2010年10月15日金曜日

はなたま

 『はなたま』、好きな漫画でした。御形屋はるか初遭遇となった漫画で、面白いなあ、絵もきれいでととのって可愛いなあ、そう思いながら楽しみに読んでいました。ちょっとどんくさい大学生春日乃空と結びの神さまはなたまの交流が楽しくて、それからはなたまについているふたりの男、太郎丸と次郎丸、狛犬らしいんですが、このふたりも面白くて、いい漫画でした。あんまりにいい漫画なので、はなたまさまとひそかに呼んでおりましたくらいです。

そのはなたまさまが単行本になるって聞いた時には、それはそれは嬉しかったです。掲載されている雑誌はすべて手元に残してあるとはいえ、あまりにも大量にすぎて、探し出して、一から読み直してとか、正直な話、無理です。それこそ、最初のころってどうだったのだろうと思った最終回。読み返したいなあと思っていたから、また頭から読めたこと、思った以上に幼なかったはなたまさまにちょっと驚きながらも、最終話のあの場面まできっちり繋がるもの感じられたこと、とても嬉しかったのですね。

はなたまさま、決定的に好きになったのはあのクリスマスの回でしたっけ。クリームシチューを作る話。家族との繋がり、身近だからこそなおざりにしてしまう? けれど、心配してくれている母の気持ちが伝わって、そしてうまくできたシチュー。その仕掛け、すごくよくできてた。自信のなかったはなたまさまも、うまく母と娘を結ぶことができて、そして繋がる気持ち、それがやわらかに、けれどしっかりと表現されて、ひしひしと感じとれたのでした。いい話だなあって思った。なんだか胸の奥がつんとしてあたたかくなった。この話ははなたまさまという漫画のエッセンス、あふれかえっているなあ、久しぶりに触れて実にそう感じました。

はなたまさまは、うまくいかないこともあるけれど、くじけず頑張りなさいよ、可能性は開かれているよ、そうしたメッセージを押し出すようになって、こういうところもよかったです。繋がることで見えてくること、わかることがある。得られるなにかがあるという前半。後半には、自分自身の望む未来に繋がろうという気持ち、そちらに傾きを持ったという感じなのですね。決して優秀ではない自分、自信なんてかけらもないし。けれど、そんな私は将来なにになるのだろう。なにになろうというのだろう。悩んだり迷ったりしながら、自分の未来を掴みとろうとする。そうした空の様子、それはおそらく人間みなが暮らしの中で感じている不安でもあるのでしょうね。だからこそ、あのラストはよかった。空にははなたまがいる、そしてこれまでに関わってきた人たちみんなもいる。

自分ひとりじゃない、だから大丈夫。

とても素敵なラストでした。

  • 御形屋はるか『はなたま』(まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2010年。

2010年10月14日木曜日

『まんがタイムラブリー』2010年11月号

『まんがタイムラブリー』2010年11月号、昨日の続きです。

『もも×てん日記』、ゲストです、多分。小学校からの幼なじみのふたり、天童さんと桃地さん。小中高と一緒で仕事も一緒。きっちりしてる天童さんに、気まぐれそのものといった桃地さん。いわゆるでこぼこコンビなんだと思うのですが、どちらかがよい、悪い、って風に描かれないところ、これはとてもいいですね。きっちりの天童さんはイレギュラーに弱く、度の過ぎた凝り性で心配性。桃地さんは気まぐれ、けれど状況の変化におろおろするようなところはなく、むしろおおらか。片付けられないけれど、物持ちはいい。こうしたふたりが、互いにつっこみいれながらも支えあってる、そんな感じがありまして、そういうところ悪くないなって思います。絵も可愛い、小物にも意識が向かってる、続きをもっと見てみたい漫画です。

『少女カフェ』、ロゴの位置が憎い! 単行本ではロゴは消えるから、単行本を待つしか! というわけで、『少女カフェ』、つくし、ものすごくしっかりしてますね。予約の電話をうけているのですが、その予約というの、おおプロポーズとな。お父さん緊張しちゃって、けれどその緊張をとこうという、まったりゆるゆるふわふわへろへろ踊りがいいですね。つくしのかもしだす適当感、実に素晴しい。でもって、プロポーズ。押し掛けて観察しようという葉月さんも宮嶋さんも、悪ノリが過ぎるタイプだな。でも、この店はそれが許されるような雰囲気がある。これってつまりアットホームってことなんだろうなって思います。興味本位もあるのかも知れない、けれど他人であるはずの人のことを、まるで友人のように喜べる。そんなお店で、お客さんで、この気持ちの親しく近しくあるという感覚、ああとてもいいじゃありませんか。ええ、とてもよかったです。

『トノサマガアル』、眼鏡をはずすと信長に乗っ取られる女子、ふぶきの話。だったのが、ああ信長様はいなくなってしまった。なんだか物悲しいはじまり。ちょっと喪失感感じさせる、そんなオープニングです。本編はといいますと、前回の状況をあらためて振り返って、いかにしてふぶきはあの火事から生還したのかが描かれています。これを読んで思ったこと、この漫画って、ふぶきの自立、成長して独り立ちするまでを描く、そういうものでもあったのかも知れません。信長にふりまわされっぱなしだったふぶきが、信長に頼るでなく、生きるということを自ら引き受けようという、そんな姿勢が見事でした。信長がふぶきから離れたのは、ふぶきがしっかり自分自身を持ったから? と思ったらどうもそうではないらしく、けれどいつかなんかで戻ってきそう? いやどうなんでしょうね。

最後の最後に衝撃的台詞、コンタクトにしたの。おお、なんという! けど、ええねん。眼鏡なしでも可愛いからええねん! いや、本当にそう思います。なにかふっきれたようで、明るくなった? ええ、とても魅力的だと思います。

『ポンテ!』、久しぶりですね。ガラス工房の話。ダルマと呼ばれるガラスを溶かす炉? それをいかに活用しようかという様子が描かれて、ええと、主に調理器具として。道具を工夫し、長フォークにとどまらず長フラパンなるフライパンまで作り出して、もうものすごい脱線です。けれど後半はガラス工房らしくなって、ダルマの温度で濡れた服を乾かしたり、ガラスを磨く砥石で爪も磨いたり……。やっぱり脱線だ。けれど、ただの脱線じゃなく、ガラス工房ではよくある風景? あるいはありそうな情景? そういったもの感じさせて、こうした場、工房にて作業する人たちを身近なものにしてくれるように思いました。

  • 『まんがタイムラブリー』第17巻第11号(2010年11月号)

引用

  • 池尻エリクソン「トノサマガアル」,『まんがタイムラブリー』第17巻第11号(2010年11月号),178頁。

2010年10月13日水曜日

『まんがタイムラブリー』2010年11月号

『まんがタイムラブリー』2010年11月号、発売されました。表紙のテーマは、中央に大きく琵琶を持ったことみ先生が印象的。しかし、これは七福神? 雛祭り? と思ったら、そういうことではないみたいですね。芸術の秋? まわりには箏、能管、そして鼓と揃いまして、それぞれ『あねざかり』、『ただいま独身中』、『夏生ナウプリンティング』です。そこに『少女カフェ』のみお、つくしふたりが舞で参加するという、和もの一色、いい表紙でありますよ。

