2013年8月2日金曜日

『まんがホーム』2013年9月号

『まんがホーム』2013年9月号、発売されました。表紙は、夏休みでありますね。メインに『らいか・デイズ』、らいかが絵日記をつけているんですが、畳のうえ、腹這いになってね、こういうところ、夏休みの気怠さ感じさせて実にいい感じですよ。『天国のススメ!』は虫取りですね。『まりかちゃん乙』はフラッペを食べて頭痛おこして、そして『主任の一ノ瀬さん』、大人には夏休みなんてないとばかりに、栄養ドリンク手にして、元気爆発です。

『ただいま独身中』、楓さん、胸が小さいことを気にしてるのか。けど、すっきりとして美しいじゃないか。ええ、なんでもかんでも大きけりゃいいってもんじゃない。だから、胸欲しいとか思わなくてもいいんですよ! しかし楓さん、姫くんとは疎遠になっちまったんですね。うまいこと復帰できると思ってたのに、なかなかうまくはいかないもんです。となると、今度は職場で桂さんとの展開が本格化? なんて思わせる回でありました。けどそうなると松田さんとの対立が深まってしまう。だから楓は乗り気でない。なのに桂さん側から、ちょっとずつ押してくる。その微妙な駆け引き、距離感がおかしいんですよね。

『孔明のヨメ。』、歴史が動いていますね。徐母の店でトラブル。なにやらいわくありげなお客さんに汁をかけてしまって、しかも被害は割符にも及んでしまってさあ大変。軍祭酒様なる言葉が出て、またその客の行動、剣を抜くかも知れない、そうした行動に月英も気付いて、ほんと、鬼気迫る状況ですよね。市場からうかがえる政情不安、そして怪しい人物。また三国志の豪傑の姿もちらほら見えて、ほんといったいなにが起こっているのか。またそこに我らが孔明はどのように関わっていくのか。わくわくしますね。ちょっとハラハラもしますよ。

『どろんきゅー』は、ほんと佐倉果歩、どんだけ幽霊に好かれるんでしょう。幽霊にばっかり声をかけられる、そんな風にちょっと悩んでる果歩だけど、ほんとは人からも好かれてるんですね。ただ、まわりに幽霊がいるからそれで話し掛けられにくいというだけで……。学校での幽霊たち、小学校のころからそうだったんですね。またゲーセンのプリントシール、あれにも幽霊が干渉してきて、ほんとフレンドリーなやつらです。あのガンシューティングの幽霊たち、あれがほんといいやつらで、こういう幽霊ならいいなって思いますよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、安堂友子の新作なんですが、いやもう、めちゃくちゃ面白いですね。夜眠れないから、お姉ちゃんにお話を読んでもらう。そんな話なんですけど、この姉ちゃんがとんでもない人で、貧乏で絵本の一冊もない、だから覚えてるおとぎ話を読んであげる。それがみんなうろ覚えというか、えらいへんてこな物語になっとるわけですよ。のっけから『裸の王様』。肉体美なんだ!? 『西遊記』あり『みにくいアヒルの子』ならぬヒールの子あり、もう、めちゃくちゃ面白い。太陽の実力とか、トンカツの絵面のインパクトとか、おとぎ話をパロディにしてこの面白さ。さすが安堂友子、そう思わせるものがありましたよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第9号(2013年9月号)

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