2011年2月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年4月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。ナギとるんちゃんふたりの表紙。風がすこし軽くなって、春。このフレーズを体現するかのような表紙。上着きてマフラーを着けたナギに、コートを脱いだるんちゃんが後ろから誘うように笑いかける。肘にかかった手、ナギのまだはっきりしない表情に、彼女の内面、なにを思っているか、想像する余地もあるように思われて、スタイリッシュな表紙ですよね。フォントなどもさりげなく凝っていて、ちょっとレトロな感じ。なにか懐かしさ覚えます。ところで、背景の杉、ありゃあ花粉がばんばんとんでそうであるなあ。

で、本編『Aチャンネル』。るんちゃんがなんでか普通になっちゃってる! ということは風邪か!? というほどにはベタではありませんでした。というか、ナギですよ、ナギさん。わぁあ〜 ちょうちょだ〜 あははは なんて可愛いの! ふう、充分に感想書けた、というのもあんまりなので、続き、あの涙目でバット持つトオル、可愛いなあ。で、現実を直視しない鬼頭先生。いろいろ問題だけど、面白いなあ。とりあえず、るんちゃんは戻さない方がきっとこの人のためだったろう、そんな気もしますけど、それでもやっぱり戻って欲しいというのが、友人の心情なのかも知れませんね。

GA — 芸術科アートデザインクラス』はノダちゃんメインの回でした。夏休みなのに学校にきてしまった。対比する人がいないからでしょうか、なんかいつもより大きく見えるぞ、ノダちゃん。しかし、ひとりでも元気というかにぎやかな娘です。自分でしかけた罠にかかり、先生に泣きつき、アンラッキーに見舞われ、けどそれでも元気、というか、なんかちょっとさびしんぼうっぽいぞ。ノダちゃんは、結構自立してるというか、個人を確立させてるというか、孤独をものともしない、そんなお嬢さんだと思っていたからちょっと意外でした。でも、やっぱり友達いないと寂しいですよね。そうした、友達と過ごす楽しさ、友達がいない状況を描いたことで、よくよく感じさせられたように思ったのでした。そして最後の因果の話。ああ、なんか面白い。知らず人助けもしてたんですね。

『ごきチャ』。驚きました。ひと月たったら、このヒロインに慣れてました。ゴキブリ擬人化漫画。美少女にしてみました、っていうんですが、人からも猫からもオウムからも攻撃される。よかれと思ってしたことも裏目に出る。とにかくひどい目にあっちゃってる、その畳み掛けるような見せ方に、不憫だなあと思うか、でもなあ、なんのかんのいってゴキブリだもんなあと思うか。うう、私は後者かなあ。といったわけで、慣れはしたけれど、愛着やなにかを持つというのではなく、少し距離を置いて見ている模様です。

『九十九神いりませんか?』。九十九神がだんだんに骨董屋になじんでいってますね。逃げよう逃げようとしてるのだけど、それは自由が欲しいのか、あるいはちゃんと役に立ちたいのか。この人に関しては後者っぽいなあ。和紗とは相変わらず。でもって姉、茜の様子。習字してると思ったら、九十九神の名前を決めてるっていう。それがお腹減ってきたためか、菓子の名前に寄っていってるとか、こういうのいいですね。このお姉ちゃん、九十九神のこと見えないわけですが、それでもなんとなくコミュニケーションできてるところがよくて、そして思いがけずとれた拓本。ああ、これは面白い。でもって、装束を洗濯。これ、ほんと、すっかり馴染むパターンですね。

うらバン!』は新入部員、ほたるの様子描かれるわけですが、夢見がちな娘さんだ。いったいどんなフィルタがついているものだか、ひとりがえらいことエレガントになってて、でもってちょっと百合的展開に。いや、面白いな。ことあるごとにスプリングラバーっていう萌葱もなんだけど、ほたるの歌詞に関するコメントでダウンする先生、いかします。しかし、いろいろ困ったといったものか、妄想系のお嬢さんが加わって、なかなか面白いことになりそうです。それとあさみん。ああ、影が薄かったとです。

『ぱわーおぶすまいる。』、ゲストです。そーちゃんの朝は、幼なじみの女の子が起こしにくるところからはじまる、と見せて実は逆でありますね。昔のラブコメには、幼なじみで優等生の女の子が世話を焼いてくれる、みたいなのが定番テンプレとして猛威をふるっていましたが、今は逆なんですね。可愛い幼なじみは、残念ながら優等生なんかじゃなくって、世話も焼いてくれなくて、いやむしろこっちが世話焼かないといけない、そんな関係にちょっとどきどきです。ヒロイン篠華まゆは男からも女からも人気みたいで、そんな様子を見てやきもきするのは、蒼葉宗馬、虎道環の両名。この環ってお嬢さん、強烈にまゆのこと好きみたいで、その思いあまって宗馬を罵倒するまでにいたる。ええ、なかなかに面白かったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第4号(2011年4月号)

引用

  • まんがタイムきららキャラット』第7巻第4号(2011年4月号),表紙
  • 黒田bb「Aチャンネル」,同前,10頁。

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