『ぐだぐだしている女子高生の放課後 略して ぐだじょ』。ふと思ったんですけど、この漫画でぐだぐだしてるのははねる先輩ただひとりで、ゆかりも志摩子もふたりとも部活やったり、しっかりしてるよな。そう思った今回の『ぐだじょ』、テーマはゆかり、志摩子の所属するテニス部の風景であります。

まだ登場人物の浸透をはかる段階にあるのでしょう。瀬名ゆかり、津野志摩子、湯の川はねるとフルネームで紹介されて、また名前だけでなくその人となりもわかる、結構丁寧な導入がなされています。すごくありがたい。しかし、扉ですよ、扉。ちっこいはねる先輩が走りまわってる、これが可愛くて、いやあ、はねる先輩大好きです。そして本編、ふたりが練習試合に参加すると聞いて応援にいくよというはねる先輩。迷惑そうにしてるテニス部先輩とつっしー、嬉しそうなゆかり、差が面白いです。でもって試合当日、やっぱり迷惑なゆかり先輩、すごくいいですね。テニス部の先輩がよくわかってるっていう、それもいい。けど一番いいのは、ゆかりの好プレーに嬉しそうな先輩(やっぱり迷惑)だったり、打ち上げに誘われてものすごく嬉しそうなゆかり先輩だったり、このなんか気持ちがふわふわしながら高揚してる風なところ、すごく楽しいんですね。

『愛myファミリー』、すごく気にいってます。翔くんが大人というか、雫をあたたかく見守り受け止めてくれている、それがすごいなって思いつつ、その包容力ゆえか雫がすごく自由にいろいろやってみせられるっていう、奔放さを発揮できるという、そういうバランスがいいなって思います。で今回は、お菓子食べてパフェ食べて、しかしそれがすごく仕合せそうというか、可愛いなって思うわけですよ。その後のお菓子作りで失敗、お弁当でも失敗、でうまくいったのだけ出すっていう乙女心も可愛ければ、それで太っちゃったっていうのもよかった。あの、ホックが壊れて驚いてるコマ、あれが妙に可愛いなと思いました。自由奔放とその結果、うまくまとまって面白かったです。

『この街のハテ』、いい展開です。お爺さん退院。それで同居、という話にはなかなかならず、親の気持ち、子供の気持ち、その擦れ違い、ええ、こういうのありますよね。よかれと思っていうことを、そんなのはいらんとはねつけられる。親子というのはこういうものなんでしょうか。向こうからしたら、こちらが気まま。こちらからしたら、あちらが勝手なんでしょうね。難しいですね。で、そうした状況を背景に、ハテさんがどちらの家にいくのだろう、そうした葛藤、ハテさんの葛藤やイズミの葛藤描かれて、いい話だなあって感じましたよ。あるいは、親と子の関係と祖父と孫の関係、その距離感の違いみたいなものもあったのかなあ。いろいろ思わさせることがあるのは、どこかここに描かれたことを、ただ他人事として見ることができなかったからかも知れません。

『放課後のピアニスト』、いいですね。増ページだそうですよ。嬉しいです。ララ先輩のおうちにピアノがやってくる。その嬉しさが、ハイになったララ先輩から感じられて、のっけからすごく楽しい。で、ピアノにサイン書いてっていうの、驚く展開だったのですが、ララ先輩はピアノ部の皆がプロになるって信じてるのか。でもってソラの心配、これはすごくよくわかる。そしてソラの気付き、ああ、これもそのとおりだと思う。私はソラにすごく共感します。まるで自分自身を見るようで、だからこそこの漫画が気になって、気にいってるんだろうって思うのですね。ええ、ほかのことを全部捨ててでも邁進できる、ええ、それはすごいことだと思います。

  • 『まんがタイムラブリー』第17巻第11号(2010年11月号)

2010年10月12日火曜日

三日月の蜜

 仙石寛子の漫画は、なんでかいつでもなにかずるい気がしてしまって、けれどそれでも読まずにはおられない、そんな魅力があるのです。表題作『三日月の蜜』もそうでした。自分の好きな男には好いた女があって、けれど告白できずにいる。そうした様子に自分自身を重ね合わせたからなのか、なかば面当て、なかば自暴自棄に、好いた相手の好いた女をとってしまおうとする。その発想が面白いなと。あながちなくもない、そう思わせるようなニュアンスで、むしろ冗談や軽口といった方がいいかも、そんな申し出であったのに、相手が悪かったとしかいいようがない。通ってしまった。こうしてはじまる、女同士の後には引けない恋愛もの。これは目が離せない、そう思ったものでした。

この作者がずるいと思ってしまうのは、もやもやとした感情、曖昧な関係をそのまま読み手に委ねてしまう、そうしたところがあるからなのです。その傾向は読み切りの短編に色濃く、単行本後半に収録された短編群、それらからも強く感じとれることと思います。どうにもできない状況や、わりきれない感情、それらが未整理のまま、時にあいまいに、時にありていに示されて、解決されることがない。いやむしろ、解決しようという意思がないとも思える、一種宙ぶらりんのままに放置される、そこがこの作者の持ち味になっています。

解決の放棄されたかに見える漫画が魅力的と感じられるのは、もともと解決にいたる過程を描こうというのではなく、その状況に生じる気持ち、それが主眼であるからでしょう。主に対話で進行する、その言葉のひとつひとつに浮かび上がってくるもの、その真意はなんなのだろうか。疑いなのか、不安なのか、ちゃんとわかるように、けれどはっきりとはわからない程度にとどめられている。その塩梅がうまく加減されているものだから、読んでいるこちらももやもやとしながら、これはきっとこうなのだろう、いろいろと思う余地が生まれてきます。この思うということ、それが面白いのですね。

『三日月の蜜』は連載であったので、思う余地を残しながらも、ふたりの気持ちの行方にはきっちり決着がつけられて、だから随分と飲み込みやすくなっていると感じます。ああ、こういう風に落ち着いたのか、私はその可能性もあると思いながら、きっとあるまいと思っていた、そのせいでちょっと意外と驚いたのですが、最後には安心することができた。こうした感情の整理されるのはなかなかに珍しい、けれどこういうのもよいな。中長編と短編の味、両方を楽しめる一冊であります。

  • 仙石寛子『三日月の蜜』(まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2010年。
  • 仙石寛子『背伸びして情熱』(まんがタイムKRコミックス エールシリーズ) 東京:芳文社,2009年。

2010年10月11日月曜日

けいおん!放課後ライブ!!

