『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。優をはじめとしたメインどころ4人が芝生に寝転んで、ああ、青春感じさせるワンシーン! と思いきや、ついてる吹き出し、その台詞が実にさわやかでない! 念願の表紙を喜ぶ、ここまではいいけれど、なんとかして一年間くらい居座れないかしら。いや、気持ちはよくわかる! でもそれをこうして言葉にしてしまうその面白さ。ちょっと現金で、ちょっと図々しくて、で、それを気にしないふたりと、なんか気まずそうな表情してるふたり、その対比がまたおかしかった。ええ、表紙から笑わせにきます。
今月は新規ゲストが2本です。
『迷子のお星さま』
流れ星に出会いを願った天川せいらのもとにやってきた謎の少女セリカ。今しがたの流れ星なのかな? と思ったら、いつも空からせいらのことを見守っていた? ということは、たまたま流れた星じゃなく、せいらのもとに向かって流れてきたということなのかな? あるいは星はすべての人を平等に見守っている。いやどうなのでしょう。このあたり、いつか語られたりするのかな?
帰れなくなったセリカを自分の家に招いたせいら。このセリカという子、さすがお星さまというべきでしょうか、地上の世界についての知識がちょっとおかしくて、それもこれも持参のガイドブックがすべて悪い。お金の重要性を説くのはよいとして、必要とあらば強奪してもよいとなると、ちょっといろいろ問題が……。ええ、この本をなるたけはやくセリカから引き離さないと事件に発展しかねない予感がしますよ。
一緒に街に出て、買い物を楽しんで、というか、セリカに高い服を買わされて、わりとせいら散々な目にあってません? その後もクレープ屋を襲いそうになってるし、ええ、ここでもっと強引にいったら強盗になるところだった! と、こんな具合にいろいろ大変なセリカだけれど、せいらはそれでも仲よくなろうという気持ちがあるようで、しばらくふたり一緒に暮らすことになるんですね。
セリカ、この世界のいろいろを知っていくことになるんでしょうか。そして、セリカの存在がせいらにどのような影響をおよぼすのか。その相互作用に注目ですね。
『茂林堂コーヒーハウス』
樹々の合間から双眼鏡にてコーヒーハウスを観察する女の子。この店を訪ねて、はるばる四国から上京してきた。東京を知りたい一心で、四国はぽんぽこ山から出てきたというのですが、なんとこの子、野々原こまき、正体はタヌキなのだそう。
タヌキたちが、人の社会に溶け込んで営んでいる喫茶店。それが茂林堂。店長の茂守はこべ以下、店員みんなタヌキというこの店に、住み込みで働くことになったこまき。まずは今夜の歓迎会に臨みます。
歓迎会では緊張のあまり、あいさつのメモを落としてしまって大変なことに。なにをいったらいいものか、わからなくなって焦ってしまったところを、店の先輩、餡堂きなこに助けてもらって事なきを得ました。
このふたり、これからもいいコンビになっていきそうですね。そしてこの自然とともにあるような喫茶店、この店の癒しの情景。そうしたものも魅力になっていきそうです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第9号(2022年9月号)
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