2016年8月13日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年9月号

『まんがタイムジャンボ』2016年9月号、昨日の続きです。

『終活女子高生』、沙羅がひきとったみよっちの飼い猫エクスカリバー。その子のためにキャットタワーを買おうかとか沙羅が考えてるのを察して、律がペットショップに誘う。そこでの会話。律が自分の飼い猫を連れてきたのを見て、ペット葬、自分の終活だけでなくペットの終活もしているのかと聞くんですね。そうしたら律逃げだしちゃって、話せばついには泣いちゃって、自分のことならまだしも、この子の死ぬことを想像するだけで泣けてしまって、なんていう。そうした律に共感覚える沙羅と、その気持ちを察してくれない律。ほんと、沙羅は律のこと大切に思って、だからつらいんだろう。その気持ち、あらわにしない沙羅だけど、今回はそれがよくよく伝わってきたと感じました。

『シコふんじゃえば?』は舞が不調。6月は相撲中継がないから、なんだそうですよ。本場所がない時は巡業に出たりしていますよ。そうしたこと語られまして、これをファン感謝祭と表現するのは、なるほど、ですね。そして舞、杏子の母とバイト先のお店で出会って、母は家が相撲部屋であること隠しませんからね、ついついばれそうになる。それを必死にごまかそうとする杏子がおかしかったです。そして家に帰った杏子、その姿を舞が目撃して、ついにばれたか! と思ったら、あ、同類と思われてる! 盗撮女子と思われてる! これ、ほんと、予想外の動きでした。でも、ここでさらに予想外。杏子にピンチが訪れて、ああ! 杏子が相撲部屋の娘であることを隠すようになったきっかけの男子ふたり! これ、どうなる。舞が助けにきてくれる!? いずれにせよ、これが杏子の雪解けになればいいですね。

『寄席ばいいのに』、今回は千両みかんが題材。銀子が新橋の誕生日にケーキを作って贈るんだっていうんです。しかしイチゴが売ってない。夏だから、さすがに季節はずれと見えて、そしてこれが千両みかんの話につながるんですね。なんとか買うことのできたイチゴは、千両みかんほどではないものの結構な値段で、値切りつつもなんとか買ってケーキ作って贈るんですね。これ、銀子の新橋攻略の話、そう思わせて、それだけでないのがよかったです。銀子、新橋と近しくなれそうなお誘い、打ち上げの参加を断わって、なぜかといえば小路のため。今日は小路の誕生日でもあるからって、ええ、あのイチゴは小路のためでもあったんですね。しかしなんで誕生日知ってたの? と思ったら、あー、メールアドレス! これ、違ったらどうするの!? とはいえ、誤解だったですませりゃいいんだからオッケーか。この赤面から驚きにいたるこみちんの表情の揺れ幅がとても魅力でした。

『大漁ガールズ』はハルキ、雪子のバス釣り勝負の続きであります。それはいいんですが、雪子、ハルキと同い年とか同級生とか、そういうのだと思ってたら違うんですね。出会いは栄子に似たものがあって、2年前、釣りをしていたハルキに無理矢理引き込まれたっていうんです。あ、別にこれで雪子が年下かはわからないのか。ともあれ、雪子、めちゃくちゃ面白いな。いい性格してるというか、端的にいうと性格が悪いというか、ハルキの記録を抜いた時の感想がざまぁでしょう? いかすわ、めっちゃ面白い。今回は興味がなくてバスの大物リリースしちゃった栄子だけど、その引きの強さは雪子にも伝わったようで、ああ、ハルキという人は魚は大物釣れないけれど、人の才能見出す方向に長けているわけですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第9号(2016年9月号)

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