『まんがタイムジャンボ』2016年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さん。浴衣姿、手にしたうちわは花火模様。そして背景に花火の大輪。夏の一夜の情景描いて美しい、そんな表紙に仕上がっています。『けいさつのおにーさん』穂苅くん、手塚さんのふたりは警察のエンブレム入りの法被を着まして、『それでもヒナは魔術師になりたい!』ヒナに『シコふんじゃえば?』杏子、舞たちは浴衣。目にもはなやか、素敵な表紙です。
『ナデシコ!』、最終回ですよ。海外進出を賭けた新商品が炎上。悪目立ちした、好意的な声もネガティブな意見にかき消されてしまった、などなど、こうした逆境に投入されるのがエミ、そしてイチカちゃん。ああ、このところずっとPCに向かっていたミス百井。なにをしていたのか、それが今明かされて、いずれくるだろう事態に備えていた。エミとイチカ、ふたりアメリカに赴き、そして残されるふたり、ミス小盛と小田木のふたりも、混乱する苦情処理の現場に駆り出されて、こうして出した成果がお客様相談室の存続に繋がるのか!? 結果は、ああ、やっぱりこうなるよねと思えるもので、全部が全部もとどおりとはならないものの、エミたちの存在感押し出しての最終回となりました。これはハッピーエンドといってよいものでありますね。
『おやすみモーニング』はエリカさんがなんかときめいてますよ。ばぁちゃん食堂店主のばぁちゃんによると、男性とふたりでいるところを目撃したとかなんとかで、ああ、これは恋の予感。そう考えて、美容効果引き出せる、そんなメニューを用意してくれたんですが、エリカの気になってる人というの、その男性じゃないんだ。おにぎり柄のスカートの女性。そのスカートに見事に一目惚れしてしまってるっていうんですね。しかし、この女性、誰なのか。まさか、最初のばぁちゃんによるエリカ目撃、これが伏線になってるとは予想外。ああ、いつもと全然違う服装、雰囲気。おお、街中だとこんな感じなんだー。ちょっと驚きで、そして最後にそれっぽく答をエリカに提示。あわてるエリカ、ナイスです。
『ヒゲとセーラー』、ああ、ついに初が3年生。時のたつのははやいです。クラス替えを心配する初がなんか可愛いです。なんかムクれちゃって、味わい深い表情です。3年生になって、いよいよ進路をどうするか、具体的に決めていかないといけなくなる。それで鞠、初と、まだまだ夢や憧れみたいな話ですけど、自分の希望を語りあったりしてね、重要なのが可愛い制服。なるほどなあ。男の発想ではなかなかこういうの出てこないです。初の、家計を心配しての配慮とか、この子らしさ感じさせられます。そして市井くんの兄の話! うおお、筋肉ムキムキ。母が泣くほど。それで弟には筋トレ禁止令が出て、とまあ、趣味性高い市井母がなかなかのインパクトでした。
『ペンタブと戦車』、まだまだノモンハンにはいたりません。まずは師団司令部に到着。そこで、なんとか作戦を有利に運ぶよう介入したい、すなわち歴史を有利に書き換えたい、その試みを続ける里見曾祖父とのせめぎあいなどあって、そして反面、自分の運命を受け入れているかのような武田大尉。里見曾祖父、武田、ふたりの語らいなど、しみじみとよいシーンで、そしてこの場面を記録した写真を思い出し、武田大尉の運命を知ることとなった里見青年。ほんと、これ、これまでのひとり運命を受け入れていた武田大尉、そういう構図が崩れてしまった。自分に親切にしてくれた大尉に対し、里見青年はなんらかのアクションをおこすのか。あるいは、里見曾祖父のいうとおり、里見青年の介入そのものが歴史の進行に影響をおよぼしているのか。ほんと、簡単で甘い展開になればよい、そう思うものの、簡単にそうことは運ばない、そんな予感もするんですよね。心配つのるばかりですよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第22巻第9号(2016年9月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