『まんがタイムきらら』2026年5月号、昨日の続きです。
『なーんもうまくいかん!』
授業中になにかもっちゃもっちゃと食べている菜子。なんだろう、めっちゃくちゃかわいいなあ。でも、これはいけません。先生に見つかって、その場では指摘されなかったけれど、職員室への呼び出しを受けてしまって、ああ、かわいそう、震えてるじゃありませんか。
菜子、呼び出された理由に心当たりがないんですね。というのも、前提に齟齬がある。先生は、菜子がガムだかグミだか食べてたもんだと思ってる。でも、菜子はそんなことしていない。具体的になにか食べてただろうといわれてはじめて理解する。あれはガムじゃありません。はがれたくちびるの皮を食べていました。
ああ、なんかかわいいなあ。うん、なんら先生が気に病む話ではなかったわけですけど、だいたいにして菜子は間が悪い。なんでもないこと、ちょっとしたことでも、ちょびっとだけ大事になっちゃう不運の人。今回はくちびるの皮。以前は紙飛行機。このふたつの不運が噛み合って、先生から非行一歩手前のレッテル貼られちゃった!
で、翌日さっそく水びたしの菜子でしょう? いや、これ見て先生が焦ったのは別に変じゃなかったよ? すわいじめか、なにがあった!? と聞けば、鳥のフンが頭に当たって、洗ったからこうして水びたしに。ああ、菜子の不運よ。でも、この不運が先生に増強されてさらなる騒動に!? 鳥居なるいじめっこが先生のなかで誕生して、大音声で呼ばわるものだから、菜子、いたたまれなくてしかたない!
でも、菜子、先生が親身になろうとしてくれてること、わかってるんですね。ほんと、ちょっとかみあわないだけ。全部理解してるとこ、この子のちょっとできたとこだなあって思います。
『ほうかごバスケット』
合宿が続きます。練習試合にて、リバウンド合戦に負けるるりであります。当たってこられると、どうしても押し負けてしまう。つばさとしては、リバウンドでこそるりに活躍してほしい。リバウンダーをヒーローに例えてみるも、ヒーローという響きはさらなるるりの重荷となります。
リバウンドは花見に似ている。そのこころはポジション取りが大切。るりの体格、長身はリバウンダー向け。けれどそれでも取れないのは、るりに欠けているものがあるから。
その欠けたものをるりが獲得するまでの展開がすばらしい。強い言葉でるりに詰め寄るあかり。るりは自分にないものを全部持っている。勝負もせずにあきらめないで。がんばって、挑戦して、それでも失敗の続くあかりの悔しさ。一度はあかりの言葉を拒絶しようとしたるりが、あかりの本心からの悔しさを知り、そして強い言葉の裏にあるるりへの信頼、るりへの期待、るりを応援しようという気持ちを受け取るというのですね。
るりに欠けていたもの。それは自分が絶対に取るという気持ち。これまでの試合では単なるボールだったものが、今はもう違うんですね。皆の想いが詰まった、大切なチャンスなんだ。そう思えば、もう負けてはいられない。自然に背筋も、手も伸びて、まるで気持ちに引き上げられるようにしてボールに向かう跳躍の高さ。その先に掴むのは、るり自身も含めた皆の夢なのでしょう。そして、つばさにうながされるままに放ったシュートは、見事リングを捉えて。
これは小さな物語なのかもしれないけれど、確かな実感をともに一歩歩みを進めたるりの成長を感じさせてくれる良作。るりの目にした景色、それをともに見ることができた。そんな風に思わせてくれる素敵なお話でした。
My Private D☆V
『あまねくシグナル』のはうあゆです。
D☆Vポイントは「大人しくオドオドしてる子がフリフリの服を着ているのが好きです!!」。
わかる! そういうジャンルといっていいのか、需要といっていいのか、確かにありますよね。気弱、弱気な子はなかなかそこまでフリフリの服を着るってことないように思うんですけど、だってフリフリはわりと戦闘服みがあるから! でも、こうして上から下まで気合いはいったフリフリに、背を押されるように気持ちも高まったというのでしょうか、紅潮した頬、かすかに笑みを浮かべる唇もまたキュート。本当によいものだと思います。
着せられたのか、自らこれと選んできたのか。そこまではわからないイラスト背景ですけど、これがもし自身の選択であったなら、それはより一層によきものがありますね。ええ、ぐっと前に出てくる気持ちのかたち。それがフリフリというものだと思うのです。
- 『まんがタイムきらら』第24巻第5号(2026年5月号)
『まんがタイムきらら』2026年5月号、
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