2018年2月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。これは珍しいといっていいのでしょうか、お姉さんふたりですよ。青山さんに凛さん、ふたりに囲まれるようにして、ちょこんと座ったチノがマシュマロ入りのココアかな? 飲んでいるんですね。皆、髪をふたつにゆるく結ってる、その様子も美しい。ほんと、青山さんとか、いつもの奇行がきれいに消えて、素敵なお姉さんにしか見えませんからね。しかし、いつもとはまた違った雰囲気で、さすがに大人の余裕というのでしょうか、ゆったりとくつろいで、懐の深い、そうした印象が素敵です。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。新キャラ登場! トラちゃんと呼ばれてるこの子。ちんまりと小柄の子で、跳ね跳ねの短髪に虎縞のタンクトップ。やんちゃそうな子でしてね、七瀬と一緒にいるかりんを見て、取られちゃったんじゃないか、ライバル出現かって食ってかかってきたんですね。最初、男の子? って思って、ああ、七瀬が確認してくれました。女の子だそうですよ。でも、よくそれわかったな。学校では人見知りで大人しくしてるかりん。その様子にすっかり骨抜きなようで、この世界は性差云々、自由だな! 虎尾あおいちゃん。七瀬に敵意むきだしだけど、結構チョロそうではありますね。ピンチを助けてくれた七瀬にときめいたりしちゃったのか? と、ここで七瀬が女だって気づくんですけど、自分はここでもういっぺん、トラちゃんが女であったかどうか確認しに冒頭に戻りました。家族ごっこをしてること、学校の友達に明かしましたね。けど、これで面白そうって、乗り気のトラちゃん。兄候補として名乗りをあげてますけど、あの家にやってくる? この子が兄って、なんかまた可愛さ強調されそうでありますね。

『私を球場に連れてって!』。レオナと電話してるタマの言葉を誤解して、彼氏ができたか、つきあってるのか。お父さんがえらいこと動揺なさってるわけですが、父と娘の話し合い、父は娘の恋愛事情を確認しようと、しかし娘は父とは違うチームのファンになってしまったことバレたんじゃないかって思って、見事にすれちがい。これが実にもうおかしくて、彼氏とはどんなやつかと呼び寄せてみたらば、当然レオナは女の子で、ここで、そうか恋人じゃなくて友達だったか、そういう風に思わないお父さんは、なんか進んでるな! 21世紀ともなると、父もここまで様々な恋愛のありかたに理解を示すのですね。素晴しい! というか、ストライクバッターアウトって、それデッドボールで出塁やんか! だいたいタマとレオナが思わせぶりなのがいけない。父に続いて猫子まで勘違いしちゃうっていうの、って、いや、待って、なんで猫子さん、あなたまで誤解するのん? そしてファル子さん。結婚するならファル子がいい、タマ、レオナからいわれて、嬉しいのか嬉しくないのか。今回は、こうした恋愛とまぎらわしい発言織り交ぜながら、タマはじめこの皆がいかに仲を深めたか、それがよくよく描かれていたと思います。ほんと、ちょっとした山場ともいえる盛り上がり。もしかしてこれで終わってしまうん!? って焦ってしまうほどにいい話でした。でもって落ちが奮ってましたね。レオナとのこと、誤解が解消されたかと思ったら、なんと娘がキャッツファン。打ち拉がれる父の様子がおかしくて、そうか、揃いのユニフォーム買ってしまってましたか。父よ、むくわれませぬなあ。

『本日わたしは炎上しました』、ゲストです。おお、はやりのネタを投入してきましたね。今、子供たちに大人気の職業、YouTuberならぬMeTuberでありますよ。ヒロイン、カナエルこと由愛カナエは大物ミーチューバーを目指しているっていうんですが、その方法がいろいろマズい! 炎上狙いか! 大物ミーチューバーの名前を出して、積極的にケンカを売っていくスタイル。さらには自宅特定からの実力行使。これ、あかんやつや。最近、世界的にも国内的にもいろいろ問題視されて、反感買われてる、そんなタイプの配信者だこの子! カナエの助手をしてるという原クロイ。この子は良識あるみたいなんですが、カナエの問題行動をとめるだけの力はないのか。むしろ、カナエと対立するミーチューバー、あいあいこと思井アイのこと、挑発しまくりじゃないですか。いや、むしろ勝てない勝負にカナエを追い込む作戦!? ともあれ、アイ、あやうく一線を越えそうだったけど、踏み止まりましたね。というか、これ、最終的に常識勝負になってるような!? 社会的にあかん方が負ける、そんな勝負になってますよ、これ

『ひみつのトリニティ』、ゲストです。女の子には秘密がある。主役の三人、遠藤優に林美保、そして芹田まりえ。この子ら、それぞれの秘密を共有することになった過程が描かれたりしたわけだけど、いや、そんなに深刻でもドラマティックでもないな、これ! まりえの秘密は、現代文の河野先生のことが好き。でも、これ、優、美保のふたりからはまるで共感されてなくて、むしろなんでなのかみたいに思われてる。というか、河野先生の駄目なところが次から次へと描かれて、まりえ、ほんと、なんでなのか。優が驚きでした。実はあたし男なんだよね。秘密のレベル高すぎだっていうんですが、ほんと、高すぎだよ。優ちゃんの優くん、見せてよ! っていうの、ほんと、ぜひ確認させていただきたい。というか、このくだり、あのテンション、すごくよかった。優ちゃんの優くん。声に出して読みたい日本語ってやつだ。優ちゃんの優くん。ああ、スイートな響き。さて、これさらに面白かったの、三人が秘密を交換することになったきっかけ、アホな電波アイドルのマホマーホ三世の歌の歌詞っていうのね、まさかこのアホな電波アイドルの正体が! っていうの、あれ、さりげなくて面白くて効果的な落ちになってて絶妙でしたわ。この漫画、ちょっと期待したい。かなり好みのタイプかも知れません。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

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