2011年11月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2012年1月号

『まんがタイムファミリー』2012年1月号、昨日の続きです。

『めがねのキミと博物館』、素敵な扉絵ですよ。香坂さんが降ってくる。あのスカートの表現が素敵です。エレガントね! でもって本編は岩本さんの来歴ですね。なるほど社長の運転手だったんですか。いろいろ雑用やっていた。その延長で博物館の館長に就任することになった。だから決して適正があるわけじゃないんだって、気になさってたんですね。それがあやしいセールスの持ち込んだ不思議な道具の効能で、ああ、社長はちゃんと岩本さんの人を見てたんだって、それが明かされて、よかったじゃん。で、もうひとつ、あの秘密は香坂さんがらみっぽいなあ。この人、博物館についてる幽霊とか、そんななのか? 謎の人、いや、博物館の謎? なにか隠されてる、そんな感じがいいですね。それと、香坂さん、すごくいいですね。

『博士の白衣女子攻略論』、面白いなあ。今回は雪の話。おー、中谷宇吉郎。以前、片山津温泉にいった時、雪の科学館にいきましたよ。入館はしなかったんですが、ひとりでいってたら、きっと入ってたろうと思います。さて丹沢さんが中谷宇吉郎を知らないことにショック受けてる主任ですが、この人の中谷宇吉郎の位置付けはやっぱり間違ってると思うんですよ。知ってる人は知ってる、くらいが妥当だと思う。特に自然科学に興味持たない一般の人に中谷宇吉郎っていっても、知らないっていわれて終わりだと思うんですね。でもって、ハカセ。フーコーの振り子だとわからないのに、振り子を使ったコリオリの力の実験となるとわかる。いや、でも、こんなもんだと思うんですよ。私も自分の専門のことで、現象や仕組み、機能については知ってても、その名前は忘れてるってことありますから。って、私がハカセの同類っていうだけか! しかし、丹沢さん、素直で素朴で、ちょっと駄目っぽいけど、可愛い人だと思います。で、最後のロマンの在処。ああー、私は断然ハカセ側の人間だわ。納得でハカセタイプです。

教師諸君!!』は、おお、忠臣蔵。年末の風物詩ですが、扉は同じく年末風物詩であるクリスマスと忠臣蔵が混ざってるんですね。最初、なんで猿なんだろうと思ったりしましたよ。あれ、トナカイですね。本編は西名先生を誤解している城先生、深沢先生。同様にふたりを誤解してる西名先生。その誤解を生んでしまった笛田先生が困って焦ってしまってる姿が無闇に面白かったです。人間関係にフォーカスされた、そんなエピソードでしたが、その端々に歴史のトピックなど入ってくる、やっぱりこういうのが味だなあと思わされます。過越の祭とか知らなくて、けどあの絵からすれば最後の晩餐? またベタニアの女のエピソードからのクリスマスの過ごし方の話、これは確かに西洋、キリスト教国におけるクリスマスのそれを思わせます。実際、そうなのかも知れないと思わされるものありました。

『くらドル』、面白いなあ。残念3人組がクリスマスにバイトをするっていうんですが、先生の理解が、理解が、実に悲しいなあ。なにが悲しいといっても、先生の言葉の惨さに気付かず感動している萩原ユリ、瓜木桃のふたりですよ。ある種、見放されてるんですね……。バイトはケーキ売りなんですが、天野くん、化粧して美少年になって、あかんたれなんだけど高性能だな。奥様にもてもての天野を見て、桃はなんか感心して、そうかあ、さすがに嫉妬はしないのか。そして、天野憧れの彼女ですよ。あ、いや、これは、兄とかですか!? 落ち込んでる天野を慰めようとして止めをさしてる桃がいかします。つくづく残念な子だー! なんですが、けど、いい子よね、昔はいろいろ酷かったみたいだけど。いや、ほんと、可愛いし、残念だけど、けど天野の恋の行方、どうなるのか。憧れの彼女の復活あるのか、誤解なのかどうなのか、気になりますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第1号(2012年1月号)

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