『まんがタイムきららフォワード』2016年4月号、昨日の続きです。
『ルイは友を呼ぶ』、もうクライマックスっぽい! 角の優劣によって人が選別される、そんな状況に反旗を翻さんとする反生徒会の面々。まさか行動には移さないよな? と、そう思っていたのだけれど、甘かった。レイナに詰め寄る三人組。そのうちのひとり、新たに引き込んだ娘が過激派とでもいわんばかりのお嬢さんで、風を操る能力、角を失ってからコントロールが効かないという、のはいいんだけど、これ、やっぱり角を切るというの、失策じゃないのん!? 能力失うならともかく、暴走させやすくなるとか、ほんま、あかんやん! この漫画、角の優劣で差別されるという社会において、そうした分け隔てとは無関係に親しくしているふたりがいる。そして、身を呈してレイナをかばったルイ、その角が失われたことで開放されてしまった能力!? なんだ! これ! 主人公みたいよ! ほんと、自分のステイタスを省みずルイを助けようとするレイナ、いいクライマックスなんじゃなくって? そう思いますよ。
『そこテストにでます!』、踊り場といった感じでありますよ。数馬さんに彼女ができました。そんなわけで、リア充リア充とののしられ、かと思えば、かえでとは同じゲームをやったり映画を見にいったりと、じわじわその仲を深めていっている。というか、数馬、疑心暗鬼がすごくって、いや、わからんでもないんだけどさ、それにしても考えすぎですよ。実はドッキリなのではないか。うん、君はもう少し世の中を信頼すべきだと思う。いや、でも、わかるんだよなあ。うん、きっと自分も世の中を信頼していないのだと思う。あ、そうか。数馬は信頼云々というより、自分の置かれた状況、そのあまりにしあわせな状況に戸惑って、現実味をまだ持てずにいるんだ! ああ、やっぱりわからんかった! わかりあえてなかった! 今回は数馬の内省、そうした感の強い話で、数馬の目から見た他の女の子たちの様子など語られて、もうすぐはじまる夏休み、塾では合宿なんかも企画されていて、そこでの動きを待とうとする準備段階? いわば力を溜めているところみたいでありますよ。
『手と手を合わせて』、最終回でした。おおう、この漫画、結構好きだったんだけどな。単行本、続きは出んのか? せめて電子で出してくれよう。最終回は、さちがご飯を求めてさまよう話。ああ、この子、ご飯の国の出身なのか。幸せの国はじゃがいもとパンが主食で、米はそんなに流通してない。なるほど、あってもインディカ米なんですね。ウリカがですね、リゾットを作ってくれました。違う……、落胆するさちなんだけど、あんた、その前に3回もおかわりしてるのか! 面白いやつだよ。それ以降のご飯探求の様子もおかしくて、雪葉にお箸を教えたら、雪葉、箸の練習に夢中。その表情、めちゃくちゃ面白い! そして雪葉のお嬢設定、すごいカードが炸裂したりね、もう、ほんと、楽しい最終回。ほんと、楽しくて、ほんと、それだけに残念ですよ。いつか『ラスティブルーム』みたく、最終回まで単行本にまとまってくれるといいなあと願います。
- 『まんがタイムきららフォワード』第10巻第4号(2016年4月号)
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