2010年8月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年10月号、発売です。表紙は『ひだまりスケッチ』。ゆのさんがひとり、こちらを向いた立ち姿。それがですね、もう、えらいこと魅力的でしてね、ムラムラ、失礼間違えました、ドキドキしちゃいます。背景はグリーン、南方の森思わせる、そんな印象が鮮やかで、ゆのさんを飾る花、ハイビスカスとあいまって、リゾート的な気分を演出している、などと思うのでした。しかし、ゆのさん、魅力的。ほんと、可愛らしいお嬢さんであると思わされます。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、今回は3年生がメイン? そう思わせて、如月とぶちさんの思い出語り。ああ、GAの面々の中、このふたりだけが共有していることごと、風景、思い出の数々。こうした関係はいいものだなあ、そう思わされるエピソードでした。如月の連れている犬二頭。クヌギとツツジ。面白い名前だなあって思ったら、その理由さえも語られて、そうした昔から知っているふたりならではの話。ほのぼのとして、暖かく、そして穏やかで。そうしたすごく近しいふたりの、離れるかも知れない、将来のこと語られる情景、ぐっときました。ああいつまでも同じではあれない、変わりゆくこと、変わっていかざるをえないこと、その感触、ひしひしと伝わって、みっちゃんの大人になるということを覚悟して受け入れている、そんな気持ちさえ感じられる、いいシーンでありました。けど、変わっていくことあったとしても、如ちゃん、みっちゃんの間に変わらずあり続けるもの、そうしたものもあるよと、同時に感じさせてくれたのですね。

卒業というのは、これまでの世界から違う世界に踏み出していく、変わっていくということ、そのものであると思う。今回のエピソードは、そうした変化するということを見つめて、そして鮮烈な印象残してくれました。

うらバン!』。工事のために練習場所を失った吹奏楽部、体育館に移動ですよ。って、球技やってるそばで練習するのは嫌だなあ。ボール飛んできたら、危険じゃん。というのは、つつじ先生と同意見でありまして、いや、ほんと、そうですよ。でも今回の見どころは軽音楽部と即席の合同演奏やるってところでしょう。全員ギター。うん、よくあるらしいですね。じゃんけんで負けるとベースになる。あるいは言い出しっぺがベースになる。でも、この三人はみなギターなんだ。そして即席の演奏。これって、妙に楽しいんですよね。お祭りっぽいからなのか、質とか追求しないからなのか、やってみよう、できた! そんな面白さがあるんですね。そんなこと思わせてくれる今回、ちょっと嬉しくなる面白さでした。でもって、つつじ先生。わお、ベースも出てくるんか。でもって、スピーカー破壊。あー、気を付けないとあるらしいですね。しかしつつじ先生は、こうした破壊、怒られるがお決まりになってきてますね。素敵です。

『ひとより××』、ひとよりちょめちょめ、だそうです。ヒロインは保健委員のお嬢さん。女子高生の裸、下着が大好きというんですね。まあ、女の子視点で男の欲望を晴らしてくれる、そんなタイプの漫画かなって思って、まあおおむね違っちゃいないって感じであります。絵は綺麗、キャラクターは可愛い、でヒロインがばんばんセクハラ的発言するっていう、その発言に共感できるかどうか、でありますなあ。悪くはないと思います。だから、次号、もっとがつんがつんといってくれるといいかもなあ、などと思うのですね。

『セカイ魔王』、双見酔の新連載です。RPG的ファンタジー世界を描いて、なるほどニート勇者なのか! と思ったら、あながち違っちゃいないって感じでありました。弱い勇者。妖精の方がよっぽどしっかりしてる。と、これだけだったら微妙かなって思ったら、いやいや、なかなかに面白い仕掛けほどこされていまして、なんとこの妖精っての、魔王の分身だっていうんですね。でも、これだけだったらやっぱり微妙かなって思ったら、いやいや、この世界における勇者と魔王のポジション。すでに伝説どころかおとぎ話、過去に追い遣られてしまっていて、そんな世界において、魔王を魔王として見ていてくれる誰か、それが勇者だっていうのですか。なにか少し切ない、遠くから自分の存在を呼び掛けているかのような、ラブストーリーめいた勇者もの。ああ、面白そう、そう思わせるに充分の第1回でありました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第6巻第10号(2010年10月号)

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