2015年10月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年12月号

『まんがタイムオリジナル』2015年12月号、発売されました。表紙はハロウィンですね。『ラディカル・ホスピタル』山下さんは、魔女? って、あ、違うわ、吸血鬼だわ。魔女は赤坂先生。吸血鬼コスプレは『らいか・デイズ』らいかもやってますね。『小森さんは断れない!』小森さんは魔女。皆それぞれに雰囲気違って、見ていてちょっとにぎやかな表紙、元気あふれていい感じです。

『スズちゃんでしょ!』、主役の鈴ちゃん、小心者で細かいいろいろが不安になるタイプっぽいという導入。悪くないなあ、自分もそんな感じだ、って思いながら読んでたら、いや、自分より酷いかも! でも、肝心のものを忘れてしまうみたいなところは、やっぱり似てるかも知れません。和裁士の仕事、今回はそれが描かれて、ああ、呉服店。なんだかいろいろ厳しいところあったり、出入りの人間なのに制服を求められるとかね、なんか大変だなあ、なんて思ったり、そしてお店の若社長。お、どんなポジション? と思ったら、あー、なんかちょっと微妙な感じです。ほんと、この漫画、そうした人の微妙なるところ、うまいこと描き出して、それが面白くて、まさに、さすがであります。

『かでん屋さんの基礎知識』は、先だってから描いている創業セールの、いよいよ当日、いよいよ本番ですね。陸奥さん、来店。一緒に行動していたおじさんがなんと社長、おお、現場あがりの重役が、この日こそとばかりに売り場にやってくる。でも、売り上げには貢献しないのか……。この、久しぶりの現場にうきうきしちゃうおじさんたち、その気持ちなんだか想像できていい感じですよ。そして、さらに深まる草薙の謎。日替わり商品の事情もろもろもあったり、福引が最上階というその理由とは? みたいのあったり、お店の事情? それとも戦略? そういうの見せてくれるの、とてもいい感じです。

『放課後すずなり倶楽部!』、秋に入って、なにやら優良先輩が不調ですよ。物思いにふけってらっしゃる? その表情、憂いもともなって、とても素敵! けど、いったいなんで? というので、皆ではげまします、って、全然はげましになってないっすよ。玉緒がね、優良のことよくわかってる感じで、とてもいい、と思ったら、理解があるからそっと見守るなんてわけでもないっていうんですね。もう、みんな興味津々ですなあ。優良の外面。あるいは社交性。それもいいんだけど、その笑顔の裏にあった憂い、ああー、秋だからね、食べすぎちゃって困ってるのね。指摘するときの千弦の嬉しそうなこと! そして美亜の差し入れスイートポテト。優良さん、ほんと、悩み多き季節でありますね。

『みつめるっ!上野さん』、おお、扉の美少女、どなた!? って、ああ、上野さんか。根津さんの意外な一面。なんと、紅葉が駄目なのか。赤いから? 手形みたいだから? なんと、赤いからか。その理由、申し訳ないけどよくわからない。共感はしにくいなあ。けど、まさかこのわかりにくい紅葉恐怖症、これが後々の展開に繋がろうとは、予想外でした。美術館の大変な時間。今回はそれが描かれて、しかも特別展最終日の日曜ときた。大量の人人人に右往左往させられて、混雑を分散させようとしても失敗。できるだけ多くの来館者を入場させたいのだけど、外に列を作るとそれが減ってしまう。というのが、紅葉のおかげでなんとかなったりね。そして、特別展、若宮の展示をしのぶ根津の言葉ですよ。19で散ったはかない青葉。吉田松陰の言葉を引用したりね、かと思えばなんか台無しな想像にいたったりね、とにもかくにも断末魔が駄目なのか。根津さん、いろいろめんどくさいんですけどね、シビアだったりひねくれてたり、実利的だったり、それでもやっぱりロマンのある人。そのロマンを感じてる、感じさせる時のこの人がすごくいいんですよね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第12号(2015年12月号)

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