『まんがタイムきららMAX』2017年12月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ハロウィンの風景でありますね。モカ、ココア姉妹がけも耳つけて、狼男ならぬ狼女になったと思ったら、ふたりに抱き抱えられるみたいにすっぽりおさまったチノはヴァンパイア、いかにもこれから襲いますよといいたげな表情と小さな手、これが実に凄みがなくて愛らしく仕上がっています。ココアに至っては、まるで怖がらせようという気がありませんよね。ココアらしさといっていいのか、ええ、皆、それぞれのらしさがあっていいですよ。
『私を球場に連れてって!』。へー、月曜は野球は休みなんですか。ということで、いつも野球に夢中な彼女らも、たまには女子高生らしいことを……、という風にはいかないんですね。まあ、予想はしてました。レオナおすすめの店ってのがバッティングセンターですよ。タマにレオナに、ファル子、さらには猫子も加わってのバッティング勝負、というか、全然勝負が成立しないっていうね。ああー、みんな見る専門なんだ。球場飯一生食べ放題と聞いて本気を見せるタマ、素敵です。でもってバッティングフォーム! レオナとファル子ですが、それぞれ全然違うのね。へー、レオナのは普通に見えるけど、ファル子の、なんかすごい独特。これ、きっと、元ネタあるんだろうな。でも、ファル子、かっこいいですよ。まあ、打てないんですけど……。タマの40キロ台発言もいい。バントヒットを狙うといったタマに向けられた猫子の視線! すごい冷ややか! 今回の、皆結局ろくに打てなかったって結果ですけど、それでもなんだか楽しそうなのがよかった。猫子の見せる表情も多様性出てきましたね! いや、シニカルなのが多いんだけどもさ。
『はんどすたんど!』。あれ? なんだか意外な展開ですよ? 北海道って屋内は暖房ガンガンに効かせて冬でも半袖、とかじゃなかったんですか!? ななみがですよ、寒い寒いって、布団の中でガタガタ震えながら動けないでいるんですよ。しかもこれ、早朝とかじゃなく昼。いま何時だと思ってんだといわれて、昼だよ、いちごのクールな応答がいかしますね! しかし、いちごさん、いい人ですよ。市民大会への出場をどうするか、勉強との両立とかできるのか、いろいろ心配してくれて、その上、冬休みの課題を手伝ってくれるっていうんですよ。このくだりでのななみのつっこみ、おかあさんかよの畳み掛け、最高でしたよね。ふたり、いい感じですよ。そしてななみの家。うおお、ななみっぽい子がいるぞ! なつき、妹、小学生。ななみにそっくり。見分けがつかないんじゃとななみに圧力かけられるいちごですが、いやもう、ほんと、そっくりよな。高校生の姉と対等にやりとりしてる妹も実にいい感じでありますよ。で、これは予想してたんですが、母もそっくり! いや、期待を裏切りませんよね。さて、いちごもひなたも市民大会に出るって決めて、いよいよやる気ですね。皆それぞれに自分のやるべきことを見据えて、少しずつでも歩みを進めようという様子、皆で助けあってるっていうところもね、とても素敵でありました。というか、最後のゆかちー、さわやかに駄目だめじゃないですか! ほんと、ゆかちーのこういうところ、すごく意外ですよ。
『TCGirls』、今回はプロキシについてですよ。って、代理サーバのこと? そんなわけありません。そうか、持ってないカードを試してみたい時、一時的に使う代用カードのことをプロキシっていうんだ。勉強になるなあ。で、プロキシ使ってテストプレイすることの大切さ、アンの様子でしっかり伝えるところ、これ、おかしかったなあ。で、アンのプロキシの問題。うおお、絵が酷いのか! というか、この絵、後で出てくる本物のどこをどう反映させたというのだろう! すごい。小学生時代の逸話、これもまたすごい。学級会って! もう、笑いがとまらんですね、これ。シオンに絵を教えて欲しいと頼みにいく、そこでの対話も面白かったです。嫌なタイプの身内から迷惑な先祖にグレードアップ! でもって肝心のアンの移り気もかなりのもので、いや、でも、わかるわ。わかったらあかん気もするけど、すごくわかるわ……。最後の落ちもいかしましたね。ほんと、社長さん、娘のこととなると歯止めがないんだ。
『すくりぞ!』、終わってしまいました! 進級したスクールリゾート部。先輩になりたい寝子と、そんな寝子をいいように利用するにゅう、ルルもおかしいですね。他の部活から勧誘されるルルとリン。その理由の違いもおかしく、そうかあ、満田リン、財力が魅力かあ! ツバキヤマの作った部活紹介ビデオ、これすごいですね。サブリミナル効果っていうんですが、寝子大好き、寝子大好きって、寝子当人にも効いてるし! でも、これで寝子が皆から好かれたりしたら、ツバキヤマ、大丈夫なのかい? この部活紹介、新入生歓迎会での蒼の語ったことが、スクールリゾート部のまさしく集大成だったのでしょうね。いろいろな個性の部員が集まって作りあげた部。多様な個性を認め、集う場であるということが、すなわちいろいろなお客さんを受け入れ、くつろぐことのできるリゾートであるということなのだ。リゾートいう言葉の多義性を見事に表現して、暖かに開かれたアットホームさを見せる、実にいい部紹介でありましたよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第14巻第12号(2017年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