『まんがタイムきららMAX』2017年8月号、一昨日の続きです。
『私を球場に連れてって!』、なるほどレオナがピンチです。成績がよろしくない。親から全教科平均以上とると約束させられて、もしも無理なら野球観戦禁止。おお、現状が小テスト35点。厳しいなあ。ファル子が90点、タマが85点。これはふたりが優秀なのかテストがやさしめなのか。しかし、レオナ、危機感あるのかないのかわからんところがらしいですよね。落ち込んではいる、けどなんとかしようって気持ちが薄い。ファル子、タマから勉強教えてもらうことになっても場所がよくないよ! キャッツドーム前広場。試合こそは見えないものの、歓声その他で戦況がうかがえる。うん、勉強する気ないなこの子。今回面白かったのは、際どい球をがんがん投げ込んでくるタマですよ。しかもニコニコしながらいう。勉強頑張ると決めたレオナの脳裏に浮かぶいろいろ。ファル子とタマ、ふたりとも煽ってくるとこばかり思い浮かぶんだ。すごいな。ほんと、今回はレオナのキャラクターにすっかり魅了されました。なんでも野球で例えるのもいいですよね。
『みゅ〜こん!』、明日はいよいよ文化祭、というので準備も大詰め。衣装なんかもいろいろできあがってきて、自然と気持ちも盛り上がりますよね。雫は声楽学年主席なんだ。クラスの出し物は歌声喫茶。ええ、まさに看板ですよね。今回語られた、やたら歌声喫茶が多い理由、これが面白かったです。皆がステージ発表を目指すのだけど、それゆえに抽選倍率が高くなり、落選してしまう団体多数。でも発表はしたい。かくして模擬店の半数以上が演奏系喫茶になってしまうというのですが、どうしたかたちであっても、演奏の機会を創出しようとするその気持ち、素晴しいですね。自分に足りないものに気づかされた思いがしますよ! そして乃ノ花も、いろいろ忙しく動いている友人たちを見て、悩みとともに自分自身を振り返る。皆の活動の幅広さやいろいろな可能性を思いネガティブに沈みそうになったところで浮上させられたこの展開、ほっとさせられるものありましたよ。
『ぱぺっとコール!』。新入生歓迎会に向けて気持ち盛り上げていきたい時期なのに、部室はジメジメ、キノコまで生えてくる始末ですよ。おお、この表現面白いなあ。そうか、落ち込んでるんだ。もうじきクラス替え。友達と違うクラスになっちゃったらどうしよう。つるちゃん、ほとりんがつらそうなんですね。そうか、つるちゃんはこれまで毎年動揺してたのか。でもってほとりんは、これまで友達がいなかったから問題にならなかったか……。悲しい。泣ける。ほとりん、つるちゃんがふたり先生に談判にいくところとか、すごく可愛い、素敵なシーンでした。ほんと、コマの中、ふたりがすごく生き生きとしている、その気持ちの浮きたつ様がありありとそこにあって、素敵でしたよ。で、ちふゆ先輩からふたりにやばいアドバイス。さっそく実践するほとりん。もう最高でした。そして落ちですよ。おお、ほとりん、つるちゃん、よかった! と思ったら、ちふゆ先輩ついに記録が途切れましたか! ひとり土砂降り。これ、かじゅちゃんがどう思ってるか、そっちも見てみたいですね。
『いちごの入ったソーダ水』。うおお、よかったなあ! 風紀委員長、ついにバレた。月の靴箱に手紙をいれようとしたところを本人に現認されて、その場はうまくしのいだのだけど、別方面からバレてしまった。ああ、こひめ、その文字から手紙の主を導いた。そして本人に確認にいくのだけど、ああ、怖れる委員長、揺れる気持ちのその果てに、この人のようやく共感と安らぎをもって落ち着ける境地が見出されたというのですね。ああ、よかったなあ。遠くから、気持ちを隠して見守るしかないのではないか、そう思っていたこの人の、月への気持ちを共有してくれる誰かができた。ああ、委員長にとってはしあわせ以外のなにものでもないだろうなあ。ファンクラブ会長を自任するこひめにしても、ひとつの成果ですよね。このふたりのつながりが生み出すもの、それがすごく楽しみです。また無理に気持ちを覆い隠さなくてもよくなった委員長、今後の活躍に期待です。ええ、その気持ち、いつか月にも伝わればいい。ええ、月に届けでありますよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第14巻第8号(2017年8月号)
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