 正直最初は、ゲームまで付き合ってられないという気持ちがあって、買わないでおこうかと思っていたのです。いや、予約しようと思えばいつでも予約できる、そんな状況下で、買うか買わないか決めあぐねて、だらだらと時間ばかり過ごしてしまったといった方が正しい。あちこちから聞こえる予約締め切りの情報を眺めながら、いきつけの店が予約を打ち切り、ついにAmazonでも注文できなくなり、ああ特典が全部はけてしまったか — 。こうして買う買わないの逡巡が終わった、そう思っていたら、Amazonの特典付きが復活したんですね。それで試しに注文してみたら、なんと発売日翌日に届いて、いや、なんとってことはないか。ともあれ、届いたのでした。

パラッパラッパー』以来の音ゲー、リズムゲームです。一昨日の夜、ちょいとプレイしてみようかという気持ちになりまして、プレイしてみましたらですよ、ああ、これは面白い。最初はなにをどうしたものかわからず、途中リタイアの憂き目を見たのですが、2度目からは完走ペース。とりあえずノーマルでクリアしていこうと思い、1曲ずつ全員分を攻略しているところです。

初日は『私の恋はホッチキス』、『Humming Bird』、『Sunday Siesta』までクリアして、基本は全A。『ホッチキス』律はS、『Siesta』で唯パーフェクト。将来的には全パーフェクトを狙いたいとか思ってますが、スコア狙いになるとあんまり楽しくない。ほどほどに頑張るというくらいがよさそうですね。翌日に『Hello Little Girl』にとりかかって、澪までクリア。これ、テンポが遅いのでS狙いパーフェクト狙いがたやすそう。実際初見Sが可能な曲で、本日紬で初見Badひとつを達成しました。惜しいよね。この詰めの甘さが私っぽい。唯A、律S、あとはパーフェクトです。

『ふわふわ時間』、唯パーフェクトをとって、一段落したところでこれを書いています。ゲームとしての感想は、ノーマルということもあるんでしょうけど、それほど難しくないですね。もしかしたらハードのその先にナイトメアとかデスデビルとかがあるのかも知れませんけど、それならそれで必死で頑張ろうかな、そんな感じ。とりあえず今の目標は、ノーマルで全曲クリアです。

ただ、難しくないというのはゲームとしての話でありまして、ボタンを押すタイミング、これ、小節線こそは表示されますが、小節中に浮かんでる音符の位置は厳密に示されないので、きちんきちんとタイミングをとれない。これが変な難しさの要因になっていて、ぱっと見て均等に配置されてるから、三連かと思って叩いたら微妙にシャッフルしてたりして死ぬなど、叩いて鳴らしてみないことには正解がわからんのですよ。なので記憶頼り。記憶といえば表示についてもそうで、2小節ずつ表示される楽譜の、偶数小節後半が込み入ってたりすると、奇数小節頭まで確認が追い付かないんです。頭に微妙なタイミングで音符が入ってると、やっぱり死ぬ。なので、ばらっと全体を眺めておぼろげに把握して、勘で叩く。そんな感じで遊んでます。

初日の感想では、簡単なのはドラムかと思って、というのは4分打ちが多かったからなのですが、いやいやドラムも難しいよ。『Hello Little Girl』なんですが、ドラムの譜割が凝っていて、ああ、もう、これちゃんと音価を示して欲しい。特に休符を示して欲しい。打つべきリズムがわからないから、目押し気味に甘い入力で妥協してると楽しくないんです。なので、とにかく繰り返し試して、覚えて、リズムを頭にいれるしかないんですね。リズムがわかって、ぴったりはまると、すごく楽しくなってくる、それがこのゲームの面白さなのですが、そこにいたるまでがちょっとかかるかなって感じなんですね。

で、もうひとつ難しいところ。それは出だし、曲の頭ですよ。律ちゃん、あのワンツースリフォーってカウントとるのやってくださいよ。『ふわふわ時間』のアウフタクト、じゃかじゃかじゃんじゃんの直前にちょこっと入る、あれのタイミングがとれないんですよ。目押しで、あわわわと入る。気持ちよくない! こればっかりは覚えてどうこうじゃないからなあ。このあたりは、ジャストのタイミングを諦めて、適当に様子を見ながら叩くしかなさそう。ああ、これじゃ『もやもや時間』だよ! ちょっと残念に思っているところです。

2010年10月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2010年11月号

『まんがタイムきらら』2010年11月号、昨日の続きです。

『モコモコニンニン』、方向性が見えてきましたよ。忍者の娘モコが引き起こす騒動と、それを始末する同じく忍者のツバメさん、そして頭領。普通の生活に憧れて、けれど普通というものに慣れていない、そんなモコを過保護に過保護にお守りするっていう、甘やかしっぷりがなかなかによかったです。第1話で、頭領からは甘やかしてるっぽいなっていう雰囲気感じられたんですけど、ツバメさんも同類というわけですか。で、甘やかしてる場面だけ見れば、いかにも嘘っぽい、忍術とか使えるの? といいたくなるような人たちなのに、やる時はやるというか、むしろ普通にしててよさそうな場面でこそやってみせる。この、人食った感じもよかったです。

境界線上のリンボ』、なかなかにシリアスな展開を見せています。街を支えている機関に異常が発生した? 突然の地震に不安が一気に掻き立てられて、ちょっと大きな盛り上がりの山が作られそうですね。都市構造の隙間を通って、リンボの下部に広がる街にいくフゥ。決死行思わせる展開です。しかし、このいった先にあったものがなかなかに意外。ああ、こういう街があったのか。無理解や不寛容、対立が端的に描かれて、これまでの様子とは大違い。なにか心がざわざわとする、そんな展開になっています。こうした展開を用意して、そしてどのように取り込み、まとめられるのだろう。これは実に興味深い、次回を心待ちにする思いです。

『かいちょー☆』、ゲストです。見た目こそはきちんとしていて、いかにもなんでもできそうなお嬢さんだけど、勉強が駄目、運動も駄目。そんな里乃が生徒会長に据えられてしまった、という話です。可愛いからという理由で、一教師の一存で、決められてしまった。けれど、駄目な子ほど可愛いのパターンで、皆で支え、時に甘やかし、愛でる、そんな展開になるのでしょうか。いずれにしても、第1話は人物や状況の説明って感じですね。だから、実際の展開もろもろはこれからですね。

『アイオーンコード』。これ、最初は自分の好みからはずれている、そんな風に感じていたのですが、とんでもない、めちゃくちゃ面白いですね。『そこは』『テストに』『出ません』予言定理オラクルのお嬢さん、自分は自分でした予言がわからないんですよね、いきなり先生の定番台詞を潰してしまう、その断言っぷりが最高です。この漫画のいいところは、登場人物それぞれが持っている超常能力、それがうまく機能して、展開に関わってくるところだと思っています。私は中でも予言定理オラクルが気にいってまして、事件や波乱の幕開けを告げる、そのインパクトが素晴しい。こうなるといわれたことは、必ずそうなる。いわば、予言が成就するまでの状況が描かれる漫画であるわけです。

今回は予言定理オラクルが2回発動して、後の方の予言、それが面白かったです。いや、最初の予言の時点で最高だっていっちゃってましたけど。一度は軽くスルーされたかに思われた予言、しかしそれがちゃんと成就する。その過程、実にうまいこと繋って、先生が座布団を差し出してしまいたくなる状況が発生する、そしてその発生の理由も能力がらみっぽくて、いやあ設定が設定にとどまらず、本当にうまいこと機能していますよ。でもって、ちょっとあれなうららちゃん。悪気はない、だから気にすんな。理解してるかむろなんだけど、いざとなったらざまあ! ですか。そのいきなりの変わりよう、これはよかったなあ。ええ、すごく面白かったです。

