『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号、一昨日の続きです。
『はやしたてまつり♪』は夏に入って練習し放題? と思ってたのに、公民館臨時閉館なんだ。建物に不備が見付かり、安全確認できるまで使えません。それで練習場所を探すというんですが、千駄ヶ谷さんが車を出してくれる。それでめちゃくちゃネガティブになってる巌、ええ、乗り物酔いする人にとっては死活問題ですよね。わかるわあ。調子が悪いと5分でダウンだからね。辿り着いた建物はちょっとした廃屋? けれどこれが由緒正しいといっていいものか、へー、近野江囃子の昔の稽古小屋なんだ。巌の祖父たちの使っていた練習場所というので、感動しちゃってる巌とか桜波とか、よかったですよ。そうか、自分たちのルーツみたいなものなのかな。ずっと使ってなかった建物、皆で頑張って掃除する、きれいにする、それもまたイベントと思われて、いやけどそれで禁止技の肩車がくるとかまったくの予想外。頭から落ちてるけど、受け身、大丈夫!? それに古い建物でそんな技決めたら、床、抜けるよ! この掃除でもって、さらに仲良くなりつつある皆がよかったです。ふうと月とかね、まさか虫がつなぐ仲とか! いやしかし、苦労ともにすると仲間としての結び付きも強まろうものですね。
『恋する小惑星』、今回は新入部員歓迎会の第2部。天体観測ですよ。天体望遠鏡を用意して、というんですが、あらら、あおもみらも望遠鏡は不得意なんですね。火星の導入。ええ、慣れないと星を望遠鏡の視野内にとらえるのさえ難しい。でもって、地球の自転ですぐに視野から外れていくっていうのね、これ、導入も追尾も自動でしてくれる機械があるっていうの、最近は小さくても優秀なのあったりしなかったっけ。そう思って調べたら、おおう、望遠鏡に使うようなやつはやっぱり大きくって値段もかなりするのか。機材の話、星座の話、そして惑星を見る。天体には興味のなかった地質班桜先輩も、すっかり木星に魅せられてますね。この知らなかったものの魅力に夢中になる姿、とてもいいと思うんですよ。なんか、わくわくさせられますよね。そしてあおとみらも自分たちの星に対する気持ちを新たにして、ああ、素晴しいですね。今回は星を見る。その魅力、楽しみが伝わってきて、自分も定期講読してる『天文ガイド』、ちゃんとしっかり読まないといけないなって思わされましたよ。うん、『天文年鑑』もちゃんと買ってるよ。星、全然見てないけど。
『黒髪乙女とマリアウィッチ』、妹儀子が輝いてますね。クロエと儀子が結託して、頼子に虐げられた妹たちの反乱です! 名付けて妹同盟、というんですが、頼子が喜んじゃって、もうね、どうしようもないですよね、この子。今回はいつも以上にハイテンションといっていいものでしょうか。頼子に対する気持ちを大披露したマリアがオーバーヒートして倒れてしまったり。そうしたら儀子がてきぱき介抱してくれて、そうか、姉で慣れてますか。儀子の歓迎会がはじまれば、軽やかに準備してみせるマリア、クロエ姉妹。そしてマリアの憧れていたという頼子、儀子の巫女姿など、美しいものいっぱいでした。国芳風イラストを魔法で作ってくれたマリア。あのイラスト、雰囲気全然違うけど、悪くないなあ! ほんと、うきうきと楽しいよい回でありました。
『疾風ういんどみる!』。これはいいですね。第2レースが終わって、中間順位発表。蘭、つむじ組は全然成績が奮わなくって、ああ、つむじ落ち込んでる。蘭とつむじ、相性悪いのか。ネガティブなつむじ。楽天的? あっけらかんとしてシリアスさを欠く蘭。そうか、第2レース、最悪だったのか。もう口も利かない勢いで気持ちが離れてしまってるじゃん。これね、すごくいいと思う。これまでは上位陣のいろいろ描いてきた。風を読むことに長けていたり、しっかりチームワークを発揮して競ったりと、問題あっても解決して、トップ争いでしのぎを削る。そうした描写も面白くって、魅せられてきたわけだけれど、だからといって下位チームにもドラマがないわけではない。むしろ、思ったように実力を発揮できない、練習の成果を出すことができない、そうした悩み、苦しみは色濃く、その影が強く落ちていたからこそ、次への期待、第3レースでの彼女らの活躍への期待が高まろうもの。颯風のアドバイスを受けて思うところをつむじに告げた蘭、そして応えて同じく思うところをビシバシ指摘してみせたつむじ。ああ、これでわだかまりなく、いやむしろ、やるべきことに集中して取り組めるようになったのではないでしょうか。この成長、変化の描かれよう、すごく魅力的でありますよ。
『トモダチヅクリ』はダイエット回。そうか麻乃、太っちゃいましたか。5キロも増えちゃった。そうか……。ショックですね。それでダイエットするっていうんですが、静は太らない体質だし、アドバイスとか貰えそうにない。相談するなら先輩や巴たちにといわれても、知られたくない乙女心。ここでの麻乃と静のやりとり、最高でしたよね。ネガティブに落ちる。そこから一気に立ち直る。めんどくさちょろいっていわれてますけど、ええ、そんな静が可愛いです。ダイエットは割と無茶めな方法で、運動するのはいいよ? でも摂取カロリー減らしすぎるのはよくないよ! これ、静あたりは冷静に問題点とか理解してそうだよなあ。最初の、ちょっと走ってすぐ計量しようとした麻乃に、軽くなってても水分の重さですよってつっこみ、これ、ふるってましたよね。三日目、ダイエットに追い詰められている静がヤバかったです。というか、なんでそんなところにこれ見よがしにお菓子が置いてあるのか。その罠にかかってしまった静の自己嫌悪と、静の限界に近付いてることわかってて、ちゃんとご飯用意してくれてた麻乃。この描写、よかったなあ。このダイエット騒動、あっさりと解決してくれてめでたしめでたしだったんですが、一連のドタバタは面白かった。また2キロやせて嬉しい麻乃のあの笑顔、素晴しかった。それだけに彼女らのこれからの運命が残酷に過ぎて、ええ、これ、リバウンドですよね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第7号(2017年7月号)
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