2017年10月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年12月号

『まんがタイムオリジナル』2017年12月号、一昨日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』。年末の情景ですね。お得意さんにカレンダーを配るんですが、スズちゃんにも何本か託されて、なるほどご挨拶も兼ねている。いや、まあ、そうですよね。職場にもくる取引先、カレンダーを挨拶のきっかけにしてるもんね。覚えてもらえないことには、なにもはじまらない。営業、客商売の基本です。で、スズちゃんのめぐるお得意さんのお家。それぞれに個性、人柄が出るんですね。というか、振袖とか注文するお家だけあって余裕があるなあ! ほんと、嫌な見方しちゃうようになったよ……、自分も。しかし、お家の様子や振袖や、いろんなことで人の懐具合はかってしまいがちだけど、でもそれぞれにどこにどうお金をかけるかは違うんだよって、確かにそのとおり。なんだか、いろいろ身につまされるような感もありましたよ。それだけに、落ちでくすっと笑えたのが、とてもいい癒しになりました。

『ゆとりの町長』。おお、供託金の話だ。町長選だと50万円かかるよ。有効投票数の10分1とれないと没収されちゃうよっていう話なんですが、若者の立候補をさまたげる理不尽な制度だって思ってたかなめが、後にやっぱり必要と考えを改める。というか、ゆとり、すごいな。そうそう50万とか落ちてないから! でも今回ね、政治資金パーティーという響きに憧れたか、町の皆に声をかけて、若い人達を呼び込んでね、それでいろいろアピールするっていうの。ほんと、ちゃんとしてきたよなあ。結局資金集めは成功しないんだけど、カンパ箱に4万8千円! どんだけ頼りになるかわからないゆとりだけど、その姿勢に共感したり応援してくれる人がいるんだなあ。これ、ただ口でどうこういうだけじゃなくて、わずかでもお金を投じてくれる人は強いですよ。で、最後に、うおお、ゆとり、50万、落ちちゃあいなかったが、クジで当てたか! というか、資金を宝くじに突っ込むな! ほんと、かなめともども釈然としない落ち。ちょっと苦笑いってやつですよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。うおお、リサって日本人やったのか。オグリ・サイスケなのね。弟のリカはオグリ・カツヤ。完全にアメリカンなマッチョだと思ってたから、意外でした。そして昔のリサ。これがどうしてああなった! それ、ほんと、骨格同じなの!? リサから託されたリカへの伝言。幽霊になったリサから頼まれたんだって、なからか言い出せないんだけど、なんとか話の糸口掴んで、それで無事伝えることができて、よかったねえ木葉もリサも。しかし、リサの死因、サーフィンの事故じゃなかったんですね。階段で足をすべらせた。こういうところ、いろいろ外してきますよね。しかし今回、木葉はリサの伝言を伝えられただけじゃなく、リカとふわッチュ好きということで意気投合して、仲良くなれて、ほんとよかった。こうして、アッコと、リサと、それからリカも、いろんな出会いをもとに木葉の世界が広がっていく、この子の可能性が開かれていく。とてもいいと思いました。

『歌詠みもみじ』。今回は千恵が大変な目に……。中学の同窓会だっていうんだけど、千恵にだけ案内が届いていない。ショック! しかも同窓会にいってみたら、誰も名前覚えてくれていないっていうのね。ダブルでショック! 千恵、中学の頃は髪が短かかったんですね。ベリーショート。男の子かと思うくらいなんですが、いや、この千恵、めちゃくちゃ可愛いじゃないですか。今はお姉さんになりましたよね。普段のおだんごと違って、一本の三つ編みにまとめて片側に流したその姿、大人っぽくて、男子から可愛くなったといわれてね、ちょっと赤面してるところとか、とてつもなく魅力的でありましたよ。あの、照れて嬉しくて、まりなのことバシバシ叩いてるところなんかもすごくグッドでしたよ。そして最後に先生に千恵の告げた言葉、先生は…忘れないでくださいね。私のことずっと…。って、どんだけ意味深やねん! でも、この千恵の表情もまた素敵でね、憂いがあって大人びて、今回は千恵の魅力、これでもかって押し出されてました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第12号(2017年12月号)

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