2012年11月3日土曜日

『まんがホーム』2012年12月号

『まんがホーム』2012年12月号、昨日の続きです。

つくしまっすぐライフ!』は、五行さんが頑張る話。なずなに指輪をあげたい、なんていうんですが、サイズがわからない。どうしたものか、悩んだ末にお嬢に相談するんですが、いやはや、勉強になりますよ。一緒にいって一緒に選べばいい。デザインにも好みがあるし、指輪以外の方がいいんじゃないかという具体的なアドバイスなど、いやほんと、男の自己満足かあ。これはほんと、手厳しいけど、いいお嬢さんじゃありませんか。悪いこといわんから、お嬢のいうとおりにしとけ、熊。なのに結局、五行迷走して、なずなとの間に誤解を生むわけですね。ほんと、どうしようもない五行さんですよ。

『炊飯器少女コメコ』は、コメコ、マフィンを預かるの巻。しかし、あの小声の店長といい、わんこのマフィンといい、タケルよりもずっとちゃんと交流できてるコメコ、さすがです。今回は、マフィンの内心が文字になって、これが面白いこと。コメコの稲をビシーっとやってしまう。暑さにまいる。いろいろ大変ながらも、マフィン、馴染んで楽しそうなのが面白いです。最後には、ちゃんと店長のところに帰っていく。あたりまえなんですけど、その時のふたりの心の交流、これがなんだかよかったですよ。しかし、コメコ、マフィンのことものすごく気にいって、ああ、こういう気持ちはなんだかわかります。

『うちの秘書さま』、ゲストです。父が経営する会社から秘書が派遣されてきた。主人公は東條はじめ、高校生だっていうんですが、成績が極めて悪い、なので次期社長にふさわしい男になるよう秘書、七瀬さくらがスパルタで特訓するっていうんですね。美人のさくら嬢、新人ながら頑張り屋。どうやらかつてはかなりやんちゃだった頃もある模様。脅してすかして、はじめを鍛えあげようというんですね。しかし、この坊主の様子見とる限り、今どき世襲の同族経営も流行らねえんだから、優秀な人間を社長につけた方がいいんじゃないの? みたいに思ったりしたりなんかしましてね、ええ、フィクションならではだなあとか思ったりしましたよ。

『呪え!みやすたん』、タイトルに「呪え!」とかあるっての、なかなかにしびれます。さて、生霊のみやすたん、紫の上とその飼い猫からは見えるのか。見えないことをいいことに、これまでいろいろやってきたみやすたんだけど、紫につかまり、人形だらけの怖い部屋に閉じ込められて、おそろしいおしおき具合。紫の名前を聞き出し、呪おうとするも呪詛返しされて、もう、ほんとうに好き放題に扱われている。まるで実験対象。この、やられてやられてぐったりしてるみやすたん、そして興味津々でいろいろ試す紫の上、ふたりの表情の素晴しいこと。ところで、生霊と切り離されっぱなしの六条御息所、大丈夫なんでしょうか。しかし、なかなかにいい展開でしたよ。

  • 『まんがホーム』第26巻第12号(2012年12月号)

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