2013年9月26日木曜日

PILOT カスタム743 フォルカン

Penmanshipついこないだのこと、ペン習字の行き詰まりを打破するきっかけが欲しいみたいなことをいっていました。そうです、フォルカンを使ってみたらどうだろうかなあ、そういう話でしたね。さて、本日8月の課題が返却されてきたのですよ。81点。ありがたいことに、字形に関しては特に指摘するところはないという評価いただきまして、けれどここからですよ。より書き込まれると線に緩急がはっきりと出て、より活き活きしてくるでしょう。稽古が足らんといわれてるわけですが、線に緩急、ああ、出ましたよ。強弱、緩急、抑揚。まさに今、思い悩んでいるところが今月も指摘されたのでした。

緩急。すっとはやく線を引くところと、ゆっくりと丁寧に引くところ、それを意識しなさいってことなのだと思う。これを単純に書く速度と捉えてよいものか。多分、半分はそのとおりで、半分はそうじゃない。字を書く時、一画一画を引く時に、速度の違いはやっぱりあるんです。そうした字のリズム、つづるリズムというのはあって、それは書く時には速度としても現れるだろうし、書かれた字においては線の硬軟や緩急、抑揚としても現れてくるだろうというのは、容易に想像できることです。けれど、だからといって単純にはやく遅く書けばいいというものでもないだろう。たとえば撥ねは撥ねないみたいな話ですよ。撥ねというもんだから、勢いよくペッと撥ねてしまいがちだけれど、実はあれはそうじゃない。むしろゆっくりと持ち上げるようにして書くものだ。それと同じで、緩急というからには勢いよくサッサッと線を引けばいい、というようには思えない。そうすると結局は雑になってしまって、元気だけはいいけれど……、みたいになってしまうんじゃないか。そう思われるんですね。

リズムを大切にする。それは大切だろうなあ。そう思っています。もっと書き込むというのは、そのリズムを手に覚えさせるためなのかな。そうとも思えて、だとしたら、無理してペンを新調する必要もないのかも。けれどそれと同時に、稽古もしつつ、そしてより抑揚の出やすいペンを使うことで、より以上の結果を出すことができるようになるんじゃないか。そういう気持ちも消せなくて、ああ、もう、面倒くさいからとりあえず買って試してみればいいじゃないか、と思い切るにはちと高いというのが難しい。

そんなわけで、どうしたものだろう。煮え切らないまま、とりあえず稽古を増やしてみることにしたいと思います。

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