『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号、昨日の続きです。
『花唄メモワール』
母の危篤を知らされた椿。しかし椿と家族との間に今も消えることなく存在し続けるわだかまり。家に戻るべきか、迷う椿の手を取るは我らが主人公、梅。ひとりで確かめるのが怖いなら頼ってください。自分もいくという申し出を受けて、椿の帰郷とあいなるのでした。
しかし、梅、頭巾が似合っていますよね。御高祖頭巾っていうんだ。めちゃくちゃかわいいですよ? この時代には明るすぎる梅の髪色。それを隠そうとするのは、生まれついた髪色のせいであまりに不遇な少女時代を過ごすことになった椿の経験から。やはり、この時代には異質すぎる。花瀧屋の女衆が、これと相談するでもなく、髪を隠そうという流れになるあたり、よほどのよほどであるのでしょうね。
この道行、椿にはつらいものとなるのだろうか。その心配は、帰宅してすぐ、弟に妹と再会してずいぶんやわらぎました。ふたりともに姉のこと、これと思うところもない、どころかむしろ慕っている、その此の方を気の毒に、申し訳なく思っている。そしてそれは母も同じだった。椿が思ってきたこと。はたして牢のように閉じ込められている納屋のまわりにあったもの。瓶詰めの食べ物に芹や食べられる木の実は、母が私を案じてのものだったのか。
知りたかったそのことが、椿にとって確信となった。さらには母の悔い、ずっと申し訳なく思ってきたことさえも描かれて、椿にとって意味ある帰省となったのでした。
しかし、ここに霹靂、父の帰還が椿の心の傷をえぐって、病床にある母の代わり、ただの労働力としてしか娘を見ようとしないその暴虐に、黙っていられない梅。自ら晒したその髪に、化け物と呼ばわる椿の父。その暴言に、梅を守らんと立つ椿の姿。さらに女将に藤野も駆けつけ、その上、ザマスのあのお客様も!?
この方、いったい何者でいらっしゃる!? 高慢そのものの椿の父を、その目ひとつで黙らせて、その正体、梅にしてあの驚きよう! どれほどの方でいらっしゃるのか!
ともあれ、椿をめぐるいろいろは、花瀧屋総動員といった騒ぎを経て落着。ええ、まずはここは安心してよさそうですね。ええ、こうして救われた。それがなによりの一安心。まずはいつもの花瀧屋に帰還でありますね。
『ゴスロリ横丁』
ベテラン飲兵衛ゴスロリが参戦!? 仕事の憤懣鬱屈をゴスという装いに包み隠して、今日もひとり飲みに出る。そんな人がゆな以外にいたですって!?
場所は大井町東小路。角打ちで知られる元精肉店。ずって気になっていたこの店にやってきたゆなが遭遇したのは、先にテーブルにて立ち飲みするロリータ! 背丈も同じくらい。同時にお互いを視認して、ともに驚きつつも、ここはあえて交流を避けるこの距離感。
まずはただただつまみに酒を楽しむゆなに、落ち着きをともに飲む先客ゴスロリ、緑川白。それぞれに酒に、飲みに求めるものは違うのか? いや、ただただ楽しみを求めるゆなに心洗われて、白も同じく食の、飲みの楽しみ、そのしあわせに立ち返る。ここにふたり、ただただ飲みの境地へと至らんとするのです。
しかしこの人、ここまでキャラが立って、今回限りってことはないでしょう。ええ、いずれ再会する予感をともに店を去る白。その予感がかなうこと、期待であります。
『え?結婚って3次元でもできるんですか?』
グーパンオロポン氏とのデートの約束をとりつけるヒカリです。デートなら海だろう。それくらいのイージーな発想で決めた横浜。でも、思ったよりも海じゃないというヒカリの感想には笑うしかない。下調べとかしてないの、丸出しなんですけど! いや、でもグーパン氏も特に問題なさそうだしよかったよかった。というか、この海風のいたずら! まさかの髪まとめがグーパン氏のハートを直撃するとか、偶然とはいえヒカリもやりますなあ! ええ、この勢いで押せ押せでありますよ。
しかしこの海での会話。ただただ海を眺め、我々オタクはなんと海に縁がないのであろう。イベントでもない限り、海になんて寄りつきもしねえ。海でもなんでも、風景全般よくわからない我々には、海に出没する世のカップルの気持ちがわからない! そんな悲しいやりとりに、気分盛り下げながらも、でもふたりの気持ちや感性、もろもろのセンスが同じくあること。このふたりなら自然体で、本音でいられるってこと、はっきりしていったりなんかして、こいつはいい傾向なんじゃありませんか!?
いったいこの男が、これまでずっと売れ残ってきたその理由がわからねえ! ってくらい好男子なんですけど、いやもうヒカリよ、つべこべいわずこの男をつかまえとくんだよ! またもその思いを強めたエピソード。ええ、ナイスカップリング反応出まくりなんですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第20巻第6号(2026年6月号)
『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号、
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