2013年8月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、しのを真中にアリスとカレン、三人揃いの白いワンピースが可愛らしいデース。ほんと、アリスの肩の凶悪さったら他に類を見ないレベルですよね。また、金髪、黒髪、金髪のコーディネート、これも実に素晴しいです。しかし忍、コケシコケシといわれてますけど、こうして見ると、いやこうして見ないでも、大変な美少女ですよね。いやほんと、この子は素敵です。

『ホームメイドヒーローズ』は、新キャラ登場なのかー。自作の補助具で見事に足を折ってしまった烈人。いや、折っちまうのもあれだけど、どう見ても平気じゃなさそうなのに平気平気といっちまうのは怖いなあ。しかしそれでブラック、同じクラスの黒崎幸さんが家まで迎えにきてくれて、ほう、なるほどこの子がブラックになるのか、って女子でブラックってレアだな。黒崎さん登場で、戦隊の広がりと同時に恋愛ものの可能性感じさせて、ええ、いよいよ本領発揮って感じですね。

『いちごの入ったソーダ水』は、弟分妹分の存在が素晴しいな。姉御から送られてきたメール。添付の写真に衝撃受ける杏奈。血を吐くほどか! 対しめちゃくちゃ興奮してる咲太郎。ほんとこの二人の存在が強烈に面白いですよ。次々送られてくる姉御と他の女のツーショット。涙目で、しまいには泡まで吹く。咲太郎はなおも興奮。いやほんと、このふたり、一体どこに向かおうというのか。いや、姉御もか。るなはるなで、真夜先生に揉むの揉まないのと大変なこと聞いて、そっかー、ふーん、真夜先生は天使なのか? 素晴しいですよ。杏奈の写真も素晴しい。いやほんと、最高だと思います。

『ふこねこ』、海辺の小さな町、猫辺町を舞台に展開する人と化け猫のコミュニケーションもの、そういっていいのかな? 父の転勤をきっかけに、この町に引っ越してきた少年、空井幸斗が出会ったのは、耳に尻尾、鈴なんかも身につけた黒髪の美少女、リンでした。黒猫だから? 人に不幸をもたらすとして避けられてるリン。そのジンクスがためか、幸斗はバイクにはねられてしまい、そのバイクに乗ってたのがもうひとりのヒロイン格? 巫女の浅黄琴実なんですね。この人も結構アレな人。幸斗がいろいろ不幸な目にあうのは、リンのせい? あるいは琴実のせい? わからんのですが、リンと幸斗、ちょっと仲良くなったようで、なによりでした。つまらん噂の打開、それがかなうといいですね。

ご注文はうさぎですか?』、扉が素晴しいなあ。千夜、着物姿で横になる、その美しさ。扇もエレガントで、そして袖からのぞく腕、裾からは足、決して露出が多いわけでもないのに、なんと艶やかなんだろう。ほんと、最高でした。さて、今回はおじいちゃんの受難? でありますよ。ラビットハウスと甘兎庵のライバル関係。因縁があるっていうんですが、孫娘である千夜には覚えがない。おじいちゃんの一方的な思い込みだったのかなあ。いや、千夜の祖母にとってもライバルだったのは確かみたいですね。しかし、シャロの失われかけていた記憶、ああ、なんと、そんなことがあったのか! 思いがけないことで、思いがけない過去が明らかになって、これサイドエピソードなんですけどね、ほんと、面白かったですよ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、晶、ひとつの節目ですね。勝つための陸上、そうした考えから自由になれそう。そうした様子を見て、晶に話しかける椿。ちょっと謎かけめいて、しかし、その問が晶に気付かされてくれた。勝つこと、それだけが陸上じゃない。長い人生をともに過ごす、楽しみとしての陸上だってあるんだ。走るだけでなく、見て、知り、楽しむ、そういうあり方もある。ええ、これは自分にとってもショックでした。やっぱり陸上となると、勝利を目指して走るのが当たり前。知らずそう思い込んでた自分には、椿の挫折はいつか彼女が掴む勝利を彩る前段のエピソードなのだろう、そうとしか見えてなくて、けれど2年生になって、椿が主役を晶に譲った気付いた頃に、どうもこの漫画は違う! 驚かされたと同時にショックだったんですね。

自分は、自分のやっている音楽に関しては、うまく演奏するだけが音楽ではない、多様な楽しみがある、技術技巧を求めて一心不乱になる、そんな取り組み方もあるけれど、下手でも誰かと、あるいは一人演奏歌唱を楽しむ、そうしたあり方も正解なんだ。そうたびたび口にしながら、その本質をわかってなかったんだって気付かされた。音楽に多様な楽しみ方があるなら、陸上だって同じなんだ。勝つだけを目的にしない、そういう陸上のあり方を認めていなかった。やっぱり勝ち負けのある競技であらば、勝たないといけない、そういう意識に取り付かれていて、だから安食先輩の考えてることが理解できなかった。ええ、晶と同じだったんですね。

だからこその衝撃でした。ああ、勝ちだけを目標にしない陸上があっていいんだ。人生を通しての楽しみとしての陸上、自分のペースで走り続ける、そうした陸上だってあるんだよ。目から鱗が落ちるという表現がありますが、まさにそれでした。新しい、あるいは知らずにいた価値観に目の前が明るくなったと思った。ええ、だから晶ちゃん、私も一緒に謝るよ!

『ねぇ、せんぱいってば!』、ゲストです。なるほど、先輩が曲者なんですね。袋にすっぽり入って遊んでいる、そんな奇妙な先輩。なにやってるのかというと、モンゴリアンデスワームごっこなんだそうです。って、そんなやつ知らない! UMA!? 後輩たち、りく、みなと、みゆきといるんですが、先輩の奇妙な遊びの申し出に、困ってみたりなんとか回避しようとしてみたり。回避しようとする、そのやり取りはおかしくて、ほんと、モンゴリアンデスワームごっこ? やりたくないんですね。りくがおかしくて、先輩と一緒に遊びたい、そういいながらも、先輩の考えた遊びは嫌です。自分の気持ちにはっきりしたがう、現れ方は違うけど、そんな子ばかりなんですね。でも結局は先輩の遊びにつきあう。なるほど、こういうところに彼女らの力関係が見えてきますね! って、先輩は泣き落しだったわけですが。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第10号(2013年10月号)

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