My Private D☆V、『きんいろモザイク』の原悠衣です。好きなものつめこまれたイラストとのこと。フリル! リボン、金髪、花、日傘、足、清楚系、素晴しい! あ、素晴しいは私の感想です。ちょっと昔風といったら語弊があるかも知れませんけど、懐かしい感じもある、少女漫画風。少しレトロで、けれどその懐かし感も魅力に一色添えている、そんな風に思うのですね。いや、ほんと、大好きです。イラストも、漫画も、どちらもとてもよい。大好きです。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第11号(2010年11月号)

引用

  • 柳原満月「アイオーンコード」,『まんがタイムきらら』第8巻第11号(2010年11月号),177頁。

2010年10月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2010年11月号

『まんがタイムきらら』2010年11月号、発売されました。いやね、買えなかったらどうしよう、はらはらしての探索行でしたよ。今月はもう『けいおん!』が掲載されていない、けれど梓のかけかえカバーが付く。先月はなにか入手困難な状況もあったというではありませんか。買い占めるような人間が出たら嫌だなと、かなり心配したのでした。けれど、案ずるより産むがやすしですね。普通に1店舗目で購入できました。そう、四コマ誌の扱いを縮小したのじゃないかといっていたコンビニで買えたんですね。

さて、表紙は『あっちこっち』であります。もみじに赤とんぼ、真っ赤な表紙、中央にはつきみさんがほうきを手に立っていて、なんだかちょっと大人っぽく見えますね。鮮やかな表紙、髪のグラデーションも綺麗。いい表紙であります。

三者三葉』は西山さんが病欠です。といったわけで、簡単にあぶれてしまう近藤さん。この人もいろいろ問題がある人だな。西山しか友達いないのか。さて、扉絵の近藤さん、めちゃくちゃ魅力的。かわいいなあ。もともと双葉が好みだといっていた私には、近藤さんにも強力に反応する模様です。さて、近藤さん、柱の煽りによれば、善意の人らしい。人物紹介を見れば、親切心からひとこと多いらしい。えー、そうだったんか。わざとやってるんだと思ってた。そうか、あれ悪気がなかったのか。ものすごく誤解していたことに気付かされました。しかし、今回、メインの三人と一緒にお昼を食べて、そこでも言いたい放題になっちゃってる。照に、葉子様に、普通ならいいにくいことを何気なくいっちゃって、そうか、これ考えてないだけなのか。誉め殺しのテクニックとかじゃなかったのか。こうした近藤さんの性格、かなり面白かった。そして、葉子様の名言。これは素晴しかった。人生は思い通りにいかない、ええ、それを諒解して、これから残りの人生を生きていきたいと思いました。

『ふたり。』、ゲストです。シンプルな絵柄。ちょっと線がかくかくしてて独特、けど結構好みっぽい感じでありますよ。主人公は石井、赤坂のふたり? めずらしいというか、カップルが成立したところからというのはなかなかによいですね。いい感じにじゃれあっている、悪くないですよ。そして、付き合うまでにいってないふたり、寺島、佐々木、こちらはこちらでやっぱりいいなって。寺島くんは、佐々木の好意に気付いてる? あきらかに気落ちした佐々木やら、一緒にばつを受けようという佐々木とか、好かれようと一生懸命なところ、すごく可愛い。赤坂にしても、かまってほしくてしかたない風で、いやほんといいですね。ちょっと長く見てみたい、そんな感想持ちました。

『少女公団アパートメント』、いや、実によいですよ。今回はみなでカラオケにいきました。田舎から出てきたちさ、カラオケに全然慣れてなくって、はじめて見るリモコンにおろおろしたり、そのうぶな感じが素晴しいですね。そして皆のカラオケのスタイルに見る性格の違い。いきなり好き放題MAXまで登録しちゃうろかとか、ド演歌でも思いっ切り歌えちゃうさくらとか、でも歌詞に照れてしまうんですね。そして踊り出すなつみの変わりよう、いいね、いいですよ。いや、ほんと楽しそう、魅力ある回でした。

『お願い神サマ!』、単行本が出るんですね。知り合いの『マリみて』ファンにも教えてあげましょう。今回はゲストということで、かるくふたりを紹介するようなエピソードからはじまって、柚梨子さんって「ゆずりこ」っていうのか。「ゆりこ」さんだと思ってたよ。そりゃいくら探しても、既成のネームキーホルダーに名前が見付かるわけないですよね。柚梨子さん、夏目さんにかわいいといってもらいたい一心で、どんどん変な方向に向かってしまう。いつもながら面白いです。そして今回は『きらら』本誌にゲスト掲載ということからか、『けいおん!』パロディがちょこっとあって、ホッチキス、素敵……。ホッチキスがくるまで気付きませんでしたよ。テンポよくて面白かったなあ。

『放課後ペンタグラム』、ゲスト掲載3回目、いい感じに動いてきていますね。実が北海道出身で梅雨を知らないとか、って、劇中、まだ5月か。今日雨が降ってたから、自然に梅雨を受け入れちゃってたよ。まずいまずい、季節感がめちゃくちゃだ。さて、おばさんとふたりで暮らしてる実。生徒会の皆で押し掛けようという、その様子面白かったです。とりわけ、おばの雅さんが。寝ぼけたとかいってるけど、ほんとなのか? 少なくとも、もうどうつくろっても手遅れって感じになっちゃったところが面白くて、そして昆布だしで駄目押し。しかも昆布だし、最後にまで効いてきたからなあ(だしが効いているというネタじゃありません)。これという方向性は感じられないけど、なかなかに悪くない雰囲気、これは期待したいです。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第11号(2010年11月号)

2010年10月8日金曜日

ヒツジの執事[残業]

 ヒツジの執事』、『子うさぎ月暦』をまとめた巻が出たと思ったら、今度は『ミニっきえにっき』のまとめが出た。『ヒツジの執事[残業]』。ああ、これはすごく嬉しい。『ミニっきえにっき』を単行本で読める、それもあるけれど、続刊が出るっていうのだからつまりは『ヒツジの執事』、売れたのでしょう。それがなにより嬉しいです。ナントカは、これまでに何度もいってきましたけれど、すごくいい作家。シニカルで、気の利いて、そして人情の深いいい話を描くんです。そうした氏の持ち味は、『ヒツジの執事[残業]』にも存分に発揮さていて、笑って笑って、そして泣いて、ええすごく素敵な一冊に仕上がっています。

『ミニっきえにっき』は、『子うさぎ月暦』と同じくミニ様とお屋敷の皆の生活を描いた漫画であります。違うのは、『月暦』は四コマ、『ミニっき』はショートストーリーというところ。そして、ミニ様の年齢でしょうか。『月暦』でのミニ様はまだ赤ん坊でしたけど、『ミニっき』では幼稚園児くらいかな? 大きくおなりです。まだまだお小さいとはいえ、天才児ですよ、しっかりして、こましゃくれたこといって、けどまだまだ子供で、その表情の多彩に描かれるところ、すごく魅力的です。聞き分けのいい子供だけれど、時にはいじけてダンボール箱にこもってしまう。その箱にこもる描写がもう、大好きなんですよ。

