『まんがホーム』2026年4月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。お題は桃の節句。お内裏様とお雛様に扮した孔明、月英夫妻が凛々しく、そして美しく、表紙を飾っています。見上げれば桃の花。桃は生命の象徴ですよね。これからの季節にとてもいいイラストです。そして『はなまるゲーセン飯!!』からはちらし寿司。『ハルと雪の番台』は白酒が登場ですよ。
『孔明のヨメ。』
荊州は公安に帰還を果たした劉備一行。無事のお帰り、でも帰路の厚遇っぷりに疑問を持つ臣下が幾人か。ここからはじまる孔明の詰問。関わった人間からもいろいろ推察して、なにせ孫権どころか呉国太まで同行するっていうんです。よっぽどのことがあったに違いない。
ひとことも貝の一件について触れていないのに、これだけ見抜いてくる。さすがの孔明です。この方面では誰も敵いませんなあ。
劉備からことの次第を聞かされて、穏やかでない義兄弟たちです。でも悪いのは曹操と、当の劉備は落ち着いたもので、さらには尚香が孫権にしっかり文句いってくれました。こうした話聞かされれば、尚香の株も上がりまするな。尚香はそんなつもりはなかったでしょうけど、素直で正直なその言動が間違いなくプラスになっています。
孔明と月英の夫婦の会話。ほぼ仕事の話だったりもしたけれど、妻の無事の帰りに安堵する孔明。そしてねぎらうその様子。ああ、本当に大切に大切にその愛を育んでいるふたりなのだと思わされるのですよ。
そして事件の主犯は誰なのか。ひとり静かにその答に辿り着いている孔明。周瑜公瑾に問い掛けるその胸の内。しかし周瑜からの返答はあるのか。これからのこと。はたしてどうなるのか。同盟関係は守られたものの、なかなかの剣呑さです。
『サレ妻お江戸リコカツ録』
麗が不在の夜。なにかあったら大変! と気を揉む早苗のもとに急ぎの報せが! 駆け込みですよ。借金のかたに吉原に売られた妹を救い出し、ここまで連れてきた姉妹。その妹というのは花魁の紫。当然追手はかかるわけで、門を叩く音。そして呼ばわる男の声。
麗は不在。この状況でどうする? 門より中に踏み入ってこないその状況に、縁切寺のルールの厳格さを実感する早苗。思い切りましたね! 大活躍ではないですか。恐怖をおさえて、男のそばまでやってきて、麗ならきっとこうすると、大男を相手に啖呵を切る!
命をかける覚悟はおありで? そして笑ってみせるのですが、余裕感じさせる麗の笑顔のつもりが、なんだろう、すごく不気味な笑顔だよ!?
でも、功を奏しましたね。男は撤退! そして帰還した麗からは褒められて、ああ本当、早苗、がんばりました。
そして助けられた紫。すぐに放免とはいかないけれど、囚われの生活から自由になるのですね。このくだり、早苗のいう、自分の不幸に気づいていなかったんだという言葉が重いですよね。人にとって自由とは、しあわせとはなんだろう。気づかず不幸な境遇に身を置くということもある。離れてはじめてわかるものなのかもしれない。そうした人の心のいろいろ、思わされました。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
スミレさん、ついにうずちゃんのお世話から卒業ですか!? うずのことをずっと見守ってくれていた御園生さん。うずとスミレがともに彼女の存在を認識して、そしてはじまる新たな関係性。気づかれぬまま世話を焼く必要がなくなりました! いろいろあやういうずちゃんを、心の底から守りたい、頼られたいと思っているお姉さんがいる。
その心強さよ。とはいえ、その思いが過剰で、スミレもいうようにちょっとあやしくもあるんですけどね。
それからは、うずの身になにかあっても、スミレが即動かなくてもよくなりました。ちょっと様子を見ていれば、きっと御園生さんがかけつけてくれる。転びそうになったうずちゃんも御園生さんが支えてくれて、髪だってとってもかわいくまとめてくれて、ああ、これでスミレは静かで穏やかな暮らしに戻ることができたのですね。
ひとりの空間、ひとりの時間。ゆったりとひとりを楽しみ、落ち着いた時間に心を安らがせる。
でも、ずっと求めていた暮らしのはずなのに、うずちゃんへのお節介、それがなくなった生活は物足りない。
静かで穏やかな暮らしはかつてのスミレが求めていた暮らし。だとしたら、今のスミレが必要としているのは、どうした暮らしなのでしょう。失われてはじめて気づいた。その喪失感がなにに由来するのか、スミレ、自分の心を見つめる時間がはじまりそうですね。
- 『まんがホーム』第40巻第4号(2026年4月号)

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