2011年11月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2011年12月号

『まんがタイムきらら』2011年12月号、発売されました。表紙は『けいおん!』、映画を目前とした表紙です。唯が監督を、他の皆が撮影スタッフをやっているといった風情のイラストです。ちょっと眉のあがってるムギさんが可愛いじょ。そういえば、皆高校の制服。今となってはなにか懐かしい。そうそう、付録にこのイラストのミニ色紙がついてました。知らなかったので、ちょっと驚きました。

チェリーブロッサム!』は、先輩ふたり、どえらい可愛いな。文化祭での出し物、喫茶店というんですが、先生がいかしますね。ダフ屋とか。あの大咲の嘆きの声がもう面白くてしかたありませんでした。しかし、面白かった。苦手なことにも頑張る大咲、自分がやらないと駄目だって思ってるのかな。こうした真面目さは好印象で、そして先輩のこと気になっちゃってるとかね、いい青年だなって思います。そして、つばき。文化祭、一緒にまわれてよかったじゃん、そう思うのだけど、度胸が足りない。それで出遅れてる? こういうところ、今後にも関わってくるのかな。小さなエピソードだけど、意外に重要な転換点だったんじゃないか、みたいに思えたりして、ほんと、これは今後に期待してしまいますね。

『箱入りドロップス』。いいなあ、やっぱり面白い。今回はちょっと季節はずれのスイカ割り。雫のもとに姉から届いた荷物。スイカだったんですが、それで萌、純、琢人を呼んで屋上ですよ。ほんと、この雫を中心としたほのぼの空間。なにもかもが新鮮で、なにもかもが楽しくて、そのわくわくする気持ちが純粋にメールの文面に、態度にあらわれてる。素晴しい。スイカに負けるという描写は私にもちょっと新鮮で、こうしたちょっとしたところにうかがえる雫のいたいけ。ほんと、これは陽一ならずとも、面倒見たくなるだろう、そんな風に思ってしまうんですね。

『スマイル・スタイル』は、初っ端のがまんタイムきららにえらいこと笑わされました。これ、ロゴがすごいちゃんとしてて、それがもう面白くてしかたないです。がまんできない。『つぼみ』の競合誌か。でもって本編はちょっとアレな感じに、皆で百合の臭いをかぐっていうんですが、先生もいうとおり、微妙にエロいですね。あの赤面してる百合がいい感じ。ゆめと紅葉の言葉にいろいろ戸惑う百合もよし。そして、危ないとこやったー。もうどうしようもない。最高でした。

『隣のあるの。』、いいですね、すごくいいですね。昔の思い出話に始まって、懐かしさがあれば、違ってしまったところ、佑二があるのの女の子の部分に意識して、戸惑って、ドキドキして、可愛いなあ、佑二もあるのも。で、こうしたコメディに子供のころのお別れのエピソードからめて、ああ、これはいいね、ぐっときますね、ふたりがどれだけ仲良しだったかがわかろうもので、そして見ーつけた。いいですね、すごくいいですね。家族写真もですよ。ずっととまってた家族の記録がふたたび、って、その6年間の記録がないってのはなんかすごく残念というか、ええーっ! って感じなんですけど、これはつまり、佑二が帰ってきて、また一緒の時間がうごきだす。そんな描写でもあるのですね。よかった。すごくよい話。構成も凝っていてよかったです。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第12号(2011年12月号)

引用

  • 筋肉★太郎「スマイル・スタイル」,『まんがタイムきらら』第9巻第12号(2011年12月号),73頁。
  • 連「隣のあるの。」,同前,90頁。

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