前回、『ヒツジの執事』はサフォークたち、お屋敷で働く大人を中心に描かれた四コマをまとめたという印象がありましたが、今回『[残業]』は、だんぜんミニ様たち子供がメインです。もともと『ミニっき』がそうした傾向だったこともありましょうけれど、おかげでミニ様をめぐる『月暦』も読めました。いや、やっぱり面白いですよ。『ミニっき』から『月暦』に移行し戻ってくるところに添えられたカット、それがいい味出してます。リオン、マイクのふたりが昔語りしてくれてる、そんな流れが作られていて、すごくほほえましい。とても自然で、なにか嬉しくなる、彼らの間に積み上げられている時間、歴史というものがそっと語られた、そんな気持ちになったのですね。

まとめて読む『ミニっきえにっき』、これはやっぱりすごいです。漫画としての振り幅が大きいとでも申しましょうか、面白いところはもうべらぼうに面白くて、笑わないなんて無理、こらえられない、これは人目のあるところで読んじゃいけない漫画だって実感させられまブヒョ。そしてもうひとつの側面。心に沁みる、胸を打つ、その力強さ。お涙頂戴だなんていい方がありますが、この人の人情話はその対極にあると思う。登場人物の心情、大げさにわあわあと大声あげるように描かれることがありません。静かに、普通に私達も感じているような温度で速度で口調で、しみじみとせまってきて、これはもうたまらない、涙を絞るという表現がこんなにもぴったりとあう、知らず声もたてず涙は自然あふれて、ああやっぱり人前で読んじゃいけない漫画です。ひとり静かに読みたい。心を、気持ちを、いっぱいに広げて、感情の、喜怒哀楽のあふれるにまかせて読みたい。ミニ様のサフォークが一番で、サフォークもミニ様が大事で大事で、ふたりの、そして皆の気持ちのあたたかでやさしいところ、その心地よさが心をほぐしてくれるようなのです。

さて、『ミニっきえにっき』、まだ全部吐き出してませんよね。なので、『[残業]』も売れてくれたらいい。それで、残っている原稿、全部単行本にして吐き出してもらいたい、そう願います。いつぞやの、かぐやの父母のなれそめ、あれもいい話だった。ああしたものも一緒にして出てくれたらどんなにか嬉しいだろうと思います。

2010年10月7日木曜日

『まんがタイム』2010年11月号

『まんがタイム』2010年11月号、発売されました。表紙のテーマは、食欲の秋なのでしょう、ごちそうなのだそうですよ。中央に『おとぼけ課長』、お寿司食べてますね。周辺には、カレーの『すいーとるーむ?』、中華の『だって愛してる』、そして、ええとこれはタコス? 『マチルダ!』であります。ああ、カレー食べたいなあ。インドのカレー、うちの近所になんか店ができたみたいで、ちょいといってみましょうか、そんな気分になっています。

みそララ』は、大島さんのセクハラスイッチがオンになっているという、実に刺激的な展開です。麦田逃げきれず、カジ罠にはまる。理由もなく荒れている? そんな大島さんのクール、いや冷徹な表情が素敵です。けれど面白いのは、大島さんに彼氏のいると知り、一気に攻勢に転じる麦田でしょう。目が座っている。言葉にて畳み掛け、目にて訴える。いや、ほんとに面白かったです。麦田だけでなく、カジさんも加えて攻める攻める、その様子、弱味見せたら負けのオフィス。けれど、仲はよさそうで、実にいい感じですね。ええ、最後の麦田の悪い笑み、ええ、とてもいい感じでした。

『はるなちゃん30』、久しぶりのはるなちゃんですよ。参上から30、ええ、30歳になったんだそうですよ。結婚して子供も持って、おお意外に真っ当な年のとりかたしてる。はるひは保育士、はるなの息子の担任してるっていうんですね。実をいうと、吉本くんとくっついたりしてるんじゃないか、そんな予感があったのですが、ええただの予感でした。こういう漫画の後日談って、本編の登場人物同士、狭い世間でカップル作ったりすること多いという印象を持ってるのですが、はるなは見合いで結婚して、ええ、こういう展開は正直驚きでした。いや、そういえば吉本くんのことを好きだった女の子がいたように思う。だとしたら、はるなのその後がこうなのは、意外でもなんでもなかったのかも知れません。

ひとこまだけでしたが、さえこ先生が出てきたのが嬉しかったです。ちょっと老けちゃってたけど、変わらず可愛くいらっしゃる。ええ、先生が好きだったんですね。

『ねじゆるゆる』の展開の奇妙さ、面白かったです。ジョアンナさんにかかってきた、船乗りの父からの電話。もうすぐ帰る。遭難したとの連絡があった、そうした状況があくまでも過去のこととして語られているんですが、遭難の危機を救うのが、今さっきまで一緒にいて話もしていた現在のねじこというナンセンス。思い立って海に出掛けるといって、そのままジョアンナさんの回想に入り込んでいって、冒頭のジョアンナさんへの連絡は、ねじこの持ち込んだみさきの携帯電話からかけられたものだったという、こういう奇妙にねじくれた時間や常識など意に介さない自由勝手な展開、漫画らしくて実によいと思います。

PEACH!!』、広能と武田の東京旅行。武田が築地で有名人というのは、さすが武田といったところでしょうか。なんかゆったり笑っているところ、この子もなかなかに大物っぽいですね。最初のころは、なんかとぼけた顔してることの方が多かったのに。岩井につれられてどじょう鍋、煮込みを食べる広能、このあたりはいつもっぽい流れです。そして武田は相原と同道して、相原宅にお邪魔する。ものすごく普通の家、マンションかな、こじんまりとして、本当にこれが楽しいのかって相原は聞くんだけど、武田、本当に嬉しそう。お姉さんみたいに思ってるのかなあ、そんな雰囲気があって、すごくよいんですね。あの温泉の話もね、相原の一番でいたいんだろうなあ、すごくよかったです。それで、お別れ、さびしそうなふたり。いつもと逆ですね。いつもは送られるふたりが今回は見送って、こうした気持ちの逆転、交換されるっていうのもよいものだなって思いました。

  • 『まんがタイム』第30巻第11号(2010年11月号)

2010年10月6日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号、一昨日の続きです。

あおいちゃんとヤマトくん』、最終回。バイトをやめ、ひとり暮らしをはじめるヤマト。引っ越し業者のちょっとした言葉に、となりの部屋の引っ越しに心揺らしてしまう彼の様子。なにを期待しているのだろう。ここまでこないことには自分にとってのあおいの大きさに気付けなかったというのか。なかなかに複雑ですよね。つまりは、以前あおいの申し出を断わったの、ちょっとした面当てみたいに見えちゃうわけです。

こうした展開になったのって、ただずっと一緒にいた幼なじみが、なんとなく恋愛感情持つにいたって、なんとなくくっついて、やあよかったね、そうしたなんとなくカップルにはしたくなかったのだろうと思われて、一度離れて、けれど離れるべきではなかった、彼、彼女は自分にとって大切な人だったんだって、お互いに実感させる、そうしたプロセスを持たせたかったんでしょうね。そして、行動に移したのがあおい。先に後悔したのが彼女だったというのもあるのかも知れないけれど、あのタイミングで現れて、素直に気持ちを投げてくれるってところに、この人の魅力が凝縮されていて、実に素敵でありました。こうなるしかない、そうした最終回ではありましたが、けれどそれがとてもよかったです。

