2013年7月30日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年9月号

『まんがタイムオリジナル』2013年9月号、先日の続きです。

『かでん屋さんの基礎知識』は、チラシを軸にした価格戦略? 他店のチラシを持ってきたらそれより安くしますという、よくある広告の文句ですよね。それでチラシを持ってきたら、それは売り切れですと返す。ほんとなのかい!? そういえば昔、よそはこの値段でしたよっていったら、ああ、あれはまともな仕入れじゃないんですよ、バッタ屋ですバッタ屋、みたいなこといわれて不愉快に思ったこともあったなあ。ともあれ、チラシを中心としながら、タイムサービスなどなど、お客さんの興味を引いて、とにかく店まできてもらえるよう工夫する。そうした様子がうかがえて、なるほどとうなづきながら、そして園宮のとにかくチラシの内容を覚えろという繰り返し、面白さもしっかりあって、最後まで楽しく読めました。

『機動教師アルファさん』、物理教師森部有葉が楽するために作ったロボットアルファは、作者に似てぐーたら。授業をするため教室にいくのも、自分の足で歩かない。どうも悪いところばかり似ているといった感じで、あのお疲れちゃんは確かに打撃力ありそうですよね。とりあえずムカっとくる、そんな一言、アルファに悪気がないのがよかったですよ。しかし、物理以外の教科も教えられるなど、有能なアルファ。ロケットパンチなんかもついていて、無駄に高性能。そう思ったら、計算はスマホの電卓を使うのか。面白かったのは、小型化しても軽量化は難しい。そういいながら、ミッちゃんよりかは軽い。微妙な心の隙間をつく、ちょっとにやりとさせる、そんな笑いがあるところ、悪くないなって思ったんですね。

『ぎんぶら』、最先端ファッションの星、リパレコを訪れた面々。シーンのトップをいくモードはもはや地方の奇祭レベルだっていうんですが、そこに加えて市長のパナエ・モリ、この見た目は反則じゃないのか? 見た瞬間に吹き出してしまう、そんな威力を秘めたキャラクター。いやほんと、まんまじゃないですか。その後の展開も、普段モテない人間がたまにモテると勘違いする、そういうのがばっちり描かれて、いやもう、そうなんだよなあ、人間っていうのは悲しいものですね! それだけに最後の落ち、これが哀れで哀れで、ほんと、いつまでも夢の状況は続かないんですなあ。

『ヒミツの家光』は、鷹司の姫が乗り込んできたことで、ちょっと変化した家光ですね。これまで十兵衛に甘えていた、そんな家光なのに、ずいぶんとしっかりとして、結婚話、こればかりは自分で解決しなければ、ほんと、変わってしまわれたものです。ちょっとシリアスですよね。おキヌの店に入りびたる孝子を訪れて、勝負をしないかと持ち掛ける。ひとえにおキヌへの恋心がため。キヌはキヌで、おっかさんに自分の気持ちはどうなのかと問われて、こいつはひとつの正念場でありますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第9号(2013年9月号)

0 件のコメント: