2018年8月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年10月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』。ジョンとリコとの対峙。聞き出した情報から、捕えられた人間の無事を確認するジョンに、多少の驚きと感動を得た思いでありますよ。もともと友好的であったジョンでしたけど、こうして明確に人のことを考えてくれていること、いやもう、ジョン、とってもいいやつ。でも対するリコはめったやたらと強くて、一時はジョンが上回るかと思われたのに、一気に持っていかれて、本当にあらゆる局面でピンチのピンチに追い込まれるっていうんですね。逆転の可能性になるんでしょうか、ケンが拾ったスプレー、これはヤエのですよね。猛毒……。さらにケンはイチマと合流して、おお、イチマちゃん! 戦闘ではあんまり役に立ちそうにない子だけど、なにか重要な役割を担いそうな気がしてるんですよね。そして、碧と奏の合流。そこには夢路もメリーもいて、ああ、ここからメインストーリー? でも、きっと一筋縄ではいかんのだろうなあ。とりあえず、白儀の行方がまったくわからないときてますからね。

『こじらせ BOY meets GIRL!』、決着しましたよ。一番こじれてたのは亨だったという話。柚貴は自分のことどう思ってるのか。悩まないでいいことひとりで悩んで、状況ややこしくして、いや、亨ひとりがややこしかったのか。その紆余曲折を柚宇に呆れられてるんですね。柚宇の口から語られる姉柚貴のこと。亨に可愛いと思ってもらえるような女の子になる。その一心で願掛けまでしてっていう、その一途さですよ。さっぱりとして、おおらか、はっきり、そんな柚貴が、あんなにもうろうろしちゃってたんですね。そんな彼女のこと知って、それで亨、ついに思いきりましたね。いやあ、長かった。ほんと、亨、君が変に悩んだりしなかったら、もっとはやい段階でこの結果にたどりついてたよね? でも、なんでもかんでも合理的に、スムーズにいきゃいいってわけじゃない。あの紆余曲折があったから、亨はここまでしっかり腹が座ったんだろうなって思える最終回。こうなるしかない、そんなラスト、悪くなかったですよ。

『江波くんは生きるのがつらい』。江波、遊ばれているのでしょうか。清澄からバラを5本買うようアドバイスされて、はたしてそれがどう生きるのか。お世話になった人にあげてね。追加の指示を受けて、花屋でサービスしてくれた店員さんに1本。ジーンズを買いにいけ。指定された店で、あれこれと世話してくれた店員さんにも1本。すごいよな。もしやこれは営業トーク、おべんちゃら? そう思ってもおかしくない状況からの、また来ます、バラを1本渡すっていうんだものなあ。行動が日本人離れしてきてますな、江波くん。でもって最後に犬の散歩。ワンちゃんのお友達に出会って、会話して、お礼にバラを1本。これ、本当に清澄の策略だったんだな。全員、同じ学部の女の子。出会いを作ってやったぞ、選び放題だぞって、そこまでお膳立てされて、けれどそれを引っくり返そうという江波はさすがですよ。途中まで、自分にも素敵な出会いができるという希望が見えたって、真摯に事態を受け止め、けれどポリシーが邪魔してこの状況を否定する? と思わせたところで、3人もいたら選べない! って、すごいよ江波くん。さらには、善良な主人公でないと読者に嫌われてしまう。すごい理屈だ。物語の主人公、それが自分であると仮託するに留まらず、本当に自身が主人公として物語を体現するつもりなのか。書けない書けないといっていた江波が過去のものになった気がする! なんだか江波に狂気を感じる! いいよ、いいよ江波くん! あのバラの花をつかみとってパアっとまく、あの場面、よかったよ、江波くん! けれどこの行動がさらに出会いを作ってしまう? かくして続きは次号! といいたいけれど、この漫画、きららベースに移動しちゃうんですね。これがこの漫画にとっての、江波くんにとっての転機となればよいなあ。ぐっと盛り上がって欲しいところですなあ。

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