2009年6月3日水曜日

K-ON! ORIGINAL SOUND TRACK

 アニメ『けいおん!』のサントラが出ましたよ。私はアニメのサントラが好きで、気にいったアニメがあれば、なにはなくともサントラを買う。そうした性質のあるおかげで、うちには結構アニメのサントラがあるんです。熱心にアニメを見ていた時期はもうずいぶん前だし、視聴傾向も偏っていたから、そんなに幅広く網羅するような買い方はしてないんですが、それでもそこそこは買っているんですね。しかし、なんでそんなにサントラが好きなのさといわれたら、アニメが好きということもありますけれど、それ以外にも理由はあって、いろんなスタイルの曲が収録されている、なにせ多様なシーンに対応させるために、いろんな曲調を用意しますものね、その多様性がよいのですよ。もちろん、作曲者による得意不得意はあるだろうけど、弦や管の使い方がうまい人とか、ジャズ調、ロック風が得意とか、シンセ使いがうまいとか、そんな傾向がわかってくるころには贔屓の作曲者も出てきたりして、そうなるとアニメ関係なしに買っちゃおうかなって思ったりするようになって、こうしてサントラのマニアができあがるのでした。

さて、『けいおん!』サントラ買ってみて、これは思った以上によかったです。期待してなかったわけじゃないのですが、アニメを見ている限り、そんなにはひかれていなくって、好きな曲、耳に残る曲もあるにはあったんですけど、けれど普通かなって思ってました。でも、こうしてサントラで聴いてみると、よくできてますよ。テレビを見ている時は、音楽だけを聴くってことはまあないわけです。だから、気付いてなかったんでしょうね。思っていた以上に音が多くて、それもただ沢山音を詰め込みましたみたいなことはなくて、へえ、こんなとこでこんな風に動いてただなんて気付いてなかった、面白い、凝ってるな、1曲目のHave some tea? の時点でそう思って、だってこの曲、うすくレコード盤を回してる時のノイズがかけてある。それで、目立ったメロディ以外にもいろいろやっていて、ほー、がらりと印象が変わったよ。いいじゃん、面白いじゃん、すごく気にいったのでした。

私がサントラ好きというのを考慮する必要もあるかも知れませんが、これまでに出た『けいおん!』関係のCDの中では、これが一番好き。OP、EDもよかったと思ったんだけど、実際ヘビーローテーションしてたしさ、けど、自分の性にあっていたのはサントラなんだなって思いました。好きな曲、気にいった曲、たくさんある。アニメの時点で耳に残ってたのは、まずそのほとんどが好きに昇格して、そしてアニメでこの曲使われてたっけ? というような曲の中にもいいなって思うのがあって、作曲者は百石元、その名前、覚えたぞ。というか、プロフィール見たらベテランって感じの人でした。私、全然詳しくないからなあ。

さて、これは私の考えすぎかも知れないけれど、結構昔のロックというか洋楽を彷彿とさせる曲が多いように思ったんですよ。アニメ見ているときからそう感じてたんですが、けど多分これは私の考えすぎなんだろうな。だって、そんな話してる人全然いないし。いやね、軽音楽部もののBGMを作るにあたって、懐かし洋楽を思わせるような仕掛けを持ってきたのかなって思って、けど私は洋楽とか詳しくなから、なにかっぽい! と思っても、あれに似てる、これを思い出させるといったような指摘ができなくて、だからきっと考え過ぎなんでしょう。

ライナーノートには作曲者のコメントなんかもあって、コメンタリー大好きな私は嬉しかった。しかし曲名って作曲者がつけてたんですね。こういうシーン、こういうキャラクターにっていう発注に応じて作って、番号で管理してるのを、サントラ出すときにトラック名適当に付けるんだと思ってました。まあ、そういうケースもあるんだろうけど、このアルバムに関しては作曲者が名付けもしていたみたいで、へー、そう思うとしっかりタイトル確認しようという気持ちになりますね。実際、結構いいタイトルだなって思ったのもあるんですよ。「15歳のマーチ」とかいいタイトルだと思うんだ。

ところで、アニメ見ていた時に、この曲いいなあって思ったのがあって、シンプルな曲だったから、ギター一本で弾けないかなって思ったんだけど、サントラ聴いてみても、それがどれだか思い出せないというね。もう、私はなんでこう駄目なんだろう。「2匹の子猫」かなって思うんだけど、いや、アニメを確認したらいいんだよ。でも、どの回のどのシーンだったかわかんないのさ。多分「クリスマス!」だと思うんだけど、自信ないなあ。「いい夢見てね」かなあ。いや、この曲もすごくいい感じだから、なんとか弾けるようにしてみようかなって思うんだけど、まあやるかどうかはわかんない。先のことは常に未定が私です。

Blu-ray Disc

DVD

原作

  • かきふらい『けいおん!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2008年。
  • かきふらい『けいおん!』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 以下続刊

2 件のコメント:

もえタク! さんのコメント...

一曲目のスクラッチノイズやはり、演出と素直に受け取りましたか!私は、CDをプレスするときのミスか、マスタリングのミスかもと思いました!だって、他の曲は普通にキレイだったから…ちなみに私は無いほうがいいと思いました。

matsuyuki さんのコメント...

あれは、さすがにミスとは思いませんでした。それが素直だからかどうかはわかりません。

レコードやテープのころは、なんとかしてノイズを消そうと躍起になったものでしたが、CDになって、ノイズが出ない、ほとんど無視できる範囲にまで減ってしまうと、逆に加えてしまうこともあるというのですから、面白いものだと思います。

今回のノイズは面白いなと思いましたが、ないほうがいいと思う気持ちもわかります。ギターで、レリック仕様のを見るときに、ピカピカのほうがいいのになあって思う、そういう気持ちに近いんじゃないかと思っています。