。デートっぽい雰囲気に悪い気しなかったり、けど猫は苦手だからさあ、ほんと板挟み。でも、先輩の可愛さに猫への苦手意識、克服しちゃうんだね。会社とはまるで雰囲気の違う先輩のこと。会社の同僚に見られたらよくないなって、それでまさかあんな展開になるなんて! ふと見かけた同僚から隠そうと、先輩を路地に引き込み、覆い被さるようにその身を隠すっていうのね。しかし穂積くん、ちゃんと説明しないと、それ、怖いよ! でもちゃんと親切とわかってもらえたようで、お礼もいってもらえて、壁ドンだって、なんか面白がってくれて……。面白がられてるってのは、そうか、ショックですか! でも、ほんと、こうやって、珍しい体験だっていって笑ってくれてる様子、とてもよかったって思いますよ。そして、愛猫ブブに浮気がバレる倉木先輩。ああ、これ、倉木先輩も猫に勝てない、じゃないですか。ほんと、猫にすっかり使役されてて、こういう姿も面白いですね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。今回は陸上部のヘルプですか。速く走る方法を知りたい。そういう坂田の依頼を受けて、いやもうはりきる湯川部長ですよ。しかし物理の知識がどれくらい役立つんだろう。しかも湯川部長だもんなあ。と思ってたら、おや、意外とちゃんとしてる! 100m走なら最初の三歩が肝心です! クラウチングスタートの理想的姿勢についても実演つきで説明してくれて……、けどその姿勢維持できないのか! いいなあ、湯川部長。頑張ってる姿、輝いてますよ! で、ここからがあやしくなる。ペットボトルロケットスニーカー! いや! いやいや! 部長、ペットボトルロケット、大好きだな! スタートダッシュの感覚を体にたたき込むとかいってますけど、朝永が試してみれば、おおう、これ、大事故じゃないか! ほんと、あの見事な回転具合。絵だけでもう笑ってしまう。いや、朝永にしたら笑いごっちゃねえよってなもんでしょうけど、ねえ、ほんと、ダイナミックすぎますよ。でも、このロケットシューズ、坂田がはくとこんなにもちゃんと使えるのか。これ、その後の朝永の受け答えも含めて面白かったなあ。今回は、感覚だけでやってきた坂田が、湯川部長の説明でいろいろと納得していっているというのが、さらには物理学って面白いとまでいってくれるというのが、なんかね、嬉しかったじゃないですか。最後にはふたたび忘れてしまうのかも知れないけど、こうして一緒に取り組んだことは無駄にはなってない。朝永のフォローじゃないですけど、実際そのとおりだって思いましたよ。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの文具もろもろ、これ面白いなあ。全体的に渋いって四宮にいわれるヒメですが、ノートは方眼、定規は木製、シャープペンシルは会社の名前入り、ノベルティーグッズだっていう、この質実剛健さ。たしかに女子中学生にしては渋いよなあ、そんな風に思われるわけですが、いやいや、実際は可愛いものだって大好きで、アザラシキャラのアザやんが好きなんだ。このヒメの買い物、電卓が壊れたから新しいのを買いにっていうんですが、そこでも最初は実用本位で、最低でも12桁ないと仕事には使えないって力説。若林が冷静に、ウチの会社そんなに売上がないっていうのがおかしかったです。ヒメが見つけたアザやん電卓。これ、キャラものだから機能的に不足するんじゃ? そう思ったら、いやいや、ちゃんと12桁あるんだ。GTっていうの、グランドトータルか。なんか、以前使ったことあったなって思ったけど、どんなシチュエーションで使ったんだったか、もう思い出せない。今だとPCでやっちゃうもんなあ。電卓、長いこと叩いてないや。ともあれ、若林、なかなか素直になれないヒメの背中、うまいこと押してあげてましたね。思ったんですが、ヒメはもうちょっと大きくなって、大人になって、細かなこと、人目とかなんとかかんとか気にしないようになったら、もっとよくなりそうな子だなって思いました。可愛いもの使うのもね、割り切って平気になりそうじゃないですか。そんな感じのヒメは多分きっと魅力的です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第4号(2018年4月号)

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