『輝け☆星の川高校自由形』、単発ゲストから連続ゲストに移行したみたいです。シスコンの男の子藤田翼、彼のお詫びの気持ちからした親切が呼び込んだ変わり者。菊地乙女さん、登場です。しかし、これはなにデレなんでしょう。ものすごく変わり者。双子の姉双葉もはっきりいう、ヘンなんだもの。直情的で、その感情を素直に表出できない女の子。居丈高に見えてしまうという、けれど気持ちは素直に言葉にしてるんですよね。可愛いお嬢さんじゃないですか。身近にいないからそういうこといえるのでしょうけど、ええ、可愛いお嬢さんじゃないですか。でも、翼は部長のコメントを素直に受け止めておいた方がよかったかも知れない、嘘でもいいから — 、そんな気もするんですね。

『アイスボーイズ』は先生の過去に少し触れられて、酒の席の話題に流されるようにして先生になったの? そして、カーリングに打ち込んでいた時のこと、不和が描かれて、なんだかシリアスですよ。そして本編にてハードな練習、ものすごい実力差を埋めましょうというんですが、そのハードな練習を楽しいという生徒たちに先生の不安が払拭されたという展開、なかなかによかったです。この漫画は、あんまりカーリングをやってるという印象なかったのですが、この頃はカーリングをやっている状況描かれていて、面白いなって思って読んでいます。

『うざいのらねこ』、ゲストなのかな? 人の姿をした猫がガサツな不良(自称?)星野龍のもとに押し掛けるかたちで同居するという、そんな漫画です。ガサツだ不良だというわりに、押しに弱く、なんだかんだいって親切な龍が面白いですね。かわいいといわれて喜んでるっていうのも、なかなかじゃないですか。押し掛けてきた野良猫ノラ子も、うざいといわれるわりにはあかんたれで、このちょっと駄目っぽいふたりのコンビは悪くないなって感じがします。

  • 『まんがタイムジャンボ』第16巻第11号(2010年11月号)

2010年10月5日火曜日

『まんがタウン』2010年11月号

『まんがタウン』2010年11月号、発売されました。よし、『まんがタウン』はこれまでどおりに買える。でも、タウンはしんちゃんの力なのか、入手難度は低いんですよね。さて、『まんがタウン』、創刊10周年だそうですよ。私が読みはじめたのはいつ頃だったんだろう。特別企画に紹介される漫画群、創刊期のもの、ちゃんと全部知ってるんですよね。だから、割と早い時期に読みはじめていたのかも知れません。

『ちはるさんの娘』、単行本が10月に発売だそうですよ。これは嬉しいです。でもって、ずっと誤解されていた武者小路さん。梅本くんのことが好きなのだろう、そう思ってきたちなつさんに、ついに彼女の気持ちが届きましたよ。やあ嬉しいな、やあよかった。で、今回の話読んでて思ったのですが、私、どうも梅本くんよりも武者小路さんのこと応援してるみたいです。実際、武者小路さんの方がちなつさんにはいいような気がするんですね。

『かしこみっく』、10月といえば神無月。イナリ様が出雲に出立するという話を描いて、電車でいこうというのもシュールなんだけれど、ロボットに変化するは、そこから飛行機に変形するはと、このあたりのナンセンス。さらに加えて、石畳の真ん中、神様の通り道を実にわかりやすく表現していて、って、そういうことじゃないですよね……。ド守り、ド守らないも面白く、そしてオチの幸いさ、それがとてもよかったです。

『ほほかベーカリー』、ふわのために制服が用意されました、って扉絵が素晴しいですな。自分には似合わないといっているふわ。店長の対応はまずかったけれど、いってること、それはまさにそのとおりであろうと思うわけです。さて、本編はダイエット。私は食べても太らないから、実はよく気持ちがわからないのだけど、必要以上に食べない、食べたら消費する、それが難しいんでしょうね。で、欲求が満足されることがないからイライラする。ふわは不機嫌になったりはしなかったけれど、微妙な反応見せて、周囲に心配されたり不安動揺を与えたり、定番ではあるけれど面白かったです。でもって、最後のくるっ、素晴しかったです。

『みねちゃんぷるー』、いい感じにこじれてきてますね。自分の立場に、状況に疑問を持つ雅。自分はダシにされてるんじゃないかって思ってしまっている、そうしたところにこの子のらしさが出ていて、自分が好かれて当然と思ってるわけじゃないんですね。なにか切なく、だからこそ雅のためっていってくれたみねに心動かすも、けれどやっぱり自分の気持ちからずれたところで動いている事態、それに心痛めてる。そこに助け船を出すのが壊れたわかばってところ、これが面白かったです。なるほど、選ばないっていう選択肢があるのか。こうした保留、先のばし、みんなふっちゃえ、なにもかもを真面目に受け止める必要なんてないよっていってもらえるのは、ああした局面ではすごくありがたいことだと思うのですね。でも、まわりがよってたかって台無しにしちゃってる。ああ、雅苦労人。で、まさかの救急搬送。ここまでいくとは思ってなかったので、いやあ驚きました。

  • 『まんがタウン』第11巻第12号(2010年11月号)

2010年10月4日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号、発売されました。いつものコンビニで買えないかも知れない、かなり心配して早く家を出て、踏切向こうのコンビニにいったらない! 絶望的な気分でいつものコンビニに戻ったら、ああよかった、買えました。もしかしたら『ホーム』、売り切れてただけなのかも知れません。

さて、『ジャンボ』11月号表紙のテーマは天体観測みたいですよ。『天文むすめ』のためなのか? 中央には『じょしもん』、他に『レーカン!』、『おねがい朝倉さん』。みな星図や本、双眼鏡などを手にして、空を見上げている。この見上げる表紙というの、なにか憧れ感じさせるものがあって、よいものですね。

『でり研』、ゼリィフライってどこの料理? と思って検索したら、結果はわずか3件。なんだそりゃあ、と思いゼリーフライにしてみたら、おお埼玉は行田の名物なのですね。フライも同様で、これは確かに名前で想像するものとはかけはなれています。しかし、B級グルメ探して調べて作りましたっていうんじゃなくて、大仏くんの地元の料理であるのか。ゼリィというからには、ゼリーが入ってるのか、そう思うよな、思います。で、全然違ってみんななんだかがっかりすると。で、会の連中、わざと誤解するような仕込みするっていうね、これは面白い。どんどん追い詰められていく大仏くんが面白い。フライのくだりなんて、最高でした。けど、こうしてあまり知られてない料理を紹介して、調べてまとめたちらしも用意して、会の活動趣旨からしたら実にまっとう。それで、ちゃんと美味しいってんですから、素晴しいじゃないですか。ええ、私もちょっと食べてみたいな、そんな感想もちましたよ。

