2018年2月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号、一昨日の続きです。

『恋する小惑星』。今回は1年生、2年生で海にいきました。みらなんてはしゃいじゃってですね、海岸に出たと思ったら準備運動もなしに……、石拾いをはじめちゃう。ああ、これ、準備運動なくても大丈夫なやつだった。面白いですよね。地質分野へも興味が広がっているみら。そして今回は地学部活動以外にも話題が広がって、あおにすずのスタイルのよさ。パレオをかっこいいと憧れるイノ先生の、パレオ装備姿、いや、これいいですよ。すずとは随分雰囲気違いますけど、いいですよ。イノ先輩のマイペース、面白くって、海岸に出れば露頭に地層が楽しみになってるっていう、この地質愛。見事にナンパふたりを撃退しちゃってるのね。今回のメインは、すずの嫉妬ですね。みらと一番仲良かったのは自分なのに、あおが急接近、すっかり仲良くなってるじゃないか。自分の気持ちをヤキモチを認識した上で、みらの親友の座をかけた勝負を持ち掛けるっていうのね。まきこまれるままになってるみらと、横からなんか半分呆れてる? いや驚いてるだけかな? イノ先輩の表情、様子もすごくおかしい。で、こうした話題に離岸流が出たりね、沖に出たバナナボートから見る地層とかね、そうした趣味興味の差し挟まれるところ、この子たちらしいなって思いながらも、最終的に皆が仲良くなったところが嬉しくってですね、多面多様、多方面にいいエピソードだったって、芯から思わされるのですね。今回最後の天文雑誌をすずに渡そうとするあお、これが愛情表現っていうのね、これも面白かった。これ、ちょっとわからないでもない。星に興味を持ってもらえた、それが嬉しかったんだって伝わりますよね。

『ゆず35歳@中学生やってます』。連載になりましたね。ということで、冒頭にゆずの過去が少し描かれて、って、これ、ほんと、過酷すぎるよ! ボロい布まとってダンボールで作った囲いの中、ブルブル震えてる。しかも足ははだしって、ハードすぎてビビりますよね。この子、それで今は中学生として寮生活してるわけですが、実際には35歳。ジェネレーションギャップに戸惑うというのがですよ、これ、ただ感覚がズレてるってだけじゃないのか。女子中学生が見てるアニメがわからんとか、そんなレベルですまないんだ。キツいな。っていうのはですね、学校の勉強ですよ。歴史ですよ。次の歴史の小テスト、赤点とったら補習という局面で、ただでさえ忘れちゃってるというのに、覚えてることがことごとく変わってしまってる。たとえば鎌倉幕府。1192年と覚えていたのが、今は1185年。聖徳太子も厩戸王に!? そんな話あったなあ、と思って調べてみたら、こちらは聖徳太子のままでいいのか。ともあれ、研究が進んでどんどん変化していく事柄についていかないといけない。これ、一から覚えるよりもやっかいだぞ。ほんと、こうしたギャップにも苦しむ様子。読んでるこちらも、そうなのか、そんななってるのかと、一緒に戸惑って、いやもうすごい一体感得られましたよ。

『アカリ様』。なんだかいろいろわからんうちに、決着らしいものつかないうちに、ゲスト期間終わっちゃったぞ! 2時間かけて向かった戌亥の実家の神社。せっかく神社についたというのに、鳥居から先に進めない。足が動かないっていうんですが、その上、巨大な白犬? に行く先をはばまれて、ああ、これ、神様があかりの立ち入りを拒んでるんだ。お婆ちゃんのおかげでいろいろわかるところもあったけれど、根本的な解決は無理。ともあれ、憑き物にとっては神域である神社の側にいるだけでも居心地悪かろうと、ここの滞在をすすめられるのだけど、ほんと、これ、今後どうなるんだ。というか、あかりに憑いたアカリ様ってなんなんだ。まったくなにもわからんままに、不穏さだけをいや増して終了した第3回。ほんと、これ、すごくすっきりしない! いやもう、なんだろう、すごくすっきりしない!

『はやしたてまつり♪』。夏休みが終わって元気のないさなみ。楽しそうな学校行事ではげますのだけど、いや、それで元気になっちゃうっていうの、チョロいなさなみさん。さて、当面さしあたってやることがない。練習はしてるんですが、本番となるお祭りは12月のはじめだっていうので、ちょっと先すぎるって話になりましてね、そこから少し思い出語りすることになるんです。11月はじめに近野江神社で秋祭りがあった。巌はそういうのだけど、さなみもふうも、まったくわからないんですね。それもそのはず、ああ、神社、なくなっちゃのか。それでともないお祭りもなくなって、そのお祭りに憧れていた巌は、またそうしたお祭りをできたらと願ってる。ああ、じゃあ、ここにいる皆で、神社や舞台こそは無理とはいえ、お囃子だけでも復活させたりするんだな! そう思ったのだけど、ああ、そんなに簡単じゃあないのか。千駄ヶ谷さん曰く、いずれは復活という話はあるけど、できて10年後とか、そういう話。そうか、なかなか現実って簡単じゃないんだな。そう思わせたところで、さなみ、アイデア出してきましたね。学園祭の企画、出店としてやってみよう。簡単にやってみたいといっても、積極派と身長派に割れるところとかね、意見がわかれるところ、いい感じです。でもってその背を推そうという大人も現れて、ちゃんとサポートがあるっていいなあ。この、お囃子のメンバーそれぞれが違った思惑や個性持っていて、けれどそれが助けや支えにもなる、役割を分担してチームとして機能するという様子が実にいいと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第3号(2018年3月号)

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