2018年2月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2018年4月号

『まんがタイムファミリー』2018年4月号、昨日の続きです。

『感染!ウイちゃん』。結構重要、データバックアップでありますね。なるほどあつしはポータブルHDDにコピーを残しておく派なんですね。私は繋ぎっぱなしのHDDに自動バックアップしてますけど、昨今の暗号化ウィルス、ランサムウェアからデータを守ろうとするなら、あつしの対策が正解ですなあ。で、ウイの目を盗んでコピーしていたらセキュリティーが怒る。私を信用してないのかっていうんですけど、その後、データの保全はウイルス対策だけじゃないって説明するあつし。ああ、おっしゃるとおりだわ。故障などにはお前は無力だろといわれてセキュリティー、なぐさめてあげるわよって、本当に無力そのものってやつじゃないですか……。ポータブルHDDを知らないウイと、教えなくていいことベラベラ話しちゃうセキュリティーのやりとりとかね、この緊張感のなさが素晴しく、でもってバックアップ問答。あれ、面白かった。ウイがポータブルHDDに恐怖心を持つくだりなんかも、実にこの漫画らしいおかしみあって、こういう感じが好きだったなあって思うんです。ウイに甘いあつし。セキュリティーのことも思いやったりね、こういう面倒見? 優しさ? が好きでした。まあ、それがわりかし自分のためにならないのも、あつしのらしさですよね。いいやつなんだがなあ! って感じです。

『パパとあそぼう!』。今回はパパ、うまいこといきましたな。さくらにサプライズをもちかける。明日はママの誕生日なんだって、ふたりでこっそり準備してお祝いしようっていうのね、これ、パパにとってはさくらとの時間をとれるし、ママにとっては祝われてうれしいし、さくらにとっても楽しいしで、誰もがハッピー、いいじゃん! と思ったら、いやあ、小さい子に秘密を守らせるのって大変だわって心底思わされて、だって、止める間もなく駆け出していっちゃうんだもんなあ。でも、そうした苦労の見事にむくわれる感じ、すごくよかったじゃないですか。しかしこのパパさん、危機管理力が高い。いやね、だってさ、ケーキにのせるいちご、さくらに全部食べられちゃってさ、っていうか、そんなに我慢できないもんですか、さくらさん! もうひとつ買っておいてよかったっていう、この準備の巧みさ。デコレーション自体は微妙でも、これ、ママさん、嬉しいと思うわあ。飾りつけの絵もね、ほんと、ささやかなことがとても幸いと感じられる、そんなエピソードでした。

『かしこみかしこみ』。ナツメと山椒の恋のゆくえ。ムクがふたりの気持ちを仲介してくれたわけだけど、ムクはチョコレートパーティのつもりで話したのに、山椒は恋の話だと思ってる。どうなるこの誤解!? と思ったら、ああ、ゆっくりきちんと誤解が解けていきましたよ。しかも、この誤解がために山椒、自身の気持ちを整理し見つめなおすこととなったし、そして山椒への恋心を自覚しつつあるナツメも、お母さんとの対話でもっていろいろがすっきりと解決されて、いや、まさかの許婚っていうのが、お母さんの希望ってだけで、ちゃんとした約束じゃなかったとかね! びっくりだよ。あの、自分のそうだったらいいなあって軽くいった希望をナツメがしっかり覚えていたこと知った時のお母さんの表情、よかったなあ。ナツメと山椒の母、学生時分の友人っていうのね、ちょっとその時の様子うかがえるイラストも嬉しかった。でも、このお母さんのついつい口走ったことが、結果的にふたりを結びつけて、でもって溶き解された全部が山椒、ナツメに向かっていくという、このクライマックス直前感! すごくよかった。ほんと、わくわくさせられるものありますね。ええ、ふたり、きっとうまくいくって思いますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第4号(2018年4月号)

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