『まんがタイムオリジナル』2022年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。なんかいつになくゴージャスじゃない!? 山下さんと花ちゃんが水着にて登場。なんだろう、ふたり、すごいコントラストだな。元気溌剌快活といった印象の山下さんに対し、ゴージャスファビュラスエレガンスな花ちゃん。本編よりもずっと濃密に妖艶さまとってる! そんな印象に驚きです。『冷めないふたりのひとりご飯』はレイカ、武蔵が水着で登場。ふたりのお揃いの水着、本編扉でもしっかりアピールされてましたね。今回は水着は水着でも、ふたり組というテーマなんでしょうか。『小森さんは断れない!』、『らいか・デイズ』もふたり一緒での登場で、えっと、らいかのこれは耳に入った水を抜いている? やたらひょうきんなポーズになってるらいかがいい味出してます。
今月は新規ゲストが1本です。
『慧都様にはお見通し!?』
冒頭の説明から、探偵ものなのかな? 学園に起こる事件を華麗に解決する慧都お嬢様? とか思ってたら、びっくり、全然違うね、これ!
いやもう驚き。お嬢育ちが災いして、プライドばかり高くなってしまった慧都お嬢様。クラスメイトの誘いも素直に受けることなく木で鼻をくくるようにしてあしらって、なのに凝りずフレンドリーに話しかけてくれる梓さん、この子は天使かなにかか、聖人なのか!?
梓がたこ焼き食べにいこうと誘ってくれたんですね。慧都はけんもほろろの対応で、でもたこ焼きはちょっと気になる。いったいどんな料理なのか? 知らぬ食べ物、たこ焼きへの興味はやむことがなく、そこへ執事忠佑が煽るもんだから、慧都も後に退けなくなって、どんな料理かわからぬままにたこ焼き調理に挑戦することに!?
って、忠佑、完全に面白がってるよね? お嬢様が全面的に悪いとはいえ、ノーヒントでたこ焼きを作ることになってしまって、ああ、これ、あれだ、ずっと前にNHKでやってた『妄想ニホン料理』的なやつだ。ええ、まるで予想とは違った展開をして、ほんとびっくりでした。
今回は二本立て。前半で慧都の人となりを知らせつつ、ノーヒントたこ焼きに挑まねばならなくなる自業自得状況を描いて、そして後半では材料だけ用意してもらった状態でたこ焼き調理に挑む。妄想ニホン料理ほどかけ離れた料理にはならず、さすが慧都様の推理力? 材料や器具がヒントになったとはいえ、ここから正しくたこ焼きに辿り着くのはさすがでした。
これ、毎回こんな具合に、慧都の自業自得でノーヒントチャレンジみたいな展開になっていくのでしょうか。正しくゴールに辿りつくのもありだけど、大失敗するのも面白い。いや、きっと慧都様のことでしょうから、見事正解なさるのでしょうね!
『おしかけツインテール』
花梨、受験前日ですよ。ホテルに泊まり、翌日に向けしっかり休む。まさかこの状況で大きなミステイクがあったりはすまいな! いや、ほんと、よかった、大丈夫、これという失敗もなく、ええ、これまでしっかり準備して、迷ったり悩んだりもあったけどその都度しっかり乗り越えてきた、そうやって成長した花梨だからこその落ち着き、安心なんだろうなって思わされて、いやほんと、なにごともなくてほっとしましたよ。
でもこの状況の花梨に訪れるピンチってのがおかしい。テレビでやってる映画、地球に迫る隕石は実は鮫だった! シャーマゲドン! ってのがあの手この手で花梨の眼前に展開されるのがおかしくって、あのイラストがいかすよね! でもIQ下がりそうっていうので花梨必死に抵抗! いやもう、ここからのダブルヘッドシャーマゲドン! サテライトシャーマゲドン! どんどんエスカレートする鮫の脅威がおかしくって、いや、でも、この映画に興味を持った花梨、そのことを知らず花梨におすすめしようとしてくれている俊郎。なんだかんだわかりあってるぽいところ、よかったですよね。
今回は試験前夜の情景。次回こそが試験本番!? ええ、花梨、頑張るんですよ。しっかりその実力を発揮するのですよ。
『ローカル女子の遠吠え』
うお、ここでもたこ焼きか。しかも変わりたこ焼き。卵焼き用のフライパンででっかいの作って切り分けて食べるのね? あの球形のとはまた違う仕上り、味わいがありそうで、ちょっと試してみたくなる。あ、うちにはたこ焼きのプレートありますよ。だからそれで普通に作りゃあいいんですけど、でもこうして見せられると試してみたくなっちゃいますよね。
今回は特別編で、秋津クッキング回だったのですが、秋津さんのフラストレーションの原因、男はみんな美人が好きっていうやつね、これには一言申し上げたい。そりゃまあ美人は好きだけども、桐島と秋津なら、秋津の方が美人じゃない? 秋津の方が可愛くない? いやもうほんと、秋津は美人だし可愛いし素敵だし、だから桐島のあざとい振る舞いなんて真似ないで! 品位が落ちちゃう!
いやもうほんと、今回は秋津の魅力ほとばしって名作、誰もが秋津を好きになる、好きにならずにいられない名エピソードでした。
『となりのフィギュア原型師』
飯塚イスカが声をかけた原型師。おこめ、半藤の師弟コンビに触発されて、自分も弟子が、仲間が、パートナーが欲しくなってしまった模様。それで、今やってるイベントで対戦した相手、三々沢みみにアプローチしてみたっていうんですね。
高身長の控えめ女子。可愛いとテンションあがってる飯塚ですけど、ここでちょっとした見誤り。なんとまあ、三々沢って女装男子なんですね。フィギュアの面相に入れ込むあまり、自分自身の面相をも完成させてしまった。その情熱。やりだしたらとまらない、とことんまで追求してしまうところ、みごと飯塚の眼鏡にかなったみたいですね! ええ、悩みや葛藤もあったれど、ふたりの相性、なかなかに悪くなさそうですよ。
しかし、三々沢が男と知った時、飯塚の脳裏に浮かんだこれまでの嫌な思い出! これ、すごかったな。ほんと、どんだけ嫌な目にあってこられたの! ねえ、飯塚、したたかに状況を自分有利になるよう運ばせるような人だと思ってたんだけど、そうじゃなかったんだ、苦労してきたんだ。申し訳ない、申し訳ない……。そんな思いにとらわれてしまったのでした。
今回明かされた飯塚の特殊能力、おこめセンサー。三々沢におこめと似たものを感じるというのですが、これ、やりだしたらとまらない、とことんまで追求してしまう、そうした性質についての反応ですよね? そしてそれは飯塚の次の対戦相手、朝倉ゴーレムにも感じられて、というのですが、ああ、飯塚、朝倉に負けちゃった! かくしておこめ、おこめ先生のなにかという朝倉ゴーレムと戦うことになるようですが、これ、やっぱなにか新たな局面? みたいの見えるんですかね。なにか、予想もしないところで、おこめらしさとおこめらしさがぶつかる! そんなことになったりしそうな予感です。
- 『まんがタイムオリジナル』第41巻第9号(2022年9月号)
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