2026年4月11日土曜日

『まんがタイムきらら』2026年5月号

 『まんがタイムきらら』2026年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

夜の灯台に現れた突然の来訪者。まさか遥乃の祖父、アキカズ!? 亡くなったはずの明一が遥乃に、そしてユウを探す海果たちに助言を与えるために、こうして現れたというのです。

幽霊というには、あまりにはっきりとした姿、受け答え。この奇跡を成し遂げたのは、他でもない遥乃と明一、ふたりの願いの同調と、そしてこの灯台に隠された秘密。海に記録された情報を集め、復元する。祖父があのラジオでなそうとしていたことと、果たせなかった願い。しかしその願いがために、今こうして遥乃と祖父はふたたびあいまみえることがかない、そしてさらには、海果とユウというかけがえのないふたりの出会いを生み出すことにもなった?

ユウの正体はなんなのか。それはまだ謎の向こう。しかし祖父の残したこの灯台が、ユウとの再会への希望を繋いでくれた。これから問い掛ける相手は、いつぞやのラジオの宇宙人? そして彼の物語るものとはなんなのか。

遥乃の思いはここに果たされ、そして次は海果の番。はたして奇跡は起きるのでしょうか。いや、きっと起こる。その奇跡の果てにかなう再会、そしてそこからふたたびはじまるだろうふたりの、皆の物語。そこに愛も含まれることを願いながら、これからの進展、待とうと思います。

『ウイニングアンサー!』

構成に演出、極まっていましたね。

9○4×の早押しリレークイズで、ゼロ正答3×で脱落した香奈。その後を引き継いで解答席に立つ亜衣は、これから無誤答で6正答を重ねなければならない。

これがただのクイズなら、気楽な遊びであったなら、ここまで亜衣も追い込まれなかったのかもしれない。けれど、勝負の場に立たされた香奈が、自分のせいで亜衣たちが負けてしまうと取り乱し、心くじけてしまった。香奈のために勝たねばならない、負けるわけにはいかない。クイズの勝ち負けを超える重荷を背負っての亜衣の奮闘が描かれて、熱く、息詰まる好勝負に、勝負を超えて息づく友情の物語、ただただ圧倒されるままでありました。

ただ1度の誤答も許されない。そのプレッシャーに手が鈍る亜衣。祝福高校の先行を許し、相手は7○。こちらは3○。追い込まれた中、無謀にも打って出た勝負に、一か八かと勘で答えるのではなく、これまでの経験、西納の言葉に助けられ正答を得た亜衣。ここからの追い上げの凄まじさ。鬼気迫るとはこのことかと、死地にあって希望を捨てず、わずかな望み可能性に飛び込んでいくかのごとき姿に、片時も目を離すことができない。

そして、決勝の問題の読み上げに、祝福聖と亜衣の読みあい。知識で勝るがゆえに迷いの生じる聖に、わからない中から可能性に手を伸ばさんとする亜衣のひらめき。わずかの差で勝ち得た解答権に見事正解を掴みとる亜衣の勇姿、喜びの声に、一度に緊張も解放されて、ああ、これこそがカタルシス。見事なクライマックスでした。

でも、ここはまだ登り途中だったんですよ。勝負に勝って、なお元気のない香奈。亜衣、千代のふたりに遅れ、横断歩道の向こうに取り残される。ダメだった自分。ふたりと違って、なにも答えられなかった。これからもきっと足を引っぱるだろう。自分なんていない方がと、身を引こうとする香奈に必死に呼び掛ける亜衣の言葉、その思いの強さ。この子の思いの香奈に届いて、そして香奈の手は信号の押しボタンにかかる。

そのまま亜衣、千代のもとに駆け出していく香奈の答えはもう聞くまでもなく、そして3人はここにまぎれもない固い絆に結ばれたチームとなったわけですね。

すばらしかった。すばらしかったです。

『スロウスタート』

たまてが母から託されたギャルゲー部屋。この感動をわかちあうのはこの人以外にありえない。果実にこの顛末を伝え、そして我が家、ギャルゲー部屋へと招くのでありました。

しかしたまてさん、用意は万端ですね。あえて家人が留守にしているタイミングでお招きですよ。ちょっとくらい騒いでも大丈夫。この配慮あれば、果実も安心して歓喜の声をあげられる! って、ページめくったら即3コマぶち抜きのキャー!!!!!! ですよ!

はじめての据え置き機タイトルに感嘆する果実。あらゆるハード、あらゆるギャルゲーがふたりの前に開かれている。まさにパラダイス!? という状況にとどまらない異常事態が発生だ! 果実が拾った謎の鍵。それが開くは、禁断の年齢制限、まだ見ぬ、見てはならない世界の扉であったのです!

好奇心には勝てないふたり。扉を通れば、そこはお宝の山! 高値がつくレアものざっくざく! でもって好奇心に背を押されるままに、禁断のゲームに手を出したふたりは、まさかのゲーム世界に転移させられ、そこには現実にはありえない豪華派手派手な制服を着た花名に栄依子、冠の姿。しかもたまても同じ制服。さらには色違い制服の果実がやってきて、これはいったいいかなることか。突如はじまる謎の歌に、ああ爽井沢、母の教え、ディスクの入れ違いが生み出すカオスがここに現前して、たまてはエンディングにたどりつくことかなわぬままに彷徨うこととなるのでありました。

いや、実際、どういう話なの? あの部屋でたまてと果実どうなったの? ほんと、謎のお話、世にも奇妙なエピソードでした。

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