『コミカプ』、漫画家のしあわせってなんだろう、面白かったです。しかし久しぶりの室木さん、相変らずだなあ。いっそ清々しいくらい。自分の描きたいことを表現できる、それがしあわせと思う人があらば、評価される、読んで喜ばれるのがしあわせっていう意見もある。恋愛に比較して、相手のことを考えない、ひとりよがり、そうした批判もあって、けれどこれは難しいことですよね。結局はバランスなんだろう。受けを狙うばかりだとなにかあざといと感じるものだし、だからといって自分の趣味全開だとついていけないと思うこともある。表現にたずさわっている人は、多かれ少なかれ、こうした問題に直面してるんだろうなって思ったのでした。そして、チーちゃんの新しい仕事を前に不安いっぱいになってる姿。はげますういちゃん。そして、驚きの展開。いいねえ、こういうちょっとサプライズみたいなの、大好きですよ。チーちゃん、なかなかにやってくれる。いい展開でありました。

『パドラーズハイ』、単行本が出るらしい。やったー! これは嬉しいです。といったわけで、本編。大会、2回目のチャレンジを前に作戦を立てる様子、思い切った提案をするゆーゆに、予定外のことにいっぱいいっぱいになるしおっち。個性の違い面白い。ひとりずっとドキドキしてるのね。それに、漕ぎ出してからのルートチェンジにもあわてふためいて、けれど実際に通ったルート、その感覚に気持ちが変わる。その、現場でこそ得られるもの、その表現がよかったです。そして、前からジャンプしてくるゆーゆを全身で受け止める、その一連のコマは、台詞も説明もなくっても、ぐっと気持ちに伝わるものがあって、そして問題のゲートを通る。躍動感ある、素晴しいシーン、展開、見せ方にすっかり魅せられました。5位、上出来。頑張って、工夫して、チャレンジした結果。これもまた感動的、素敵な展開でした。

『天文むすめ』、連載になりました。嬉しいです。前回は、ちょっとSF的要素が押し出されていましたが、今回は完全に通常営業ですね。最近星が見られていない、そうしたすばるを元気づけようと、ミニプラネタリウム(学研のよね、欲しい!)やリラックスランプを持ち込んでくれる友達。なかなかにいい雰囲気じゃありませんか。この漫画は、天文とタイトルにあるけれど、そんなに天文色は強くないなあと思っていたのです。でもそれでもちゃんと天文についての気持ちみたいのがあるって描かれて、今回なんかはうまい流れでしたね。途中の織姫の調理実習風景、完全に天文無関係の展開かと思っていたら、ちゃんと天文に戻ってくる。その折々にキャラクターの個性押し出して、そしてお月見。こういうのはよいなって思いましたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第16巻第11号(2010年11月号)

2010年10月3日日曜日

『まんがホーム』2010年11月号

『まんがホーム』2010年11月号、昨日の続きです。

『紫乃先生丸美録』、前回知り合った小説家、三儀貴子さん、今回も登場です。料理をしている姉さん。この人は、できないじゃなくてやらない人なのか。けど、そうした姉さんについてより、お母さんの反応が面白い。ああ、娘というのはこうしたものなのか。なんだかわかるぞ、なんとなくわかります。しかし、家族に対してはいいたい放題わがまま放題なのに、外に出ると地蔵なんだ。そして三儀貴子、なかなかのやり手。和泉はじめ、姉も父も手懐けて、この人、実に面白いな。締め切りをいかにのばすか。過去のチャレンジの結果でしょうか、隠された本当のデッドラインが明らかになっている。いやあ、以前中島らもだったかが、かつて編集側の仕事やってたために締め切りのデッドラインがわかる、とかいってたの思い出しました。余裕を持ちたいと思っているのに、本当のぎりぎりをついてこられるっていうのは嫌なことだろう。なかなかに剣呑なやりとり、じつによい感じです。

『恋愛ラボ』特別編。兄様に嫉妬! のっけからへろへろになってる結子、めっちゃくちゃ可愛いな。なんというんだろう、車酔いとかで弱ってる、それこそ吐きそうになってますっていう女の子って可愛いですよね。けど、実をいうと私自身がこういう子供だったんです。自家用車で酔う、バスで酔う。酔い止め飲んでも効かない。一番いいのは寝るなんだけれど、翌日車で寝られるようにと前日の睡眠時間を短くしたら、それで体調悪くして酔う。もうどうしようもない。結子の気持ちはよくわかります。

そうした結子がすこしでも車が大丈夫になるように、一芝居うつ兄様。いい兄様じゃん。ずっと悪い兄様、駄目な兄様だと聞いてたから、ものすごく意外。妹にものすごく懐かれている、だからなんとか妹が車を怖れないですむように、車で出掛けることが苦にならないようにしようっていう、ほんと兄の妹に対する愛情、妹が向けてくれる気持ちに応えようという、そうした姿が本当に素敵な話でした。

それで思い出すんですが、自分ちの車だと酔わないっていってましたね。そうか、この話が用意されていたのか。おどろきの構成力です。

『まりかちゃん乙』、扉が可愛い。断然ブルマよりハーフパンツだなあ。さて、体育祭が嫌なまりかちゃん。そうか、運動苦手なのか、と思ったら違うのか。期待に潰されてしまうタイプなのか。読めば、いろいろ考えすぎて、悪い方、悪い方へと流れていってしまう模様。ああ、難儀な人だなあ……。その、考えんでいいこと考えて、自滅していく、そういうところが面白さなんでしょう。しかも、そうした性格だっていわれてるのに、わざわざ大げさに期待してるって告げる友人。鬼のようじゃありませんか。もう、全然うまくいかない。それで、またおかしな行動に出る。面白いキャラクターだと思います。

『三日月の蜜』特別編です。この特別編、今度出る単行本に収録されるのかなあ。ここでしか読めないとかいってるから、収録されないのかな。されなかったら嫌だな、そう思うくらいに気にいった話です。本編最後に付き合うことにきまった桃子さんと佐倉さん。その後、というよりも、結果的に蚊帳の外に追いやられてしまうことになった杉さんとふたりの関係がどうなったか、みたいな話。面白かったです。杉さんのこと嫌ってるわけじゃないから、きっと告白されてたら付き合ったろうっていう桃子さん。けど、その杉さんの佐倉さんに向けた気持ち、恋愛とは違うのだろうけど、ものすごく可愛がってる、可愛く思ってる、大事にしているということがわかる、そんな様子ありあり描かれて、それでがつんと思いが嫉妬に向かうっていうの、いや、素晴しいですよ。大人に見える桃子さん、けど実際はそうでもないのよっていうのは本編でも描かれたことですが、そうした面が効果的に強烈に描かれて、もうものすごく可愛い。ほんと、可愛い人だと思います。

  • 『まんがホーム』第24巻第11号(2010年11月号)

2010年10月2日土曜日

『まんがホーム』2010年11月号

『まんがホーム』2010年11月号、発売されました。ところが、いつものコンビニにいきましたところ、ない! ああ、雑誌の棚の面積、ぐっと減らしてるなあと思ったら、取り扱い点数もやっぱり減らすのか。かくして、踏切を越えたコンビニにいかないといけなくなりました。こりゃ、ちょっと考えないと入手困難なものも出てきそうだなあ。心配しています。

