先日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、『エイティエイトを2でわって』
さゆゆの曲をレコーディングしますよ! スタジオを借りて、エンジニアさんにマスタリングまでやってもらう。演奏は奏。もちろん作曲者であるさゆゆも立ちあうのですが、速攻死んでる!? 抜けゆく魂を認識するのは美弦ただひとり。魂の抜けたさゆゆの通訳を美弦がするという、なんともいえないカオスな空間になるんですが、まあ奏に関してはさゆゆ全肯定でしょう。実に簡単な通訳になっています。
でもこの魂の抜けたさゆゆがですよ、美弦のズンドコを耳にしたらすぐさま戻ってくる。でもって実にいいお顔! 辛辣厳しめの御批評たまわることができて、でもねリハではこうして厳しかったさゆゆが、ぶちかましを封印した本番での演奏にはちょっと褒めてくれるんですね。
あまった時間で来夢、ゆずのふたりも録音を体験。さゆゆも録音してみせて、ああ、さゆゆの演奏姿、素敵だなあ! ええ、死んでる暇なんてありませんよ! さゆゆも奏と一緒に弾くくらいの夢を持ってくださいましよ。
『ななどなどなど』
るると萌の問題、解決に向かいますか!?
今回メインで描かれるのは小町ちゃんが主役を演じる『現代童話・陰キャ姫』。もとよりやる気のなかった小町ちゃんがですよ、ばあやさんの手により姫と化してからの大物っぷりがものすごい。我々にとってはある意味見慣れた小町ちゃんなんですけどね、学校、クラスでの姿しか知らない人には意外性ある小町ちゃんだったかもしれませんね。
さて、やる気のない小町ちゃんの舞台ですよ。まさかの台本持ち込み、棒読み演技! ざわめく客席がふいに飛び出す小町ちゃんの本気発言に驚かされるというから面白い。ええ、ある意味アドリブ、実際は本音の小町の言葉。それが観客の心を打つのかもしれない! しれない? いや、ほんまかな、心を打ってるかはわからない。少なくとも笑わせてるのは実際ですけどね。
でも心を打たれてる人は確かにいたんです。シナリオにそって小町に語り掛ける萌に打ち返された予想外の言葉。「ただ信じる」なんてあなたもできていないでしょうに。脚本担当者も突発の関係性勃発に、めちゃくちゃ心を沸き立たせている!
わくわくする流れでした。それでもって、萌の今後を左右しかねない、そんな重い言葉だったと思います。
そしてこの流れの先に、るるの思い切りが炸裂するのがすばらしい! よ吉岡るるですっ! 渾身のひきごたり。ギターがいいな! わくわくしてきたぞ! ギターのニューヒロインの誕生だ!
もう大好き。最高ヒロインだと思います。ティアラがかわいい! フィギュア出してくださいっ!
『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
クロエが風邪をひいてしまいました。寝込むクロエに優しく声をかけるそだち。対しアーシャはだらしないですわねと厳しいお言葉。でもその向こうに、ちゃんとクロエを心配する気持ちはありそうなんですよね。
そだちのいいつけでクロエの看病をするアーシャがですよ、食事を求めるクロエのために慣れぬ厨房に立つのです。カップ麺はさすがに駄目。うどんにしてください。うどんだけでは寂しいからと、気を利かせて野菜もろもろを準備する。まな板さえも知らないこの子がですよ、わからんながらも切って煮込んで、見た目こそは最悪だけど、クロエへの愛情がためですか!? 意外とおいしい具だくさん煮込みうどんがクロエを癒して、くわえてそこにアーシャ様のあーんが決め手になった!?
この一日で全快させるのですね。
翌日、風邪をもらっちゃうアーシャはお約束。でも、これくらいの風邪ならクロエの癒やしで回復するんだ! いいなあ、クロエの癒やし。さぼろうと不調を装うアーシャを、今度は自分がと看病しようとするクロエの意気込みがいいですね。ええ、これは愛ですね。すばらしく深い愛ですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第9号(2025年9月号)
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