2008年8月31日日曜日

めげない! ひよっこ精霊士

 GAME JAPAN』10月号が『カルドセプトDS』特集をやるって聞いたので、買ってきました『GAME JAPAN』。コンピュータゲームではなく、TCG(トレーディングカードゲーム)やTRPG(テーブルトークRPG)をメインに扱った雑誌みたいですね。いや、そうか? 目次を見たらアーケードゲームの占める割合が最も多く、しかし今はアーケードゲームでもTCGをやっているようだから、結果TCGを主要に扱う雑誌と勘違いしてしまった、のか? まあいいや、この雑誌を買ったのは最初にいいましたとおり『カルドセプトDS』の情報欲しさのためでした。けれど加えてもうひとつ興味のあるものがありまして、それはなにかといいますと、榛名まおの描く『めげない! ひよっこ精霊士』。連載されている漫画であります。

榛名まおは『まんがタイムきららMAX』にて『ぐーぱん!』を連載している人で、私はこの『ぐーぱん!』がたいそう気に入っているものですから、『めげない! ひよっこ精霊士』が出てるって聞いた時には、買わないと、と思ったのでした。けどどんな漫画かわからない。通りすがりに利用しているような書店では取り扱っていないようで、だからある程度漫画を取りそろえている書店にいく必要がありました。いや、実は発売後にもその手の書店にはいってたんですけど、チェック漏れで買い忘れたのでした。いやはや、とんだていたらくです。

『めげない! ひよっこ精霊士』、略して『めげひよ』は、精霊を召喚して使役する精霊士の卵たちが、精霊士を養成する学校にてどたばたと学び、遊び、友情をはぐくむ漫画です。けれど、重視されているのは感動よりも笑いである模様。結構酷かったり、あるいはひねりの効いた落ちが、単純にいい話にはさせないのですね。そして、そのいい話を拒もうとする傾向は、登場人物の個性がゆえであるような気がします。

精霊召喚の能力は女性にしか発現しないというルールがあるため、登場人物はおおむね女性で、それも榛名まおの漫画ですから、皆かわいくて、でも榛名まおの漫画だからか、皆一癖二癖持っていて、ですがその癖がよいのだと思います。癖といっていいのかどうか、それはちょっとわかりませんが、皆それぞれに自分本位な面を持っているのですね。その時々の楽しさにまわりが見えなくなってしまう娘がいるかと思えば、プライドの高さが不器用さを助長しているような娘もいて、それから異文化を背景に持った少女でしょうか。それぞれが、自分のらしさを自分の流儀で前面に押し出している。けれど、そんな自分の都合全開っぽい娘たちばかりだというのに、自分勝手だったり、利己的だったりというようには感じないのは面白く、基本に楽しく仲良くという流れがあるからなのか、あるいは誰かにしわ寄せがいくわけではないからか、個性が主張されるほどに面白さが広がるように感じます。彼女らの奔放なところが見ていて気持ちよい、それが最大の理由であるかも知れません。

それはそうと、召喚される精霊は地水火風の四属性、上級中級下級特殊とランクわけされ、召喚には気力と精霊石を消費、などなど、あまり細かくはありませんが、ルールが設定されているのが、TCGを彷彿とさせまして、こうしたところに雑誌の傾向が反映されているのかなと思ったのでした。だから冒頭でTCGだなんだと、ごちゃごちゃいっていたんですが、けど実際読んでみれば、あんまりそういうの気にならないですね。でも、この漫画が人気になったら、このキャラクターを使ったTCGができたりするのかも、そう思うとちょっと面白い。いや、キャラクター紹介を見ると、ボードゲームが意識されてるのかな? 詳しくはわかりませんが、なんかそういう展開したりしても面白そうだ、など思ったりしています。

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