2010年10月4日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号、発売されました。いつものコンビニで買えないかも知れない、かなり心配して早く家を出て、踏切向こうのコンビニにいったらない! 絶望的な気分でいつものコンビニに戻ったら、ああよかった、買えました。もしかしたら『ホーム』、売り切れてただけなのかも知れません。

さて、『ジャンボ』11月号表紙のテーマは天体観測みたいですよ。『天文むすめ』のためなのか? 中央には『じょしもん』、他に『レーカン!』、『おねがい朝倉さん』。みな星図や本、双眼鏡などを手にして、空を見上げている。この見上げる表紙というの、なにか憧れ感じさせるものがあって、よいものですね。

『でり研』、ゼリィフライってどこの料理? と思って検索したら、結果はわずか3件。なんだそりゃあ、と思いゼリーフライにしてみたら、おお埼玉は行田の名物なのですね。フライも同様で、これは確かに名前で想像するものとはかけはなれています。しかし、B級グルメ探して調べて作りましたっていうんじゃなくて、大仏くんの地元の料理であるのか。ゼリィというからには、ゼリーが入ってるのか、そう思うよな、思います。で、全然違ってみんななんだかがっかりすると。で、会の連中、わざと誤解するような仕込みするっていうね、これは面白い。どんどん追い詰められていく大仏くんが面白い。フライのくだりなんて、最高でした。けど、こうしてあまり知られてない料理を紹介して、調べてまとめたちらしも用意して、会の活動趣旨からしたら実にまっとう。それで、ちゃんと美味しいってんですから、素晴しいじゃないですか。ええ、私もちょっと食べてみたいな、そんな感想もちましたよ。

『コミカプ』、漫画家のしあわせってなんだろう、面白かったです。しかし久しぶりの室木さん、相変らずだなあ。いっそ清々しいくらい。自分の描きたいことを表現できる、それがしあわせと思う人があらば、評価される、読んで喜ばれるのがしあわせっていう意見もある。恋愛に比較して、相手のことを考えない、ひとりよがり、そうした批判もあって、けれどこれは難しいことですよね。結局はバランスなんだろう。受けを狙うばかりだとなにかあざといと感じるものだし、だからといって自分の趣味全開だとついていけないと思うこともある。表現にたずさわっている人は、多かれ少なかれ、こうした問題に直面してるんだろうなって思ったのでした。そして、チーちゃんの新しい仕事を前に不安いっぱいになってる姿。はげますういちゃん。そして、驚きの展開。いいねえ、こういうちょっとサプライズみたいなの、大好きですよ。チーちゃん、なかなかにやってくれる。いい展開でありました。

『パドラーズハイ』、単行本が出るらしい。やったー! これは嬉しいです。といったわけで、本編。大会、2回目のチャレンジを前に作戦を立てる様子、思い切った提案をするゆーゆに、予定外のことにいっぱいいっぱいになるしおっち。個性の違い面白い。ひとりずっとドキドキしてるのね。それに、漕ぎ出してからのルートチェンジにもあわてふためいて、けれど実際に通ったルート、その感覚に気持ちが変わる。その、現場でこそ得られるもの、その表現がよかったです。そして、前からジャンプしてくるゆーゆを全身で受け止める、その一連のコマは、台詞も説明もなくっても、ぐっと気持ちに伝わるものがあって、そして問題のゲートを通る。躍動感ある、素晴しいシーン、展開、見せ方にすっかり魅せられました。5位、上出来。頑張って、工夫して、チャレンジした結果。これもまた感動的、素敵な展開でした。

『天文むすめ』、連載になりました。嬉しいです。前回は、ちょっとSF的要素が押し出されていましたが、今回は完全に通常営業ですね。最近星が見られていない、そうしたすばるを元気づけようと、ミニプラネタリウム(学研のよね、欲しい!)やリラックスランプを持ち込んでくれる友達。なかなかにいい雰囲気じゃありませんか。この漫画は、天文とタイトルにあるけれど、そんなに天文色は強くないなあと思っていたのです。でもそれでもちゃんと天文についての気持ちみたいのがあるって描かれて、今回なんかはうまい流れでしたね。途中の織姫の調理実習風景、完全に天文無関係の展開かと思っていたら、ちゃんと天文に戻ってくる。その折々にキャラクターの個性押し出して、そしてお月見。こういうのはよいなって思いましたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第16巻第11号(2010年11月号)

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