『まんがタイムきららミラク』2015年12月号、一昨日の続きです。
『アンネッタの散歩道』、なにやら最後にアンネッタが大変なことに……。それこそ、以前語られていた、夢に見る騎士のこと、それが不安を掻き立てましてね、ええ、まさかアンネッタ、その騎士につれていかれた、再び目覚めることはない、のではないか、そんな気分にさせられるんですね。つい昨日のこと、クリスマスのくるのを楽しみにしていたのに。メイヴたちと楽しく遊んでいたのに、しかしそれがこんなことに。なにが悪かったのだろう。再び出会ったブリギット、彼女の明晰な意識、それを苦手にしたためか。あるいは、自動車の、文明の進歩を否定したためか。世界の変化に背を向けた、その気持ちにつけこまれたりしたなどなのでしょうか。ともあれ、メイヴたちの機転でメアを呼ぶことができた。さあ、これからどうなる? 妖精たちの出番なのでしょうか。
『ミソニのミコト』、変わらず面白いなあ。お祭りから帰ってきてのこと。屋台で買ってきたお土産、そいつをいただきましょうっていうんですが、それがすなわち神様を祀り、神の力を取り入れる、お祭りの一大イベントになろうっていうのですね。さて、そこにやってきた新たな神様。って、おい、天の岩戸なのかい。構ってほしいサインなのかい。めんどくさい神様だな。普通に出てくりゃいいじゃんか、とはいえ、なかなかそうもいかんのかも知れませんね。なので、たこ焼きで釣る。伸ばした手を掴んで、ウカ様一本背負い! って、顔から落ちてるから無効だ、これ! しかし、いきなりお尻出して、ほんと、『音無さん』とこの神様といい、ミラクの神様は、お尻出してばっかだな。式年遷宮のごとに若がえるとか面白い。いいじゃん、ちんまい天照大神様。思いがけない神様との交流。その雰囲気、面白かった。天照大神の、小さいながらも、中身はしっかりしてるとか、大変によかったです。まあ、天田力男に小脇に抱えられて帰るわけですけれど。
『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おおお、さらに広がっていく感じあって、ナイスですよ、これ! 新マップにてボスと遭遇。焦りはするけど、他のパーティとも共闘できる。といっても、ボスドロップはMVPパーティのものになるのか。これは荒れるな。てなわけで、なんとか勝ちたいと頑張るんですけど、ボンとキャロの初心者っぷりがですね、もう、見事に発揮されて、ほんと、大量のゾンビ引き連れて、他のパーティのところに突っ込んでいくとかね、悪気はないのは私ら読者にはわかるんだけど、他のプレイヤーからしたら、とんだ迷惑行為、パレード? いや、トレインとかいうんですよね。ほら、PKとかできないゲームで、モンスター使って間接PK狙ったりするやつ。あー、それでNPCとか殺されたりするんだよ、って、これは漫画に関係ない愚痴です。失礼しました。ボンもキャロも、よくもわるくも初心者で、MMOのマナー違反を犯してしまったかと思えば、潜在的にライバルである他パーティメンバーに、素直に救いの手を差し延べて、あの、わこのピンチへの介入から、キャロの投薬。ほんと、デコボコだけど、わだかまりもそそげたんじゃなくて? ほんと、いい展開、気持ちのいい展開だったと思います。この漫画は、こうした気持ちよさがあるのがいいのだと思う。ボンもキャロも、あんこもチェリもみんな変わりもので、一癖あって、けれどみんないいやつ。そんないいやつの仲間が増えたの? この新たに出会ったパーティの皆とも知り合いに、友だちになったりするの? ほんと、わくわくさせられる。この出会いに、そしてキャロのバージョンアップに、わくわくさせられっぱなしでしたよ\(^o^)/
『ハートオブtheガール』、これ、ほんと面白いな。人の気持ちのもろもろ、通じない思いや、思いもしなかったうちに落ちてしまった恋心などなど。カコイを攻略せねばならない。そのカコイをゲームに登録した張本人は、カコイへの恋に落ちた。カコイの恋心はのぞみに向かっており、当ののぞみは、手を尽くして、カコイにアタックしようとしている。この複雑に複合している思惑の、その行き交い、絡み合い、時にすれ違う、そうした様子がたまらなくって、ほんと、面白いです。ちょっと情報量過多ではあるんですけどね。今回の、のぞみのレア少女攻略も、かつて登録されたものの攻略されずに終わったハルカちゃん。もう社会人になっていて、クリア対象ではなくなっているっぽいのに、けれど、その攻略をのぞみは成功させてしまう。考えてみれば、よっぽどの変な子ですよね。突然話しかけてきて、ぐいぐい迫って、踏み込んできて、それで相手の心に自分の居場所を作ってしまう。その強さ、その鮮烈さ、これはすごくいい。ほんと、力強く引っ張られる、そんな感覚があるんですね。そしてそれは、その問題の宇宙人、アキにも働きかけているようで、これは、アキも、いずれは大きく変わっていきそうな予感がさせられますね。
『箱庭ひなたぼっこ』、終わってしまうのかあ。この雰囲気、このゆったりさが好きだったので、残念ですよ。今回は、皆で芋煮にいきます。紅葉狩りも兼ねていて、けど芋煮会するにいたるまでのやりとり、これがおかしくって、陽向、マタギになりたい疑惑。私ワイルドすぎない? ってツッコミが素で、ほんと、おかしい。紅葉狩りと芋煮会の共通点……、外ってことですよね! いいんか、そんなんで! ほんと、この子らの、こうしたやりとりが好きでした。芋煮をするにあたっても、陽向がとってきたキノコがいかにも毒キノコで、キノコ図鑑見てこれならいけるって蘭がいうんですけど、いや、やめた方がいいと思うなー。この点、どうしても疑わずにおられない自分は、翠子に近いのかも知れません。それからの俳句、というかほとんど川柳なんですけど、それで対決しようという、そのまたゆるさ。そこに表れるのが、侘びとか寂び情緒とか風情って感じがしませんで、けど、それがこの子らなんだろうなあ。あ、いや、蘭のはよかったんじゃないでしょうか。このやりとりもあと一回なんですね。その時がくるのは残念にも思うけれど、でも、それでも楽しみに待ちたいと思います。
- 『まんがタイムきららミラク』第4巻第12号(2015年12月号)
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