『まんがタイムジャンボ』2017年7月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメインで、テーマは中華ですか!? チャイナドレスを着ましてね、手にはせいろと、そして伝票。忙しそうだけど、いかにも元気といった天海さん。実によいですね。『雀娘。』のメインふたりもチャイナドレス。赤と紺がいい対比。麻雀テーマだけあってチャイナドレスはベストマッチですね、と思っていたら、本編でもチャイナドレス披露されてました。タイトル改め『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』もチャイナドレス。せいろから餃子? つまんでる先輩と、なんかすごい顔して見てるアキ。ああ、アキ、餃子駄目なのかい!? この子の偏食、ほんと、多岐にわたって大変ですね。
『おにいちゃんと呼ばないで』。悟の職業、なるほど食品会社の研究者なんですね。乳酸菌にだけ微笑む男。不思議な人でありますなあ。悟が忘れていったお弁当を届けに、心と静乃さん、ふたりで会社を訊ねるんですね。そこでの心の様子。これ、いいですね。お昼をどこで食べるか。社食のカフェにとおされて、ちょっとおしゃれな昼食にしあわせになっちゃってる心がなによりでした。そしてアレルギー対応のデザートも出してもらって、ああ、なんという表情だろう! これ、悟にとっても嬉しいことなのかな。最後の「…そうか」という言葉に悟のどのような気持ちがあらわれているのか。いろいろ思わされるものありました。
『私と幼ムコさま』。小太郎との結婚、あんこがその気になってしまいました。私の操、貰ってください! というのもまた思いきったことでありますが、小太郎がその意味するところを理解してませんからね。外側からじわりじわりと説明しようとしてるんですが、いやはや、小太郎、いいですね、真っ赤になっちゃって、ええ、まだまだはやいのかい? 小太郎の、人間をめとろうとするその理由、ああ、母への思いもあったのですね。どたばたとした小太郎、あんこふたりの関係でしたが、ここにきてふたりの気持ちのまっすぐに通じようといった雰囲気、これはきますねえ。ほんと、すごくいいじゃないですか、なんて思ったら、ああ、ここにまた大きなハードルが。天狗に嫁いだら死んじゃうよ! 貧乏神のもたらした情報にまたまたいろいろ揺れそうです。
『ペンタブと戦車』。おお、里見青年がきてなかった昭和14年の情景ですか。武田大尉が戦死し、傷心の里見とスミが雨の中出会う。しかしそれが里見青年の介入あればここまで能天気な状況になってしまうっていうのですか。すごいな、全然違うじゃん。シリアスのかけらもないように見える。そして舞台はふたたび戦場へ。やっぱりやたら能天気に感じられる面々なのですが、そこにはやっぱり死の覚悟のようなものが垣間見えて、ああ、スミさんにしても、なぜケガ人の介抱にあんなに燃えるのか。その心情知れば、ああ、この人の見方がまるっきり変わってしまいますね。武田大尉と里見曾祖父の会話もまた切なさ感じさせるもので、ただ友情と思っていいのか、いや、そう考えるほかになにがあるのか。でも、ただならぬふたりの関係など感じるのですね。そして新型戦車を断り89式を選ぶ武田大尉の胸中やいかに。ああ、次がノモンハン最後の戦闘。大尉、生存してくれればいいなあ。ここでまさかなどあったらつらいなあ!
『でっかいんちょ』は鳳瑠理の存在が育、相見の関係に影響およぼして、ああ、鳳は相見に片思い。しかし相見は育とつきあっているのかどうなのか。周囲から嘘を吹き込まれたりして話がややこしくなってしまっていて、いやしかし、鳳の関与がふたりの関係を後押ししたりするのでしょうか!? 今のところはわからないですねえ。なかなか煮え切らないふたりと、そこに介入する鳳という話がメインですが、隣のクラスの子たちも面白かったし、また纏の噂! 毒扱い! 実に面白かったです。そしてメインのエピソードも、おお、打ち拉がれる鳳を気づかって、デートしてあげてと助け船出した育のこと、相見、ちょっと怒っちゃったのか。ええ、やっぱりこのふたりがナイスカップルですね。そう思わずにはおられないですね。
- 『まんがタイムジャンボ』第23巻第7号(2017年7月号)
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