『まんがタイムきらら』2017年7月号、昨日の続きです。
『三者三葉』、なんだろう、楽しいなあ。水族館にいきました。おお、西山、葉山の山コンビがものすごいやる気になってますよ。ほんと、ふたり、好みが似すぎてますよね。めっちゃハイテンション。かわいー♥、きれー♥って、誰か西山さんに可愛いのはお前だ、きれいなのはあんただっていってあげてください。でもってなにがすごいかって、双葉ですよ、すごい苦労してる! 班メンバーに恵まれてない! 小芽も近藤も好き勝手に動いちゃって、あの双葉が泣きそうになるほど! もう嫌んなってひとりお茶するレベル! すごいわ。その近藤に怒りもしない、手を焼く風でもない西山って菩薩なのかも知れない。小芽と双葉の言い合い、あれいいですね。なんか仲良くなった感じがする。でもって西山。うおお、近藤と話してた時の赤面、楽しみのあまり興奮しちゃってとかじゃなかったのか!? どうなる西山! せっかくの修学旅行なのに風邪でリタイア!? それは、それは可哀そうすぎるよ。ほんと、ちょっと西山にはいい目を見て欲しいです。
『箱入りドロップス』。完結しましたね。卒業式。学校へと向かう雫の足取り、そうしたところから細やかに描いてくれまして、そのひとつひとつの描かれように、この子の変化、成長、得てきたものが感じさせられてたまりません。ああ、これまでこの子を見守ってきたんだな。そうした気持ちといったらいいのでしょうか。あまりに特異な生い立ちの、危うくて見てられない、そんなだった子が、ついに卒業式。式においても泣くまいと、そうした姿がいじらしく、そして少しお姉さんになった雫がかつての自分にかける言葉のあたたかみ。もう、これは負けるわ、やられますよ。ここで萌のすごい泣き顔とか差し挟んでくれるから、ちょっと微笑ましく思ったり、それで少し落ち着けたりするんですが、いやあ、それでもこれはぐっときます。あのページいっぱいに描かれた彼らの姿。そして雫の脳裏によぎる思い出。これまでいろいろあった。そうしたことが嬉しさや寂しさを持って押し寄せてくるようで、ええ、雫を見守りながらも、また雫の経験してきたことを一緒に追ってきたのですね。いい最終回だったと思います。大きな揺れ動きなく静かに、穏やかに、けれどその穏やかさがとてもよかったと思います。雫と陽一の関係、あの交わした言葉もよかったと思います。
『甘えたい日はそばにいて。』。状況が違ってきましたね。楓のことが好きなあずき。楓のそばにいるアンドロイドのひなげしが、アンドロイドゆえに楓のことを好きになることはないと楽観していた。安心してそばにいられる存在、そう思っていたひなげし。けれど、そのひなげしの心の底にある気持ち。それに気づいてしまった。ああ、これまではひなげしの、許されぬ恋への苦しみを、その明るさ、素直さでもって克明に穿つかのような存在だったあずきが、ここにきて自身恋の苦しみに投げ込まれ、さらにはつらい立場に立たされることになったのですね。自分の行動がひなげしの去就に直結すると知る。これ、あずき、つらいなあ。恋のためにライバルを排除するのか、いや、そんなことはすまい。だとしたら恋の成就はどうなる!? 相当な状況に追い込まれてしまってますね。ほんと、スリリングすぎやしませんか!?
『ぽんこつヒーローアイリーン』。メロンがいい。メロン、最高ですよ。集中してるとすごく真顔になりますよね。ええ、でもその表情もすごくいいと思うよ! 今回はメロンが主役でしたよ。友達のいないメロン。バイト仲間の輪に入ろうにも、どうにも無理だと断念する。もともとメロン、コミュニケーション力に自信のないタイプですものなあ。いつもニコニコしてるメロン。でもついに限界超えちゃったんだ。泣き顔、つらい顔をアイリーンに見せたくなくって、鞄を頭っからかぶっちゃう。ほんと、これ、奇行なんですけど、それがもう泣けて、見せない表情が多くを語ろうってものですよ。そこからのアイリーンとのやりとり、それがまたよくって、ラブリーメロンの疑り深さは、これまでの彼女の苦境をうかがわせるものあって泣かせます。アイリーンに心を開くくだりなんかもとてもいい。ええ、今回はヒーローから離れて、けれど互いに互いの大切な友達になろうとするその様子を見れば、そこにはヒーローの活躍に近いなにかあるように思われたのですね。
- 『まんがタイムきらら』第15巻第7号(2017年7月号)
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