『まんがタイムきららキャラット』2026年4月号、発売されました。表紙は『このままモブじゃ終われない!』。つけペン手にして、画業に打ち込むピコの姿。ただ描くとのキャプションが、この子の強い意思。漫画家という夢を諦めないという決意のほどをよく表しています。けど、ただそのただ描くという言葉ひとつがピコの思いを表現するわけじゃない。まさしく描くことに専念する、ピコのその表情、鬼気迫るその情念のほとばしりあればこそ。周囲に舞う、友人たちの似顔はまだまだつたないけれど、ここまで本気になれるピコのこと。これは応援したくなる。つい引き込まれるような強さあるのですね。
今月は新規ゲストが2本です。
『アキバこんぷれっくす!』
第1話を2枠で掲載! イラストレーターの夢破れて、一切合切を手放そうとした子が、再起しようと踏み出すお話。なぜ挫折したのか。なにが彼女の希望を打ち壊したのか。それが充分に語られ、本当は未練があるのに、それでも夢を諦めようとするその姿。どうしてもどうしても叶えたかった夢なのに、自分には無理なのだと言い聞かせるようにして大切にしていたものと別れる様子は、実際切実さ感じさせるものあって、ああ、悲しい決意だなあと思わずにはおられませんでした。
夢破れし花宮えもの新生活。高校入学を機に、なにか新しいことをはじめようとするのだけれど、どうにもこうにも才能が足りてない? いや、体験入部だけで諦めるのはもったいないよ! とは思うのだけど、この子のこれまではイラスト描きに全力だったんだものなあ。
でも、それだけあって落描きも上手。クラスの子に認められて、そして導かれるコミフェスへの道。一度は断るものの、ふたたびの秋葉原。大看板を飾る妹のイラストにくじけそうになりながらも、電器店の新機材に触れたとき、イラストレーターに繋がる未来を口にしてしまう。
もうこれが引き金ですよね。まだ心のなかにイラストレーターの夢があると自覚してしまった。そして今目の前に自分を認めてくれる誰かがいてくれる。ここからのえもの行動。これが生き生きとこの子の決意、夢への再起を描き出してくれて、ああ、序盤のあの行動はこの描写へと導き気持ちを打ち上げるためのバネだったんだ。
かくしてコミフェスへの参加を明言したえもです。でも目の前の仲間ふたり、遊衣とトキノは絵が描けない! ということは、原作? あるいはゲーム作るの!? 今のところはなんともいえない。第2話の活動開始、待たれます。
『櫻井会長はふとももがお好き』
不眠症の改善に膝枕が必要。身のまわりを理想の太ももでかためるべく、生徒会を私物化するまでにいたった櫻井薫子の暴挙ですよ。かくして今日も校内、生徒たちの太ももを物色する薫子が、ついに見つけた至高の太もも。
となればもうまっしぐら。相手の希望も聞かぬうちに生徒会にスカウト。理由は一目惚れというのですが、それ、太ももでしょう? でも相手は知らんわけですよ。何日も何日もつきまとって、ついに承諾させて、その初日。なんとも斬新な膝枕でもって、不眠の解消をする薫子なのですね。
でも、まさかここから逆襲があるとは思ってもみなかった。ヤバいのは薫子だけかと思っていたら、まさかの獲物、ありさもなかなかの食わせ者。いうことなんでも聞いてくれる。その言質をとるやいなや、薫子に迫るっていうんですよ。
まさしく世は下剋上! いついかなる瞬間に受けと攻めが入れ替わるかわからない乱世であると、しっかり教えていただきました。
『ごきげんよう、一局いかが?』
修学旅行を間近に控え、いらぬ遠慮をしてしまう冴さんでしてよ?
千星さまと一緒の班でまわりたい。そんな声を耳にして、憧れの千星と自分はいつも一緒にいるわけだし……、こういうときこそ他の人に譲るべきでは?
そう思ってしまうのは、冴のおくゆかしさで美点なのでしょうけど、ことお相手のいる班決めでひとり勝手に決めてしまうのはよろしくなかった! 千星、冴、乃々花の3人でまとまろうとするところに、自分は別の班でいくかもしれないなんて、途中すっとばして結論だけいっちゃうもんだから、千星はショックで離脱! 乃々花は先日の下着騒動を大公開! もう大変なことになっちゃったっていうんです。
冴が距離を置いたことに動揺を隠せない千星さま。対し、千星が引き止めてくれなかったことを悲しく思う冴さん。ふたりともに相手を求めているというのに、なぜこうもすれ違ってしまいますの!? この状況に板挟みになる乃々花さんが、もうめんどくさくなった、ふたり直接話せばいいと設けた話し合いの場。
でも、これがやっぱり結局の大正解だったんですね。乃々花さん、よい仕事をなさいました。
冴が遠慮した理由を知らされたふたり。そんな冴にはっきりと千星が明言する。自分の希望を聞いてほしい。この切実な願い!
ほんと、ここまでいわれて、そして冴の願いはと聞かれて、断るだなんて選択あるはずないですよね。ええ、ちょっとしたボタンの掛け違い。それがこうしてはやめの対処で、きれいにきっちり収まるべきところに収まったの、大変よろしゅうございました。
そしてここからはボーナスタイム? 功労者乃々花へのお返しですね。試着室での千星さまファッションショー。もう、いつになく大興奮する乃々花さん。いや、こないだも興奮のあまり発熱なさってたな、通常運転だな、これ。そしてラブリー冴という常には出ません今回限り!? すばらしいもの見ることができて、ああ、乃々花さん、よい仕事をなさいました。
で、ここまでいってなんなんですが、3人の私服、乃々花さん、とてもかわいらしかった。乃々花さんは自分の魅力を自覚なさるべきです。で、この場に立ち会えなかった純礼さん。残念でございましたね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第22巻第4号(2026年4月号)

0 件のコメント:
コメントを投稿