2011年2月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2011年4月号

『まんがタイムファミリー』2011年4月号、昨日の続きです。

『ひよっこシスターの安息』。今回は電話でありますね。糸電話を耳にあてて、なにを聞いてるのだろう。シスター雛形が可愛いです。でもって糸電話、黒電話、携帯電話、いろいろな電話の話が出てきて、へー、黒電話でもキャッチホンいけたんだ。などなどちょっと驚きながら、ほら、あのラーメン屋で出会った彼女ですよ、ぼんやりシスターとちょこっと仲良くなるっていうのがよかったです。花言葉は友情ですよ。ええ、なかなかによい話。シスターをはじめ、皆の個性もよくでていて、読んでいてすごく楽しいのですね。

で、シスター栗栖の二槽式発言が伏線だったと、誰がこの時点で予見できたでありましょうか!

『働け!おねえさん』。花粉症から雛人形の話題にうつって、そして姉妹というものの気持ちのすれ違い。いつも新しいものを買ってもらえる姉が羨ましい妹、反対に自由にさせてもらっている妹が憎らしい姉。来島さんの、姉には姉の言い分があるというフォローから、姉のいっていたことを思い出す馬渡、そうした展開には少し切なくなるものありました。だから、それだけに、その後の馬渡のがっかり、共感をともに読めるってなわけなのですけれどもね。ほかにも、兄弟たくさんと一人っ子の違い、それから祖父母との同居など、自分の経験していないことを羨ましいと思う気持ち、なんだかいいですね。今自分の置かれている状況、そして経験してきたこと、そこにもきっといいなと思えるものはあるんだ、そんな気持ちになれる話でした。

エッセー企画「これを卒業します!」、面白かったです。木村和昭、小林マコ、山田古都子、井ノ上フキの卒業にまつわるエピソードなのですが、木村和昭の漫画の出来上がりかたが見事というのは、もういつものとおりですよ。落ちまでしっかり。すごく面白い。そして小林マコさん、寝る前に光るもの、バックライト付の液晶画面とかですね、見てると、入眠しにくくなるんだそうですよ。だから、ふとんに入ったらおとなしく横になってるのがいいらしいです。私もやっぱり寝付きが悪くて、一時期本当に困っていました。

で、山田古都子さん。二槽式ですよ。おお、二槽式とは珍しい。というか、私は二槽式の洗濯機が動いているところ、見たことないのですよ。全自動でいいのかなあ、ひとつの洗濯漕で洗いから濯ぎ、脱水までしてしまうっていうの、それしか知らないんですね。そんな私には、今も二槽式を使われているという、その状況の描かれかた、大変だったり面倒だったりするんだろうと思いますけれど、なんだかちょっとしたノスタルジー感じるところがあって、この方の漫画の絵柄、それもあるのかなあ。なんだかよかったです。お母さんと娘の距離感みたいなのもよかった、そんな風に思うのですね。

井ノ上フキさん、この靴を履き続けたという話。補修し補修し履く、というの。ああ、この気持ちはわかります。私も、靴でも服でもなんでも、気に入ればそればっかりで、傷んだら補修、だましだましでずっと使い続けるんですよね。なんというか、それがいいっていう気持ちがあるといいましょうか、なかなかに替えがたいものがあって、ええ、そうなんですね。私は今は靴の履きまわししたりしてますが、昔は同じの履き続けてたなあ。ええ、同じような性分みたいです。

『ともえ一本勝負!!』、ゲストです。ああ、この漫画は好きですよ。以前は2010年11月号に掲載でしたね。ええと、タイトル変わったみたいですね。

この漫画のヒロインの友恵、この人の恋する女子でありながら、高校時分につちかった柔道部員のスタイルが今も身からはなれないっていうのがすごくいいんですよね。でも、瑤子、千尋も似たようなもんだ。特に瑤子、ラーメンにカツカレーを食べる友恵に対し、女子の食い方かぁ!! って、どんなに熱血なのか。もう、大好きです。しかし、この友恵さん。ちょっと常識が違ってたりするけど、好きな人にとお弁当作ってるところ見られて照れてみたり、それでもって男らしいといわれて母のせいにしてみたりと、ほんと、いろいろ可愛い人だと思います。あのね、元気なところ、表情豊かなところ、それがすごくよくって、見ていてとても気持ちいいんです。すかっとした、さわやかなお嬢さん。ジャージがまた素敵なんだ。いやほんと、面白い、楽しい漫画です。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第4号(2011年4月号)

引用

  • 芦浦だんこ「ともえ一本勝負!!」,『まんがタイムファミリー』第29巻第4号(2011年4月号),181頁。

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