2011年11月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2011年12月号

『まんがタイムきらら』2011年12月号、昨日の続きです。

少女公団アパートメント』はカラーですよ、カラー。相変らずすごく綺麗。制服の4人。見れば、さくらの学校、山吹女子の制服ですね。そんなわけで、山吹女子の文化祭。山百合祭に招かれた3人。なつみがなんだか憂鬱で、理由を聴けば、なるほどみんながみんな、さくらさんみたいなのか。しかし、到着してみれば機敏なさくらが見られたり、いいですね、こういうさくらさんも。服をぬらしてしまって、さくらの制服を借りたちさが文化祭に参加させられたり、ろかが入学希望と間違われたり、そして最後の誤解ですよ。面白かったー。ええ、すごく楽しい回でした。

『あいすき — 浮世絵の恋』、浮世絵が好きなのに、浮世絵みたいな絵を描きたいのに、仕事で描く絵は美少女イラストばかり。そんな絵描き漆山が主人公です。和服、押し掛け家事手伝いの笹原ほたるも和服。だから昔の話かと思ってしまうけど、ばりばり現代の話ですよね。いろいろ残念なほたる。どれだけ漆山のことが好きなのか。滝のように罵られて目覚めたとか、その滝のようにという表現が妙に気にいってしまいました。なんだか優しくない先生だけど、どこかアットホーム。あのまずいのコマなど、大変によかったです。

三者三葉』は葉子様のバイト事情。二度寝で遅刻ですよ。っていうんですが、男ふたりの思いがあさっての方向へすれ違ってみたり、期待どおりには詫びてもらえなかった元メイドとか、その、人の気持ちの思うようにいかない心模様、大変に面白い。遅れたわ! 妙に偉そうで、本当、最高です。葉子様はこうでなきゃいけません。そして最後に手を握りあった男ふたり、あの普段争ってるふたりが、ひとつの目標に心通わせる。いや、もう、最高でしたね。実によかったです。

『だいすき♡』はお兄ちゃんの誕生日。サプライズでパーティーだっていうんですが、意外に不器用な志津がいいですね。できないっていいたくない。けど、千枚通しで卵の中身を抜くのさえできない。いやもう意外でした。そして料理担当のあの子、名前がわからない。この人も意外に駄目で、ああー、ちゃんとできる人、いないのか! もしやしたら、という期待も虚しくやっぱり香乃も駄目。ほんと、残念な人たちの騒動、楽しく読みました。

My Private D☆Vは『アキタランド・ゴシック』という物件をやっている器械です。物件!? ともあれ、目つきの悪い子が見ている、だそうですよ。ええ、大変によいですね。一般に受け入れられる萌えなのか、そういうと微妙かも知れないですけど、あの左側の覗き込むみたいにしてこちらを見ている女の子などは、広く受け入れられそうなよさがあるし、右側の椅子に腰掛けた人と人形? ああ、いいですね。一筋縄じゃない。けれど、そこに色気がある、いい味出してると思います。あの、とろんとした目付きはいいですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第12号(2011年12月号)

引用

  • 青田めい「あいすき — 浮世絵の恋」,『まんがタイムきらら』第9巻第12号(2011年12月号),124頁。
  • 荒井チェリー「三者三葉」,同前,177頁。

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