2018年2月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2018年3月号

『まんがタイムきらら』2018年3月号、一昨日の続きです。

『まいにちハロウィン!』。調理実習でありますね。メニューはハンバーグなのだそうですが、うるふは食べることしか考えてない。作ること、まるで想定の外に置いていて、この自由さ? 面白いですね。自由さの一貫なのか、どういうハンバーグにするかという作戦会議で、うるふの提案したの、ハンバーグカレー。ジャンル的にもうカレーです。レギュレーション違反です。イアのつっこみが素敵でした。この漫画、活発というか落着きのないというか、うるふの行動もろもろに、ランたん、イアのクールな対応がうまくかっちり対応していくという、打てば響く感が実にいいんですよ。と思ったら、好物のかぼちゃが絡むと、ランたんがつっこまれる側になったりね、役割、ポジションが固定されるのではなく、時に動きの見られるところも魅力的だと思うのですね。絵がきれい、キャラクターが可愛い、見た目にもその行動や性格にもですね、まずそうした美点があって、そこにやりとりの面白さが効いてくる。大変よいと思いました。今回の最終盤、チーズハンバーグのくだりなんかもいいですよね。でもって、がうー♥チーズとろとろ〜、がとどめを刺してくる。ええ、大変よいのではないのでしょうか。調理実習の楽しみを知ったうるふの言葉、これも前向きに開かれて、大変よかったのではないでしょうか。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。おお、かっこいい扉絵! これ、魔法かなにかなの!? と思ったけど、あ、ゲームだ、ゲームに使うカードだ……。今回はマリーヌとツーシャが主ですね。しかし、このふたり、めちゃくちゃ面白い。アイリーンをだしにして、地球を満喫してるマリーヌ。最近はもう隠す気すらないよぉ…、って、ツーシャがものすごいこと動揺してるのおかしくって、ほんと、情緒不安定すぎて心配になるよ! さて、マリーヌ、『フル☆ルズ』なるアーケードゲームに興じようというのですね。これ、カードが命なやつか! でもって、並ぶ幼女たちからプレッシャー受けたりして、なんだこの絵面。マリーヌの涙、なんかちょっとこのカット、好きかも。でもって、ここで幼女先輩、杏奈とのつながりができてしまうっていうのか。さらにここにアイリーン、ラブリーメロンも合流してっていうんですけど、いや、ちょっと待って、マリーヌ、ラブリーメロンにぞっこんやんけ。しかも、アイリーン、ラブリーメロンがどういうキャラかここではじめて知るんだ。というか、コスプレってことわかってないから、ややこしいな、もう! 今回、みんなハイテンションすぎて、おかしすぎる。けどね、このテンションの果てに友情深まってるじゃないですか。マリーヌとツーシャとかね、ほんと、いい友達になれたようで、めでたしめでたしかと思ったら、アイリーン、ちょっと複雑? 最後の、背中ごしに感じる哀愁。味わいのあるラストに、またメロンのこれまでもがうかがえるようで、なんかよかったなあ。

『おとめサキュバス』。感動にむせび泣きました。キュリアの成長を目の当たりにして、安心と誇らしさをかみしめるルナですよ。と、ここで急にシリアスな表情になって、私も成長したい。ああ、さらに自身を高めていこうというその上昇志向。立派だなあ、と思ったら、体形のことでしたか。というか、気にしてたか。人間世界にきて、同い年くらいの子とも比較しちゃったか。でもって、キュリアのそれに幻惑されてしまいましたか。未知のことがらを知ろうと行動するルナは、やっぱり勉強家ですね。そして弱点を克服すべく対応策を調べていく。今回ね、よかったというの、これがルナにとってコンプレックスというのは仕方ないと思うんですよ。でも、それをただコンプレックスと、マイナスの要素とするのではなく、例えば涼香から、そのままでも素敵だと、華奢で可愛い、色んな洋服が似合いそうだと、ポジティブな、プラスの意見が重ねられていく。そしてそれはキュリアからもで、ええ、あんなに親身に叱ってくれるとか。ルナはきっとそのままでいいのだと思うのですよ。落ちこそああでしたけど、こうした悩みも、いずれはルナにとってささいなことになってくれるといい。この子たちはサキュバスだから、異性の、男性の嗜好というのは無視できない重要事なのかも知れないけれど、誰かのための価値でなく、自身そのものがただもうそれだけで価値なのだと、そういう境地が見えたところに、この漫画のよさを感じたのは本当なのですよ。この漫画は、ルナに限ったことでなく、皆がそれぞれに素敵であると思わせる、そんな魅力があって、今回だけでもそれがよくよく表現されていた。ええ、ルナのよさ、彼女の魅力についても、確かに体現されていた。それが本当によかったのですよ。そうそう、今回はルナのいろんな表情見られたのもよかった。みちるの真似とか、こんなのいつもだったら見られませんものね。いいもの見られました。

My Private D☆V、『ふじょ子とユリ子』のモルであります。おお、これは元気で楽しいお嬢さんです。手を、こう顔のところまで上げまして、ガオ〜ッ、っていうその表情。生き生きとしていて、これがもう魅力的でした。なるほど、今回のD☆Vポイント、キバ&がおーポーズでありますか。おお、確かに口元見れば、ちょこっと八重歯、キバがのぞいていますね。見ればこの子、髪を頭の左右にふたつ、おだんごにしてまして、これもちょっとけものっぽい雰囲気出すのに役立っておりますね。寒い冬、マフラー、眉は10時10分、頬赤くして、目はキラキラで、白い息はきながら、ガオ〜ッ。よくできました! 思わずそういってしまいたくなる可愛さですね。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第3号(2018年3月号)

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