2013年9月23日月曜日

PILOT カスタム743 フォルカン

 最近ちょっと悩んでいることがありまして、ペン習字ですよ、ペン習字。私は何年か前からペン字を習っておりまして、習いはじめた当初ほどの熱意は薄れたとはいえ、それなりに頑張ってそれなりに継続しています。現在二段。けど、これ以上は望めないなあ、みたいに思っていて、伸び悩みといいますと、そりゃもっと稽古に打ち込んでる人がいう言葉じゃ、といわれてしまいそうですが、なにか現状を打破するきっかけが欲しいなあ、そんなことを思っているんです。

そんなことを思うってことは、つまり、なにか打ち破りたい状況があるってことですよ。あるんです。線に悩んでいるんです。ペンでもって引く線。私はペン習字にフロー多めに調整してもらったPILOT ボーテックスを使ってるんですが、最近、これでいいのだろうか、そう思うことが増えてきまして、ええい、道具のせいにしない、うまくいかないことの原因をペンに求めさせないために、わざわざペンを調整してもらったんじゃなかったのか。いや、でもやっぱり、違う道具を使ったら違う結果が得られるのではないか。それが現状を打破するきっかけになるんじゃないか。そう思ってしまうんですよ。人間だもの。

線の抑揚に迷っています。楷書の時はよかったのかも知れない。けれど行書を書くようになって、連綿で書くようになって、そうなれば抑揚というものが大切になってきます。字の線、線と線が繋がる、そこに線の強弱がないといけない、あって当然なわけですが、それがうまく出ないんですね。万年筆は、ペン先ごとに最小の字幅が基本的に決まっています。フローを多めにすれば、それは顕著で、インクの途切れもなく最小幅ですーっと線が引けるようになる。けど、やりすぎるとサインペンみたいになる、というのはよくいわれる話で、そう、そのサインペンのような一定すぎる筆致、それをなんとかしたい、そう思っているんですね。

課題を書いて提出すれば、添削が返ってきます。そこに線の強弱、抑揚が指摘されていたんですね。それから意識して、なんとか細く書くべきところは細く引こう、ペンに加わる力の加減をしながら書いているんですが、どうしても細くならない。意識しすぎるあまり、ペン先が紙面を離れてしまって途切れてしまったりする。途切れたら途切れたでかまわないと思うんですけどね、でもやっぱり途切れなく引きたい。ほんと、どうしたものか。ええ、道具に解決を求めたく思っています。

パイロットにはフォルカンっていうペン先があるんです。ペン先の左右が少し削られていて、漫画描くような人だと、Gペンみたいな構造になってるっていったらわかりやすいでしょうか。筆圧によりよく反応し、線の抑揚がよくつくようになっている。スミ利文具店紹介を見れば見るほどに興味がわき、これを使えば、今持っている悩みも解消するのではないか。今、足踏みしている二段から抜け出すこともできるんじゃないか。

いや、足踏みしてるのは明らかに稽古不足が原因なので、ペンを変えたらそれだけでなんとかなるものじゃないっていうのは、自覚しています。

他にエラボーというペンもあって、つけペンの書き味がエラボーのアイデアの基になったとのこと。筆記の際、線に抑揚が出るように作られている。これもまた気になるんですが、スミ利でも紹介されていて、フォルカンとエラボーどちらかにした方がいいのだろうか、あるいは、今持っているペンで書き続けるべきか、悩んでいます。

楽器とかだとね、よくないのを使ってると、大きく豊かに鳴らそうとしても、楽器がついてこなくて、いわば天井があるといいましょうか、それ以上は鳴らないってことがあります。こういう楽器で練習していると、大きく、音量でも表現でも、ぐーっと増大させようとした時に、不自然に力を加えたり、大げさに無理やりに鳴らしたりして、悪い癖がついてしまう。下手をすれば、無理がたたって故障の原因になったりする。だから、できるだけいい楽器を使った方がいいっていうんですね。

これが、はたしてペンにもあるのか? どうなのか? それがわからない。こうした時に先生に、この道具ってどうでしょう、そういって聞けないのが通信講座の弱点だなあ。ひしひしと思っているところです。

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