2011年11月3日木曜日

『まんがホーム』2011年12月号

『まんがホーム』2011年12月号、昨日の続きです。

『紫乃先生〆切前!』は、なんと前回の続きなのか。いや、続くかなっとは思ってたんですけれど。なぜか和泉の言葉に傷ついて泣いてしまった伊勢。なぜか? 戸惑ってる和泉がなんか可愛いですね。伊勢は紫乃のことが好き。それで和泉を利用していた、そう思われていたところが違ったっていうんですね。和泉の優しさに触れてしまったか。いや、しかし、それは優しさというよりも姉にしつけられた結果だと思うよ!? けれど結果的にはハッピーな感じで、和泉も和泉で伊勢のこと好きになりそうな感じで、いや、なんか、こんな普通の恋愛っぽい展開がくるとは予想外。面白かったです。

おしのびっつ!』はくないが見事に忍者としてのつとめを全うしてますよね。家族が留守で今夜は先輩ひとりだけ。そこにくないが押し掛け女房!? と思ったら、いやいや全然違うじゃんかよ。よくあり展開を見事に避けて、いやもう、見事ですよ。屋根の上に忍ぶくない、しのぶのふたり。しのぶを言葉で弄ぶくない。犬を手懐け、食事の用意からなにからなにまで怠りない活躍ぶり。いやもう、見事、面白かったです。実際忍者はこうして番犬を手懐けたりしてたらしいですよね。最後まで楽しいエピソードでした。

おかあさんがいっしょ』は、最後の一本、「ドングリ」が最高でした。子供っぽいところがあるみい子さん。ドングリ拾ってきて、怒られて、それで庭に埋めるっていうんですが、その結果の壮大なこと! きのう埋めた、おととい埋めたって、毎日毎日埋めてたってことなんですけど、それがいずれ森にまでなるっていう、この展開はなにか夢があって素敵でした。あの、ちょっとレトロな未来都市、あれもまたいいですよね。

天子様が来る!』は「リアルおんみつ」が素晴しいな。日本には忍者がいると思ってる外国人、っていうベタなネタを受けて、なにやら怖ろしい、そんな展開に持っていく。確かにばれちゃいかんわけだから、ああいう風になったりするんかな。あの血で念書かかされるっていうの、天子様の前にも紙が置かれてるのが実に面白かったです。この人も例外じゃないんですね。他にも面白いもの数多く、しかし自分で作った典型的展開をハズしていくっていう、こういうバランス感覚、実に優れていると思います。

  • 『まんがホーム』第25巻第12号(2011年12月号)

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