さて、表紙は読書の秋ですね。『らいかデイズ』、『夫婦な生活』がきて、そして新連載『椿さん』、『あなたなんか大嫌い』。おお、しんやそうきち、これは嬉しい。ええ、この漫画、気になってたんですね。

『ミライカナイ』、ひとつの山でありましたね。海外にいっていた両親が帰ってきて、一緒に海外で暮らさないかと主人公を誘ってという展開。親子仲はよい。また同居する未来人、フェイと両親もすごく打ち解けている。その状況で、ヒロシが海外にいくか、日本に残ってフェイとの暮らしを継続するか、迷って悩んで、結論出して、ええわりとシリアス。この漫画がはじまったころには、こんな展開がくるなんて予想だにしてなかったなあ、と最初のころを思い出しました。ええ、継続、大歓迎です。今回の面白かったのは、徹頭徹尾マイペースでしかも誤解してしまってる両親と、なにやらいろいろアンニュイな息子とのギャップでした。

『センセイあのね?』、面白いですね。ちょっとしたことがきっかけで先生に恋してしまったっぽい加藤つぐみさん。普段は王子さま系の女の子。女生徒から大人気。でもその実態を知る女の子、真理さんが登場して、王子さまつぐみの意外に抜けてるところ、ギャップに萌えてるっていうの、紹介していってくださいます。友人視点からのつぐみ観察、とても面白かったです。登場人物小出しにして、キャラクター主要人物の多面であるところ、徐々に明らかにしていく。わかりやすく、いろいろと見えてくるというところ、すごくいい。つぐみの魅力、ああ確かにわかるなって思いますよ。実際、すごく面白い。ものすごく期待しているタイトルです。

『あなたなんか大嫌い』、連載になりました。男の子が女子校に通っている。その理由が語られて、おお、物語が巻き戻されましたよ。ももとちきり、再会のころ。これまでと違い状況ができあがってるわけではない。けれど、人違いするもも。秘密がばれて恥ずかしがるもも。そして、その再会した相手がかつて約束をかわした相手、ちきりと知って戸惑うもも。なかなかにいい表情。こうした表情を引き出す装置、といったらあんまりだけど、ちきりはそうした役割りを担っているのでしょうね。けど、ちょっと悪い表情してるちきり、ああいうのも好きなんですね。いい感じに育って、深まっていってくれるといいなと思っています。

『おしのびっつ!』、お母さんがいかす! お父さんの出張についていく。こっそり。鬼気迫ってるなあ。もう、どんだけ好きなんだ。いや、もうほんとに常軌を逸してる。あの言い寄る女について語るお母さん、素晴しいですよ。でもって昔語りなんですが、OL時代のお母さん、よっぽどまともじゃないな。頼まれもせんのに産業スパイ。それが趣味っていうのか。趣味だからこそ、仕事にはしなかったというのでしょうか。いずれにしてもまともじゃなくっていかします。お母さんとお父さんの出会いの状況も、出会いから結婚までの道のり、バックドロップが美しい。で、お母さんが可愛い。この、普通じゃないよ! っていうのを畳み掛けて、ものすごく面白かった。見事でありました。

  • 『まんがホーム』第24巻第11号(2010年11月号)

2010年10月1日金曜日

アクアリウム

 実をいうと、私はこの漫画にあまり乗れていなくって、その理由は辛気臭さと人間関係の把握しにくさだったのだろうと思います。ヒロインがふたり、内気でけれど好きな魚、水槽のこととなると俄然積極的になる三嶋ゆうと、幼なじみの男の子とずっと一緒にいたために、女子の友達がいない、どうやって作ったらいいかわからない、とても不器用な吉岡さおり。このふたりが知り合っていこうという、そんな様子がすごくもどかしくて、けれどそのもどかしさが心をくすぐる。どこか切なく、そして微笑ましい、不器用ものふたりの交流が、淡々と、けれどしみじみと胸に降り積もって暖かです。

きっとこの漫画は単行本で化ける。そんな印象を持っていました。ゆうには、ちほとかよという友人があって、さおりにはよしあきとゆきという友人があって、ゆうは家業の熱帯魚店の関係でよしあきと知り合っている。けれど、よしあきとさおりが幼なじみであるということはまだ明らかでない。そんな状況で、ゆうはさおりに近付こうとしている。ゆうサイドではちほ、かよとの関係が描かれる、さおりサイドではよしあき、ゆきとの関係が描かれて、これが毎月数ページずつ、ゆっくりゆっくり進行していく。次の回へと繋げながら、すこしずつ状況を積み上げながらです。

この進行、描写において、私は人間関係を把握できずにいて、また前回から続く状況、それを捉えきれずにいて、ゆえに乗れなかったのでした。ゆうのさおりに対する気持ちが伝えきれない、さおりのゆうに対する気持ちが空回りしている。そうしたところばかり、断片的に受け取って、その向こうに息づいているもの、彼女らの思いや気持ちにまで意識が届いていなかったのですね。だから、繊細さをともない描かれているもどかしさ、これがただただわかりにくいものとしてしか感じとれず — 、けれど一気に読めばきっと変わる、そう予感していました。

ええ、単行本で通して読むと、すごくよかったのですね。あらためて彼女らの人間関係、ひとりひとりとの結び付き確認することができて、ゆうという人のこと、以前よりもよく理解できるようになった。それはさおりについても同じ、他の皆に対してもそう。意外に焼き餅焼きのちほ、すごくいいよね。よしあきにしても、ただ馴々しいばかりの無神経男という印象だったのが、幼なじみであるさおり、彼女のことをすごく心配して、応援していることがわかる。ゆうとさおり、ふたりだけでは、互いに近付きたいと思いながらも、その距離を縮めることは難しかったかも知れない。けれど、まわりにいる友人たちが、時に支え、後押しし、励ましてくれた。そのおかげで、ぎこちないながらも友人と思える、そんな位置にまで距離を詰めることができたのだろうなあ。しみじみと感じるのですね。

ゆうにもさおりにも思惑がある。いや、さおりにこそその色は強いのかな? ただ楽しくほのぼのと知り合って仲良くなって、そういう漫画ではないのですね。素直になれない、自信もない。けれどそれを気付いてもらえていない。そのギャップに戸惑って、こうありたいという自分に近付けない、諦めよう、くじけそうになる。そうした気持ちの揺れが、すごく美しいと思う。すごく辛気くさい、そういった感じもあるのだけど、こういった感覚、ものすごく胸をくすぐるのですよ。もうたまりません。決意した、その思いがほんのちょっとのすれ違いでくじかれてしまう。それどころか、きついこといってしまう。後悔、落ち込み — 。もう、なんて不器用で、なんて可愛いのでしょう。

アクアリウム — 、水槽に導かれるガール・ミーツ・ガールの物語。もどかしさがいつか融けて、ふたりは心からの友達同士になれる。それまでの過程、これからもきっと紆余曲折があるだろう。それがもうわくわくとさせて、けれど読む間だけはしみじみと、心に降る彼女たちの思いにひたろうというのですね。

  • 博『アクアリウム』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2010年。
  • 以下続刊